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2.ダンジョン

ダンジョンが発見されたのは十数年前、俺がまだ小学生だった頃だ。

当時はそりゃ大騒ぎよ。


ダンジョンが出現した場所は、世界中のあらゆる土地で、地盤ごと崩落して消失したらしいから、犠牲者の数も多かったらしい。

子供だった俺には、何かスゲエ! と、今にして思えば大変不謹慎な感想を抱くだけしかなかったが、暫くの間はずっとテレビやネットでは話題にならない時はなかった程、世間はパニックになっていたと記憶している。


やがて魔物がドロップする魔石が発見され、有効活用され始めると、最初は軍隊オンリーだったダンジョン探索は企業参入へと続き、現在では申請すれば18歳以上の民間人がダンジョンへと足を運ぶ様になった。


大学在学中からダンジョン探索し、卒業後も郵便局で働きながら探索していた俺は、早々に探索者としての立身出世を諦め、ぐだぐだと日々を過ごしていたんだ。


そんな、いつもと変わらぬ堕落した日々が終わるとは、その日の俺は思いもしなかった……。


……………

…………

……



「どうもー、小玉っす。お願いしまーす」

「……はい、確認しました。お気をつけて」


地元、元黒川駅に所在するダンジョン、略して【クロダン】にやって来た俺は、いつもの様に受付のお姉さんに挨拶をして受付を済ませ、ダンジョンへとワープ(?)する入口へと足を運ぶ。

受付から真っ直ぐ向かい、正面のスロープになっている道を進めば、県営の総合体育館くらいの広がりを見せる空間へと辿り着き、一見すれば約25㎡サイズの池と見間違うであろうダンジョンへのゲートが目に映る。

ゲートの周りでは、如何にもそれらしい装備をした探索者で賑わい、荷物を引き揚げるためのクレーンや、探索者支援の為の物資を運ぶトラック等の姿も見受けられる。


(探索者の格好してなかったら、工事現場だよなぁ……)


そんな事を考えながらズンズンとノンストップでゲートへと進む。

学生の頃から通い慣れた俺にダンジョンへと突入する心構えというか、気負いは一切無い。


防具も必要無いし、ポーション等といった備品点検も要らない。

必要なのはアイアンのゴルフクラブと魔石を容れる鞄だけ。

何故かって?


それは、この俺がスライムしか出没しない序盤中の序盤の領域を主戦場とする、ザコ探索者(シーカー) だからさ☆

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