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3.それが俺の探索道

青白く輝くゲートへと足を運び、入水する様に頭の先が見えなくなるまで進めば、目の前に広がる風景は異界の景色。


そこには木や草が生え、日本の森林さながらの景色が目に映る。

だが、ここはダンジョンであり、決して自然ではない。

頭上に目をむければ、そこに空の広がりはなく、あるのは天井であり、その天井もコンクリートや土壁等といった人工・天然の構造物ではなく、ゲートの様に青白く輝く水面の様な何かが、頭上に存在するのみ。


風も靡かず、かといって滞留している訳でもなく、どこか人工的な感覚を覚える。

それが俺のダンジョン。


何も冗談で俺のと冠言葉を付けている訳ではないよ?

それにはちゃんとした理由があって、ダンジョンはどういう訳か、侵入する人間を個別に判断している様で、その証拠に今この場には俺以外の人間は存在しない。


面白い事に、自分以外の人間が同じ空間に存在する為には特定の条件を満たさない限り、俺と同じ空間に立ち入る事ができない。

別の探索者は、その人専用のダンジョンへと必ず導かれ、環境が似ている事はあれど、同じフィールドに同時に立つ事は無いのだ。


もし、パーティーを組んでダンジョン探索をしたいのであれば、何らかの一定のサイズの装備品を身に付ける必要があるのだ。

その条件さえ満たせば、人数やタイミングの如何に関係無く、パーティーとして同じダンジョンを探索することが可能となる。

だから、周りに惑わされる事無く探索に集中する事が出来る。


凄い親切設計だよね。


そうして、ダンジョンへと到着した俺はいつもの如く、とある場所へと足を運ぶ。

踏みならされた道なき道を歩み、10分も掛からないくらいの距離を進むと、小さな滝が流れ落ちる池へと抜け出る。


ここが俺の狩り場スポット、俺呼んで【スライム池】

探索者を始めたての頃は、スライムなんてザコモンスターは無視して先へ先へと進んでいたんだけど、挫折を理由にスライムだけしか出現しない領域を主戦上にしたんだ。


理由は簡単、人型モンスターが怖い、ただそれだけ。


いや、怖いって。

武器持ったゴブリンとかマジ無いから。

一匹なら俺でもやれるよ?

でもさ、複数になったら怖えよ。

一発キルとか、結構なレベル差ないと無理だって。

こん棒とかならギリセーフかも知れないけどさ、あいつら一丁前に棒先を尖らせて突いてくるんだぜ?

投げられたら悲鳴あげちゃう自信あるよね、いやマジで。

ソロじゃ無理、限界を感じました。

安全第一が大事。


それが俺の探索道。


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