無限の聖剣によって胸を貫かれたメイドさん
僕と僕のマイメイドである、元剣聖ランスロット・アレクシアはめっちゃ美味しい氷菓を食べるために、僕たちの住む館から北に1200km離れた、-30度を下回る極寒の地、パオシェン山脈の、氷山龍ラオパオシェンの死体跡地に、永久凍結石と呼ばれる氷菓に使う氷を取りに来ていた。
この旅は元剣聖ランスロット・アレクシアの仲間であった、死んだはずの勇者ラルフの目撃情報を確かめるためでもあったのだが、ラオパオシェンの死体跡地に居たのは勇者ラルフの姿をした化け物だった。
元剣聖ランスロットアレクシアによると、その化け物と話して得た情報から、勇者ラルフの中身はもう勇者ラルフではなく、魔王軍四天王の残魂のオルタという、魂を操作する加護を持った1000年以上を生きた魔人族らしい。
オルタは高確率で勇者となる、転生者である僕を消すために、今僕の心を折ろうとしている。
戦いが始まり、勇者の体を持ったオルタの右腕をアレクシアが戦いの中で切断する。
(二人のステータスは後書きにあります‼)
オルタは自身の体である勇者の右腕が宙に浮かぶのゆったりと眺めている。
「終わりか、、、ならば最後に一つ、老いぼれの悪あがきでもしようかな。」
「うん?」
アレクシアはゆったりと何かを警戒して少し距離をとる。
「残魂の加護 邪魂転生 対象勇者ラルフ」まるでこの世の終わりでも見るみたいにオルタはゆったりと唱える。
「、、、、、、、」
オルタは自身の体を初めて扱う赤ん坊のように自分のなくなった手を見る。そしてアレクシアをゆったりと見あげる。その顔は暖かなほほえみだった。それは僕がハアルプ姉さまから与えられた表情と似ていると思った。
その姿を見たアレクシアは訝しむ視線をオルタに向ける。
「アレクシアはやっぱりメイド服が似合うな、、、この状況はよくわからないのだけれど、君が生きていてくれてあたしはうれしい」
オルタはまるで別人のようにアレクシアに向けて語りかける。アレクシアは訳も分からない様子で首をかしげる。
「お前は?」
「あたしはいつだってラルフだよ、君の知っている物語の主人公さ。今殺されかけているのはよくわからないのだけれど。君が殺そうとしているという事は、あたしはこの世には、居てはいけないのだろうね。いつだってあたしは仲間を信じている。いつだって剣聖ランスロットアレクシアを信じている」
それを聞いた、アレクシアは少し泣きそうな顔をしている。
「殺せ、これは友達からのお願いだ。命令ではないよ。君の手で勇者を殺せ。愛しているよアレクシア」
そういったオルタはゆったりと優しい顔でほほ笑む。
「残魂の加護 邪魂転生 対象勇者ラルフ解除」オルタがそういった瞬間、僕に向けていた左手の無限の聖剣ライジングエスカリバーをアレクシアにめがけて放つ。
「勇者ラルフの魂をあえてこの身に降ろした。そうすることでお前の殺意が一瞬でもぶれないかと思ったのだが。効果は想像以上だな。お前は優しい奴だ。お前は強い奴だ。むかつくくらいな。」
その夕凪のような光を滑らかに反射する無限のようにも思える白剣の一つがアレクシアの胸を貫く。
「一瞬の迷いでお前は剣聖ではなくなる。お前は最強かもしれないが、やはりお前は勇者にはなれない。お前が言った言葉をそのまま返す。勇者とは世界を救うという命題を天秤の片翼に置いた時その天秤の片翼が常に地についているもののことだ」
アレクシアはこちらを笑顔で見て口をゆったりと動かす。
「ごめんね、、、レオン」
僕はこの時初めてアレクシアに名前を呼ばれた気がする。
「大丈夫だよ、アレクシアお前は死なない。絶対に、、、」
一人の少年はゆったりと子守歌みたいに詠唱する。
「この世界のご主人様の加護スキル【支配者】対象剣聖ランスロット・アレクシア」
ステータス
名前 ランスロット・アレクシア
ジョブ メイド【元剣聖】
攻撃432
魔術98
防御231
魔法防御158
素早さ440
スキル1剣聖の加護【寒さを切り裂く剣、暑さを切り裂く剣、未来を切り裂く剣、蒼を切り裂く剣、緑を切り裂く剣、赤を切り裂く剣、白を切り裂く剣、色を殺す剣、天を切り裂く剣、神を殺す剣、愛を殺す剣、君を殺す剣、次元を切り裂く剣、摩擦を殺す剣、空気抵抗を切り裂く剣、物理法則を切り裂く剣、魔法を切り裂く剣、剣を剣とする剣、剣以外を剣とする剣、魔王を剣とする剣、視線を剣とする剣、避けるという思考を切り裂く剣、動くという概念を切り裂く剣、動くという思考を切り裂く剣、勇者を殺したという罪の剣、剣としゃべれる魔法、メイドの剣、ハエたたきを剣とする剣、家事という概念を切り刻む剣、家事という概念を剣にする剣,etc,,,,】
スキル2洗濯掃除をする根性
スキル3天に煌めく龍終の捌き
名前 レオン・ライオネル
ジョブ この世界のご主人様
攻撃48
魔術101
防御31
魔法防御89
素早さ29
スキル この世界のご主人様の加護【支配者】




