平凡な古い物語
信じてほしい。絶望しか知らぬこの王国の日常を語るのは、決して容易なことじゃない。
愛も、幸せも――ここでは、誰もが一度も知らずに終わる感情だった。変わりたいという希望は、生き延びるためだけに耐え続けた灼熱の業火の中で、音もなく消え去った。
ここに、一人の男がいた。
無に等しく、何の価値もないとされたその男は、しかし、創造主の目に留まった。そして――すべてに値する者と認められた。
その名は、アーク。
白亜の亜麻の森――それは、この王国のどこにでもある、ごく普通の場所だった。
だが、その木々は、王を怒らせるほど愚かな者たちの血を吸って育った。誰にも知られず、誰であれ拷問するための――象徴的な場所でもあった。
地面は、悲惨を求める者たちの足音で絶え間なく鳴り響いていた。それでも、まだましな方だった。死者のうめき声、狼の遠吠え、絶望の叫び――それらが、荘厳な夜を彩る終わりのない音楽のように、忠実に響き合っていた。
そこに、アークはいた。
親友のユアンと共に、狩りで生計を立てていた。二人は幼い頃から、人生という名の厳しさに、独りで生き抜くことを強制されてきた。他の汚れた狩人どもと同じように。
「……何か見えるか?」
アークが、葉の茂った枝の影に身を潜めながら、低い声で訊ねた。
「いや。何もない。岩の上に置いた死体は、まだあのままさ。」
見張っていたユアンが、淡々と答えた。
二人は、木々の影で待ち続けた。
やがて、枝の軋む音が彼らの注意を引いた。音の主は熊だった。ゆっくりと、死体へと近づいている。
その死体は、今朝方、ユアンの靴に唾を吐きかけただけの理由で殺された男のものだ。
アークがユアンの肘を軽く突いた。――合図だ。
ユアンは即座に隠れ場所から飛び出し、狂気じみた暴力性をもって熊に襲いかかった。
獣は一瞬たじろいだ。しかし、怯むことなく後ろ足で立ち上がり、その巨体を誇示するように威嚇した。体重を乗せた一撃がユアンを襲う。だが、ユアンはそれを軽々とかわした。素早く、そして機敏にメイスを抜くと、熊の鼻面に叩きつけた。獣の意識が、一瞬、飛んだ。
その隙に、アークが現れた。
剣を一閃――熊の喉元が鮮やかに裂け、大量の血が噴き出した。
巨体が地面に倒れ伏す。ドサリ、という重い音が森に響いた。
「よし。運ぶぞ。」
アークが短く言い、剣を背中に収めた。
二人は熊を担ぎ、キャンプへと運んだ。そこには二つのテント、焚き火、そして革を乾かすための棚があった。
「ユアン、皮を剥いでくれ。俺は薪を取ってくる。」
生きることは、難しく考えないほうがいい。
人々から遠く離れれば離れるほど、生き延びる可能性は高まる。孤独の静けさは、常に最良の選択だった。
だが、それは永遠には続かない。
平和の中には、必ず混沌を運ぶ者が現れる。
「衛兵だ。」
ユアンが、遠くの男たちの一団を見つけて、ゆっくりとした口調で言った。
「何の用だ?」
アークが彼らを凝視しながら言った。
「狩りは上首尾だったようだな。」
衛兵が、ユアンの足元に横たわる熊を見下ろした。
「用件は?」
アークの声が、一段と低くなった。
「ただの気晴らしさ。」
リーダーらしき男が、素早くアークに襲いかかり、腹部に一撃を食らわせて転倒させた。
ユアンが助けに入ろうとしたが、無力にも押さえ込まれた。
「熊はいただく。村で売るのは造作もない。」
リーダーが部下たちに命じるように言った。そして、アークに顔を向ける。
「お前、何か持っているな? 隠すな。見せろ。」
地面で、短い押し問答が続いた。
「たかが銀貨一枚に、そんなに執着するとはな。はははは! 哀れな奴め。」
リーダーはアークの肋骨を強く蹴り飛ばした。
衛兵たちは去った。その場には、何も残らなかった。
王国の、また一日が終わる。弱さゆえではなく、戦う意思を持たぬがゆえに。身を守らぬ者を辱めるとは、なんと卑劣なことか。
「クソが……クソが……!」
アークは地面に伏せたまま、ほとんど聞こえない声で呟いた。
「このクソ野郎があああっ!」
最後には怒りを爆発させて、叫んだ。
夜二人は地面に横たわったまま、身動き一つせず、無気力に天を見上げていた。
