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     ロックんロールキャベツ


 家に帰ると聞こえてくる、ノイズの混じったレコード音。

 盤を裏返す際の間が、心地いい。僅かな物音さえも音楽の一部と化す。

 私の家は商店街の裏道にある二階建ての一軒家。一階の一部を利用してカフェを営んでいる。

 それは父の趣味で、私が生まれると分かったその日に決意をして、私が生まれたその日にオープンさせた。

 かなでと一緒にいる時間を増やしたかったんだ。よく言う父の言葉だ。

 それが最大の理由ではあったようだが、料理が好きで音楽が好きな父がカフェを選んだ事はとても自然で、その為の準備を結婚前からしていた。

 音楽の絶えない店にしたい。母に対してそう言った。

 美味しい食事とコーヒーの香り、そこにあなたと私がいるなんて素敵よね。

 母はそう言い、コーヒーの勉強を始めた。

 夜にはウィスキーの香りを混ぜようか?

 二人の夢が膨らむ。

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