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第13話 旬のgift

旬「ごめん。肩痛くなって来た… 離れてもいい?」

エリザベス「ヒーローは肩痛くても女の子とハグしてたら離れたりしないよ?」

旬「いや、さっきエリザベスに殴られたところがすごい痛くて…」

エリザベス「リザっって呼んで?」ようやく涙が出なくなり、顔から笑みが溢れるエリザベス。

エリザベス「リザって呼ぶまで離さない」

旬「わーかったよ。リザ?これでいいだろ…って肩!肩に力が入って!!!!あばばばばばば」

エリザベスはリザと呼ばれて照れたのか、ハグを止める所か、肩に力を入れ始めた。

エリザベスは未だに変身しているので超人的な力は衰えていない。ピクピクと痙攣し始めた旬の

様子に全く気づいていなかった。


瑠奈「エリザベス!旬が死んじゃう!」

蹴鞠「もう死にかけ…」


エリザベスは瑠奈と蹴鞠に言われてようやく旬の様子に気づいたようだ。

エリザベス「旬!?大丈夫!?誰にやられて…」


瑠奈と蹴鞠「「お前だよ!!」」


悪神様「いいツッコミだね〜 エリザベスそろそろ離してあげなよ。」


その一言を受けてエリザベスは渋々旬から離れる。

悪神様「エリザベス?スキルを使ってあげてよ。」


エリザベス「おー忘れていたわ。ちょっと待ってね」

そしてまた旬に近づき、

エリザベス『スキル「Help you」』と言って旬の肩に手を添える。

そうすると旬の青かった顔色が段々暖色に戻ってゆく。おそらく骨にヒビが入っていたが

癒えているようだ。


瑠奈「回復系スキルね。旬の怪我は大丈夫なの?」

エリザベス「おそらく骨にヒビが入っていたわ。もう大丈夫ね。」


蹴鞠「ちなみにこの空間での怪我は現実世界に戻っても影響するのかな?」


悪神様「人間には現実の肉体と精神体があってね。精神体が傷つくと肉体にも痛みが

出るんだよ。だからこの空間でも怪我は命取りだね。」


旬「ふーっ。リザ助かったよ。」

エリザベス「しょうがないわね。ダーリンのためだから」

瑠奈「いつの間にそんなに親密になったわけ?」

蹴鞠「それに決闘の最後にお互い泣いてたのも気になるし。しかも最後のハグはいる?

それと変身は解いたらどう?」


エリザベス「それもそうね。でもないてた理由はあまり聞かれたくないのだけど(照)」

変身をようやく解いたエリザベス。なぜかテレテレしている様子に

瑠奈と蹴鞠はジトーっとした視線を向ける。


悪神様「どういうことか、僕にはわかってるけど旬の口から説明したらどうだい?言いたくないところはかいつまんでさ。」


旬「それもそうだな。どこまではなしてもいいんだ?リザ。」

エリザベス「やっぱりいいわ。恥ずかしいけど今ここで話した方がスッキリする。」


旬「そうか。まず俺のgiftの『create the mood』は相手の感情や心情がわかる。ただ結びつきができないとそれはわからないんだ。リザの場合は一発肩にもらった時から繋がりができた。そしてそれを強化するために接触を増やすことで相手の記憶や心の底にある願望がわかるようになるんだ。リザの場合は最初は『ヒーローになりたい』だと思ったんだが、本当は『ヒーローが欲しい』だったんだな。」


エリザベス「“私“だけのね。」


旬「他にもリザの感情や記憶を読み取って幼少の頃に苦労したこととかが読み取れたよ。両親が離婚してその後に再婚した相手に暴力を振るわれたみたいでな。そこからヒーローが欲しいっていう願望が生まれたらしい。」


瑠奈「それで2人して泣きながら戦ってたのね。」

蹴鞠「でも“私“だけのヒーローってどういうこと?旬はエリザベスのヒーローになったのは理解できるけど、ちょっと独占欲強すぎじゃない?束縛女は嫌われるよ。」


エリザベス「ここにいるみんなはリザと呼んでいいわよ。でもこれは束縛じゃない。私と旬とは目に見えないけど確かな結びつきができた。それは2人にあるのかしら?」


瑠奈「切れたわ。」

蹴鞠「旬。次は私たちと決闘よ。」


旬「勘弁してくれええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」


次の話に続きます。

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