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プロメティウスの夜明け  作者: 赤い紫陽花
チュートリアルは自ら手に入れるもの

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第十四話 闘争は歓喜と共に 其の四

第十四話 闘争は歓喜と共に 其の四


ああ、少しクラっときた。長時間戦いすぎたかな?単純にカフェインが切れたかな?エリクサー割とカフェイン持ちいいんだけどね。動きすぎたか。……んー集中力的にもこれがラストかな?……上層のモンスター共の素材を幾つか搔っ攫えるのが理想だが……部位破壊ってあるんだろうか。もしくは漁夫か。王に殺された奴のとどめをもらえば……いやしかし見えてる限りでもとんでもないのしかいないんだよな……


うーん、考えるのやめよう。思った以上に消耗大きいなこれ。まぁ異世界初日から動きすぎて適応がまだ進んでないのにこんな事になったし……仕方ないか。


「んん゛っ」


腕を伸ばし、リラックスする。こういうのは重要だ。精神が張り詰めたままだとアドレナリンでもなければストレスばかりだ。


んー、一度帰ったら人格調整するかー……私は生来というわけではないが、私の過去に起因するとある事情によって人格が少々……まぁ少々どころではないものの修復がおおよそ完了しているので少々、希薄なのだ。詳しい説明をすると難しくなりすぎるからあれなんだが……まぁ具体的に言うとエピソード記憶と意味記憶による人格構造云々……って感じになるからな。私はそれにおける意味記憶を統一領域において保持しないようにしているんだ。あーっと、要するに、環境に人格が依存している、というわけ。Lv1000をやっているときはチャレンジャー気質に、現実にいるときは哲学気質に、こういう風に生きている。エピソード記憶が環境に依存するのは当然であるが、私の場合は意味記憶も纏めて環境に依存させているというわけだ。人格の調整とはすなわち、ここプロダウにおける安定した自我の構築を指す。


明らかにここんところ人格が不安定であるのはわかりきっているし正直今日はデモプレイのつもりであった。まぁここまでハマれたのだからよしとしよう。


さぁ切り替えよう。ラストチャンスだ。


すでに食事も武器の手入れもすました。準備は万端、あとは戦うだけである。目指せ上層の化け物ワンキル及び素材奪取である!


「Let's go!!」


さあ地獄に再び戻ろうか!









ははっ


ザン!


猿の首が飛ぶ。


ゾン!


犬の首が飛ぶ。


バキィ!


虫の肉体が砕ける。


「ハハッ、ハハハハハハハッッハハ!!!」


これはすごい!


命拍子(リズム)、そんでもって血走機関(ブラッドラン)!これの相性は最高だ!攻撃を喰らいながら無理やり殺す!回復する!±0!敵の攻撃が食い込む前に殺せればなんなら+!VIT高くなっててよかった!痛いけど!どうでもいいくらいに楽しい!


「痛みなんてのはなぁ!!所詮ただのデータに過ぎないんだよなァ!」


要するにニューロンの作用でしかない!命の危機にならない痛みをわざわざ恐怖する必要などありはしないのだから!


「そんでもってこれでぇ……50ッコンボ!どうだ!」


《ハイテンポ状態が付与されます》


くぉっ!?




はっっや!


身体能力のバフじゃないのかこれ!いや違うこれAGI特化バフじゃん!ありがた!いやどんだけ上がってんだこれ!?


よし、一瞬だけステータスオンにして確認。


おりゃ。



ハイテンポ AGI+100



うわぁ まじ?


そりゃすごいわ。少なくともAGI二倍いってんのか。あっはは、そりゃあ速いわけだ。えーっとあと確認すべきは、そう命貨(ネクロ)。えーっとこんだけ殺して……1.2?溜まりおせーなおい。


まぁ雑魚狩りじゃこんなもんなのかな?実質残機一とみておこう。正直これ以上集中力が持つ気がしない。中央に特攻する。



ダッシュ。


闘鼬(グラディ・ウィーセル)の脳天を叩っ切る。脳天だって弱点さ、間違いない。


ダッシュ。


闘鳥(グラディ・ホーク)、上から来やがった。残念ながら先手はこっちがとれる。AGI+100、実に20Lv分だ。死ね。


ダッシュ。


闘猪(グラディ・ボア)。ハハッ、中層のイノシシ野郎が突っ込んで来やがった。なんだ?そんな魅力的に見えたのか?槍を構え、貫穿(ピアース・スルー)。相手は死ぬ。


ダッシュ。


樹皮擬人(バーキッシュ)!擬態もできない環境で何をしに来たんだ!?死ね!


ダッシュ。


中層だ。もう。


樹腹蜘蛛(トランク・スパイダー)。デカい蜘蛛、5mくらい。脳天一撃唐竹割ィ!!後の先、返刃(リターン・エッジ)だ!相手は死ぬ。


そろそろ二撃いるな。返刃(リターン・エッジ)入ったら一回だが、相手の攻撃が遅い!だが攻撃の予兆さえあれば返刃(リターン・エッジ)は発動する。そう、後の先というわけだ。


ダッシュ。


闘剛猿(グラディ・コング)、ゴリラだ。ッチ!攻撃を避ける。距離が悪い。あいにく命拍子(リズム)は急所以外だと途切れる。お、サンキューもう一回、返刃(リターン・エッジ)。首に一撃、お前は死ぬ。


ダッシュ。


光柱蛾(ピラー・モス)!光り輝くデカい蛾ァ!状態異常を振りまくクソ敵だがいまは後ろがとれる、ふぅ~ 一 刀 両 断!!!


