血の始末
ゼビが宿泊している部屋に1人の兵士がドアをノックして入って来た…
「ゼビ師団長、第2北討伐軍、第5師団長の始末が今終わりました」
部屋に入って来た兵士がベッドに横たわるゼビにそう報告をした…
報告を受けたゼビはベッドから起き上がり部屋にある椅子に腰をかけた…
「遊女もちゃんと始末したか?」
ゼビは立ったままの兵士を見てそう聞いた。
「はっ、いつも通り、遊女と一緒に埋めて来ました!部屋の掃除はこれから始めようと思います」
兵士はゼビを見ながらそう言った。
「そうか… これで第2北討伐軍の師団長は残り3人になった… もう少しで第2北討伐軍も終わりだな」
ゼビは不適な笑みを浮かべ兵士にそう言った。
「ええ、そうですね… 最高司令官が暗殺されたうえ、第2北討伐軍の師団長クラスが全て逃げ出したと噂が広まれば軍の士気は地の底まで落ちる事でしょう」
兵士はそう答え話を続けた…
「あっ、あとゼビ師団長、3日後に第6師団長もこの宿に到着する予定だそうです」
兵士は思い出したようにそうゼビに報告した。
「そうか… 到着したらまた中央政府からの命令の話は後日だと言って、遊女と適当に遊ばせて同じように始末しろ」
ゼビはテーブルの上に足を乗せ兵士にそう命令した。
「はっ、分かりました。では、部下がそろそろ道具を揃えて戻って来ますのでこれから部屋の後始末をして来ます」
兵士はそう言い敬礼した。
「血の一滴も残すなよ」
ゼビはそう言いベッドに戻ったのであった。