今すぐ、どんな獣でもいい。この惨めな命を終わらせてくれ――そう願いながら。
だが、そんなことは決して起こらない。
創造主には、別の計画があったのだから。
翌朝、彼らは何も持たずに立ち上がった。物質的にも、精神的にも。胃の中にさえ、何もなかった。
残されたわずかな力を振り絞り、彼らは這うようにして《枯れ葉の村》へと戻った。
どこにでもある名前の、どこにでもある村。誰からも見捨てられた、意味も目的もない場所。野心など微塵も持たず、ただ毎日を生き抜くことだけを運命づけられた、一万の魂が息づく場所。
村人たちは、彼らを見て舌なめずりをした。
「生きた獲物だ。」
声にはならなかったが、その目がそう語っていた。
アークはそれに気づき、足早にパルニクの家へと向かった。老いた狩人で、今は衣服を売って生計を立てている男だ。
「パルニクさん! 俺だ、アークだ。頼む、開けてくれ!」
返事はない。
アークが苛立ち始めたその時、ユアンが微かな物音を聞いた。振り返ると、手にナイフを持った三人組が目に入る。
ユアンが肘でアークをつつき、注意を促す。アークは彼らを見て――恐怖ではなく、安堵を覚えた。
――ついに、この世界から解放される。
彼の目には一片の心配もなく、姿勢は完全にリラックスしていた。対照的に、ユアンは緊張し、警戒しているのが明らかだった。
襲撃が今まさに行われようとしたその瞬間――
ギィ……
背後で扉が開いた。
痩せた手が、アークとユアンを家の中へと引きずり込んだ。
「バカどもが……いつになったら、俺の人生に迷惑をかけんのをやめるんだ?」
パルニクが、苛立ちを込めて言った。
「もううんざりだ。お前らはいつも、問題から逃げるために俺のところへ来やがる。」
「すまない、パルニク。」
ユアンが言った。
「今度は何の用だ?」
パルニクは杖をつきながら、椅子へとゆっくり歩いた。
「二、三日……泊めてもらうのは、無理かな?」
ユアンが言った。
「ああ、無理だ。」
頭は、助けるべきではないと主張していた。
だが、心の奥底。魂の深層で、ほんのわずかな人間性が輝いていた。
なぜなら、彼らを見るたびに、あの日――自分の扉を叩いた二人の子供の姿が重なったからだ。
「地下室へ行け。怪我人を匿ってるってバレたら、客が逃げる。人に見られるな。」
「ありがとう、じいさん。」
アークが、ユアンと共に足を引きずりながら答えた。
パルニクと二人の少年が出会ったのは、今となっては少し異様な思い出だ。
ある日、パルニクがナイフの手入れをしていると、誰かがドアを叩いた。
腹立たしげに開けると、九歳ほどの少年が二人、じっとこちらを見つめていた。
――無視しよう。
そう思って扉を閉めかけたが、小柄なアークが素早く足を挟み、閉まるのを防いだ。
「何の用だ、役立たずども。」
パルニクが怒鳴った。
「狩りを教えてくれませんか、おじさん?」
アークが言った。
――(こいつら、どうかしてる。いきなりわけのわからん願いをしやがって。何か企んでるに違いない。)
パルニクは警戒しながら辺りを見回した。他に大人はいない。誰もいない。
「弱い奴に時間は割けん。」
パルニクは再びドアを閉めようとした。しかし、アークが再びそれを妨げた。
「僕たち、すごく強いよ。」
子供たちの図々しさに、パルニクは苛立ちを覚えた。手にしていたナイフを彼らに投げつけた。
「大きくて立派な角のある猪を連れてこい。そうしたら考えてやる。」
今度こそ、力任せにドアを閉めた。
パルニクは、猪が子供たちを殺すだろうと思った。その光景を想像しながら、少しの楽しみを覚えた。
そして、獣の皮を剥ぎ、肉を処理し、革を乾かす仕事に戻った。
夜が来た。
再び、何かがドアを叩いた。
パルニクは剣を手に取り、平和を乱す者を殺す覚悟で外へ出た。
そして――驚愕した。
血まみれの子供たち。そして、その小さな体の二倍はありそうな、大角を持つ猪が横たわっていたのだ。
「明日来い。基本は教えてやる。」
パルニクは五十キロはあろうという猪を家の中へと引きずり込んだ。
脳裏に浮かぶ疑問はただ一つ。
――いったいどうやって、この小さな子供たちがあの獣をここまで運んできたんだ?
