第十二話 闘争は歓喜と共に 其の二
第十二話 闘争は歓喜と共に 其の二
はい帰宅~!あっぶね二発喰らった~……めたくそ痛い。というか痛ってぇアドレナリンでなんとかなってただけ~痛すぎ~
ああ゛、でもあれか?俺のスキルの中でトップクラスに影の薄かった生命の効果かな?目視で確認できるレベルで再生していくわ。……消耗のないリジェネ?ああいや腹は減ってんなこれ……とはいえそれだけでなりたつ自動リジェネ……神じゃね?こっから進化することもあるんだろ?……積極的に被弾するべきなのか?
問題があるとすればポーション使い切ってることだな……うーん、飯食ってれば時間かかるけど再生することを鑑みれば……スキル獲得、できないわけじゃないんだろうな。
そうだな、腹も減ったし……というか二日くらい何も食ってない気がするし……なんでこんなに腹が持っていたんだ?あれか?生還者の基礎効果とかか?確かにサバイバルにおいて最も重要なのは食事といって過言じゃないが……食い溜めができるとかそういうのかな。初スポーンで空腹度満タン判定でスタートしたから二日も持ったとか?ありそう。
まぁいい、食事に関しては蛇肉がある。こいつを焼けばいいのだが……火起こしか。枝は何本か確保しているのだが……まぁこのステータスあれば余裕か。
はい余裕。思った以上に簡単に行けたね。まぁ木なんてそこら中にあるからナイフで削って木くずを作ればすぐ燃える。あとは蛇肉を枝に刺して焼けば……出来上がりである。味付けはなし、そのままの味をお楽しみください、である。ちなみに野営工房が通ったのでどうやら調理師ジョブが存在するようだ。ちなみに効果はVITへのバフ。超ありがたい。
う~ん、生還者の空腹度上限仮説、多分あってるな……めっちゃ食える。今五本目である。女の体でここまで入るなら確定だろうか。生命の長期間継続はとてもありがたい。シンプルに死ににくく、被弾を前提とした戦い方もできる。
というか、これからはそれをメインとするべきか?ああでも返刃起動しないやんけ。あれないと火力不足だからな……ケガするまで戦闘をぶっ続けるとか?
悪くないがね。そういうのは嫌いじゃない。脳死で解決するのは楽しくて好きだ。普段が効率厨だからかな。
とはいえ問題がもう一つ。というか二つ。武器問題とストレージ問題である。武器は単純に火力不足。ストレージは容量不足である。まぁ両方一気に解決する手段は見えてるがね。そう、武器づくりpart2である。
今回用意するのは剣である。私の得意武器は基本的に銃と剣と拳であり、短剣も槍も使えないわけではないがメインウェポンではない。リーチが極端すぎて使いずらいのだ。リーチは長ければ長いほうがいいというが、それは屋外限定であることを忘れてはならない。あと身体能力がインフレするとリーチは誤差。ワンステップでたどり着ける距離をリーチとは呼べない。
現状存在する素材は、採取した蛇関連及びさっきの戦闘で漁夫ったアイテム群である。今回のメインはアイテム群のほう。いくつか面白いのが取得できたのである。
蟷螂の鎌と樹腹蜘蛛の糸、鼬の尾鎌である。これで剣を二つ作ろうと思う。
シュッシュッシュッ……スッスッ……クルクルクル……カッカッカッゴリゴリ……キュッキュッキュッ……ギュッ、ギュッ……トンッ、トンッ、コンッ……
野営工房様様だな。無事完成である。その名も、蟷螂剣と鼬剣である。これらは両方鎌であるからして当然片刃の剣である。持ち手には木材を接合し、擬枝大蛇の皮を巻き付け柄としている。ちなみにそこらの木ではなく、樹皮擬人なるゴーレムの骨を用いている。中まで木だったので骨も木ではあるが、頑丈であった。なお接着剤に蜘蛛糸を用いている。それぞれ長さが1mくらいの代物であり扱いやすい範囲である。
なお作成に伴いモンスターに雑だが名付けを行った。どうやら後から修正できるようなので識別のために一先ずこのダンジョン固有種であると思われるモンスターに名付けたわけだ。一部紹介しよう。
闘虫 群れる小型の虫。
闘狼 狼。以上。
闘猿 猿。以上。
闘鼬。イタチ。尾の先が鎌になっていて剣の素材になった。すばしっこくすれ違いざまに斬りかかる。喰らった二撃のうち一つはこいつ由来。
闘剛猿。デカい強い猿。森ゴリラ。
闘螳螂。カマキリ。鎌が剣の素材になった。デカい虫はそれだけで脅威。
闘鎧虫。重戦車みたいなカブトムシ。流石に3分で殺しきる自信はなかったし、漁夫チャンスも来なかったので倒せてない。
うーん、我ながら雑であるがその代わりわかりやすい。悪くない。ちなみに下に行くほど強くなると考えてくれ。中心と外縁の半分くらいの位置でカブトムシが出てくることから、中心部はどれだけの魔境かわかってくれるだろうか。
さて、再び戦闘にもどろう。今度は中心部辺りにより近づけるといいんだが……いやまて流石に中心部からここまで戻るのはムリ筋かもしれない。中間部……仮に中層とするが、中層の連中を通り抜けるのは正味無理では……?下層でキルスコア稼いでステータス上げてスキル獲得して……もう一回中層で暴れて戻ってくるか。そのころには使えるスキルも生えているはず……!
ではいざゆかん。
「地獄へ再びレッツダイブってね。」
Tips 主人公の痛覚耐性は非人間的なレベルで高いです。痛い痛い言っているのはロールプレイの面が大きいですね。痛みに恐怖がなければ闘争の興奮もまたないだろう?