「ッシャア!柔い、脆い、雑魚!」


フルコン決まってるときにこんな柔いのは雑魚でしかねぇ!次!


ダッシュ。


闘鰐(グラディ・カイマン)。ワニ、なぜいる、知らん!槍で脳みそ貫いてやる!槍でも返刃(リターン・エッジ)は発動するんでなぁ!ワニが口を開きこちらに嚙みつこうとしてくる!返刃(リターン・エッジ)!ジャンプからの~貫穿(ピアース・スルー)!相手は死ぬ!――最近気づいたのだが、返刃(リターン・エッジ)は重ね掛けできる。威力が掛け算される。強い。でもアクティブスキルが突きしかない。悲しい。


ダッシュ。


上層である。祝、初侵入だ。


こっから先は名づけもしてないされてない意味不明な奴らばかりだ。ああ蛇だけされてたな。


こっからはノープランだ。できるだけ漁夫るかボスに突貫するか……


うわぁクソバカデカカブトムシがボスに突っ込んだ。ああビートルじゃないぞ?そうだな、命名するなら闘角獣(グラディ・ケラトス)くんだな。勝つのは無理。……うっそだろ脳天嚙み砕かれてる~あ、まて漁夫チャンス……じゃないな、そのまま死んだ。不味いコンボが途切れる


あ、ケルベロスもどきじゃん弱点三つあるラッキー死ねぇ!!


『『『グガァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!』』』


クッソヒットはしたが咆哮×3に吹っ飛ばされた!着地点には……全身刃物の鎌イタチィ!?やっべ



ナイフ 

   

   不壊



盾に



衝撃殺し(インパクト・キル)





グァイン!!!




「ッぃしゃおら!!」



ッスタッ。


「ふぅセーフ、串刺し耐えた~」


なんだこの針鼠ならぬ刃鼬。あれだな、闘刃獣グラディ・グラディウスと名付けよう、この剣山。


しかしこいつもスキという概念がない。……集中(フォーカス)切ればなんとかできそうではあるが、まともに戦える気がしない。まずステータスが――っと、まずい襲ってきた。


はっやいな、こちとら爆速モードなのに。だが。



返刃(リターン・エッジ)停反(ストップ&ターン)


あわや正面衝突かと思われた瞬間横にそれつつ首を裂く。くくっ、あいにくこのコンボがある限り死ぬ気がしない。


うし、こいつを殺しき……っやべっ




後方注意




全身骨の化け物




スタンプ



ジャンプでっ





ズン!!!!!!


こいつモンスター名あるぞ



【名称 骨鐘獣(ガラ・ベル) 生態 不明 弱点 内部】


役に立たねぇ!!


クソが!いやだがベルだぁ?あのスタンプもしかしてスタン系の……予想通りだ、あの剣山鼬しびれてやがる。


今がチャンス


返刃(リターン・エッジ)はない、貫穿(ピアース・スルー)はリキャスト終わった、距離が遠い投げるか!


弾道計算(トラジェクトリー) 外すこたないと思うが一応


貫穿(ピアース・スルー)そんでもって遠投(ファラウェイ)!!」


超近距離投擲!!


ズバン!!


うっわ目に刺さった、けど!生きてんなあいつ!


レッツグリッチコーナー!!


材料は4つ!慣性を消失させ自らを地面に固定する|停反《ストップ&ターン》と!


衝撃に対して衝撃で打消しこちらへのダメージを無くす衝撃殺し(インパクト・キル)と!


そもそもがグリッチ説のある技法、ダブル(二倍)


それらをまとめ上げる超集中、極致(ゾーン)だ!


これらを合わせて~?


まずはステップ!槍の近くに移動!


次に腕を振りかぶる。全力でやろう!


最後にぶっつけ本番ゲキムズチャレンジ!


まず極致(ゾーン)、そんでもって停反(ストップ&ターン)してストップしてる微小時間に全身でやったことが一度もないダブル(二倍)をォッッ――成功させる!!!!


全身を捻って加速そんでもって反動を筋力で抑え込み反作用でぇええ!!


槍の石突を殴りつける!!!!


そして最後に!!


最大限槍が沈み込んでからの反動を消し去り更なる威力を生む、


衝撃殺し(インパクト・キル)!!!!」






ズッガン!!!!!!!!






て き は し ん だ !



「っしゃあ!!!!ドロップアイテム!!!」


あっぶね刃そのまま落ちるなよ手切れるだろアホっとっとっと!オッケー!







ブォン


ゴガッ




「ごぼっ」







ひゅう~~~っどんっどん……




「ごぼ……還肉《リ、リ゛カーネ》」


じゅるるるるるる





「っっセーーーー


フ!!!あっぶねぇ!死にかけた!!!」


受け入れていたとはいえ痛ったぁあ!!!半身逝ったぞマジ!!!もう!!!


ドロ優先して攻撃回避は二の次だったとはいえ死ねるわ!!!即死するかと思ったが!!!


ああもう次はお前じゃぁああ!!!






といいたいところだがそろそろ服が限界。ボスに突って死にます。全裸リスポーンは勘弁。


Tips骨鐘獣(ガラ・ベル)こと骨外骨格鹿もどきさんのスタンプですが、あれは骨響震脚ボーン・ベルと呼ばれる技で、地面を介して振動を骨に与え、同時に魔力干渉し、動きを停止させるという技です。なお主人公が吹っ飛ばされたのも彼の仕業で、後ろ足キックされました。

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