答えは出なかった。
パルニクは獣をテーブルの上に置き、皮剥ぎは翌日に回した。その時点で彼は疲れ果てており、ベッドへと向かった。
途中、窓の外に目をやると――アークとユアンが、彼の戸口の脇で寄り添って寝ているのが見えた。
ほんの少しの同情が、彼の胸を駆け抜けた。
衝動に駆られ、彼は毛布を一枚掴んだ。外に出て、何も言わずに子供たちに投げ与え、家に戻って眠りについた。
それ以来、パルニクは彼らに己の知る全てを教え込んだ。
皮を傷つけず、迅速かつ的確に仕留める――「死」の技。
彼らが直面せねばならぬ現実を、容赦なく叩き込んだ。
ある日、彼らは王立衛兵による少女の凌辱を目撃した。
良い狩りの帰り道。二人の兵士と一人の衛兵が、美しい貧しい娘を追いかけているのを見たのだ。
彼らは娘に追いつき、無理やり路地へと引きずり込んだ。
パルニクは見て見ぬふりをして通り過ぎようとした。
だが、アークが彼の服を引っ張った。
「助けるべきだ、パルニクさん。」
「ははっ……これで終わりだ、パルニクじじい。まあ、いいこともあるさ。もうすぐあの美人の女房とやれるんだ。よかったな。俺からもよろしくな……あのムチムチで引き締まった体、今でも忘れられねえよ。あの夜はたまらなかったぜ……」
パルニクがもがいたが、振り解けなかった。
王宮衛兵が彼の手紙を奪おうとした、その瞬間だった。
ブシュッ!
一筋の血飛沫が、パルニクの顔を汚した。
衛兵の腕が、音もなく宙を舞った。
まだ何が起こったか理解できないうちに――巨大な重みが彼を襲った。
ユアンが猛然と突進し、衛兵を地面に押し倒し、執拗な殴打を浴びせ始めた。
その隙に、アークが犠牲者の落とした手紙を拾い上げる。
地面に押さえ込まれた衛兵は、ユアンの無数の打撃を必死にかわし、抵抗をやめない。
アークは、残る兵士との一騎打ちに突入した。
鋭い反射神経で、兵士がサーベルで繰り出す攻撃をすべてかわす。一撃の蹴りが兵士の体勢を崩した。その刹那――アークの剣が、彼の命を奪った。
残るもう一人の兵士が、その場から逃げ出そうとした。
アークは冷徹な正確さで、ナイフを投擲する。刃は、兵士の頭部に深々と突き刺さった。
ユアンは依然として王宮衛兵を殴り続けていた。
一瞬の隙に、メイスを抜き放つことに成功する。渾身の力を込めて、男の頭部を打ち砕いた。
血が、その場に飛び散る。
「俺の勝ちだな。三人だ。お前は一人だけ。」
アークが言った。
「俺は衛兵を倒した。お前のはただの汚れた兵士だ。」
「どっちにしろな。」
窮地を乗り越えた二人は、ある種の高揚感さえ覚えていた。
「お前らはいつも、呼んでもいないところに首を突っ込みやがる。」
パルニクが、杖で二人の頭をそれぞれ殴った。
「よこせ。」
アークから手紙をひったくるように奪い取った。
「さあ、出ていけ。二度と戻ってくるな。」
二人は笑いながら、老人を抱きしめた。
「ありがとう、パルニク。いつか必ず返すからな。」
再び殴打される前に、哀れな若者たちはその場を一目散に駆け出した。
空腹と数多の疑問を抱え、彼らは森へと戻っていく。
その森は、少しずつ二人を蝕んでいた。野心も、愛も、感情さえも――すべてを奪い去りながら。
翌日、彼らは何も狩ることができなかった。つまり、何も食べられなかった。
夕暮れが迫り、夜明けが去ろうとしていた。天空に壮大な芸術作品を残す一瞬――死者たちに一瞬の生気を与えるその時。
彼らは、遠くで馬が通る微かな音を聞いた。
前回のようにならないように――アークとユアンは素早く木に登り、葉の茂みの中から、フードを被った一人の男を目にした。
特に気にも留めず、通り過ぎるに任せた。
降りようとしたその時――微かな枝の軋む音が聞こえた。普通の人間には感知できない音だ。
注意を向けると、二人の男がそれぞれ剣を手に、フードの男に近づいているのが見えた。
ユアンはどうでもよかった。
だが、アークには、常に非情でいることが難しかった。
肘でユアンの注意を引き、彼は別の木の枝へと飛び移った。ユアンもそれに続いた。
アークだけが、ユアンをその安住の地から引きずり出すことができる唯一の人間だった。
二人は平行する木々にそれぞれ位置を取り、フードの男を守るように構えた。
彼らの動きは完全に同期していた。
何も聞こえない。ただ、森がもたらす死の微風だけが感じられる。
一瞬にして、二人の男が姿を現した。抜き身の剣で、フードの男に何の前触れもなく襲いかかる。
――その瞬間、彼らは「苦悶の剣とメイス」によって存在を消された。
アークは、常に一撃必殺を信条としていた。一人の男の首の大半を、一閃で斬り落とす。
ユアンは、もう少し凡庸に――もう一人を打撃でバランスを崩させ、メイスで絞殺した。
わずかな空気を吸おうと必死にもがく、哀れな男だった。
二人を始末した後、アークとユアンは、何か価値あるものがないか遺体を捜索し始めた。
フードの男の存在は、どうでもよかった。
結局のところ、彼らが明日を生き延びる手助けにはならないのだから。
フードの男は、自分に注意が向けられていないのを見て、左手を背中に、右手を胸に当て、静かにうなずくと、その場を去った。
「随分と変わった奴だな。」
アークがユアンに言った。
ユアンは周囲に目もくれず、言った。
「何か見つけた。」
手を上げる。
「銀の指輪だ。明日、少しばかりのパンと交換できる。」
疲れ果てて、彼らは木のそばに身を横たえ、眠りについた。
テントは衛兵たちに奪われていた。文句一つ言わずに、森の寒さに耐えなければならなかった。
翌日、彼らは村へと向かった。
暗殺者のような身なりで、目立たないように歩き、ようやくパン屋にたどり着く。
そこで、ついにそれぞれが少量のパンを手に入れた。
「昨晩の努力の甲斐があったな。」
ユアンがパンを齧りながら言った。
「ああ、なんて旨いパンだ。良いチーズがのってる。絶品だ。」
「何がいいと思う? この暑さを和らげるレモネードが。」
「氷入りで、キンキンに冷えたやつな。」
「そうだな。それは絶品だろう。あそこの娘みたいに。」
二人は顔を見合わせ、笑った。
だが、人生は選ばれし者にそれほど優しくはない。
運命の女神は、あなたが立ち上がるのを見ると、再び転倒させるために必要なことをすべて行う。
創造主は、あなたが幸福を味わえるようにすべてを準備するが、決してそれを掴ませてはくれない。
あなたがそれに向かって戦い続け、なぜあなたがすべてを得るに値するのかを証明するよう、ちょうどいい距離にそれを置いておくのだ。
二人が村を出る道についた時、王宮衛兵とその兵士たちが行く手を阻んだ。
「どうやら、その後も順調だったようだな。」
衛兵が言った。
「取り調べだ。」
「いや、待て。何も持っていない。」
アークは、手を触れられまいとした。
「何かしようとするな。従え。」
兵士が、彼の肩を掴みながら言った。
しかし、その手を感じた瞬間――アークは剣を抜き、素早く兵士の脚を斬り落とした。
王宮衛兵はこれを見て、自身の武器を抜き、猛然と襲いかかった。
アークはそれをブロックした。
ユアンも、メイスを抜き、一撃で一人を吹き飛ばし、続けてもう一人に襲いかかる。
アークと王宮衛兵は、激しく打ち合った。
鋼と鋼がぶつかる音が轟音と衝撃波を生み出す。
戦いが続くにつれ、アークの打撃は力と速さを増していく。
ついに一撃を決めた。相手の顔の一部を斬り裂く。
衛兵が動揺した。距離を取ろうとするが、アークがその動きを読んでいたため、叶わない。
他に選択肢がなく、彼はその力を使った。
ワイン色の波動が彼の体から迸り、アークを強烈に吹き飛ばした。
アークは地面に落下したが、一つの動きで立ち上がった。
衛兵の剣の周りには、ワイン色のエネルギーが螺旋を描きながらゆっくりと吸い込まれ、刃にひび割れを走らせている。
「お前の冒険は、高くつくことになるぞ。」
衛兵が、目から怒りを迸らせながら言った。
アークは再び襲いかかった。だが、ブロックされた。もう一度。同じ結果。何度繰り返しても変わらない。
衛兵は、それらを防ごうとさえしていなかった。彼の周囲から発せられるエネルギーの輪が、アークの攻撃を完全に阻んでいた。
「お前の不遜には、もううんざりだ。」
衛兵が剣を水平に振るい、アークを両断せんとした。
「エケレル王子の大斬撃!」
破壊的で速い一撃が放たれる。
アークは辛うじて自分の剣で防いだ。
その瞬間――アークの剣は、千二百三十四の破片に砕け散った。
アークは地面に倒れ、戦い続ける力を失った。
衛兵は、ユアンが自分に同行していた三人の兵士を、驚異的な速さで片付けていたことに気づく。
彼はユアンを攻撃した。ユアンがそれをかわすが、衛兵はそれを予期していた。
素早く背後に回り、脚を一閃して膝をつかせる。剣の柄で頭を強打し、意識を奪った。
「クソッ……アーク。俺の斬撃を生き延びた者はいなかった。ましてやブロックした者など。お前は会うたびに俺を辱める。ここで、今、殺してやる……」
衛兵は心の中で呟いた。
しかし、集まり始めた群衆を見て、より良い考えが浮かんだ。
「見ろ! これが、我が命令、そして王の命令に逆らう者の末路だ!」
彼は、驚きと心配で見守る人々に叫んだ。
「兵士たちよ、森へ連行しろ! どこかの獣の餌にしてやる! こいつらは、王の前でも、人々の前でも、決して許されぬ!」
深手を負った三人の兵士が、這うように立ち上がり、死体同然の二人の身体を掴んだ。
そして森へと運び、まるでゴミのように投げ捨てた。
この物語は、闇の淵でなお、希望の灯を手放さなかった者たちの軌跡である。
アークとユアン――彼らの旅路は、この王国の残酷な現実を映し出す鏡であり、同時に、人間の魂に宿る不屈の輝きを証するものだ。
パルニクという老狩人が見出した、少年たちの可能性。それは、絶望が支配するこの世界においても、なお、光を求める意志が存在することを示している。
創造主がアークに宿した「すべてに値する者」としての運命。それは、彼がこれから歩む過酷な試練の道のりを、見事に予兆している。
この物語が、読者の皆様の心に、深く深く刻まれることを願ってやまない。




