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北の陣 第3幕  作者: m
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ゼビの怒号


セナが宿場から逃げた翌日…


沢山の兵士達がロズの教会にやって来た…


そしてセナが宿場に置いてきた修道服を教会の人達に見せ、セナの特徴を教会の人達に説明し、心当たりがないか教会の人達に聞いてきた…


ロズの教会の人達はそんな女は知らないとシラを切り、さらにその修道服は何者かに盗まれたと兵士達に説明した…


「お前達、もしその話が嘘だったらただじゃ済まないからな?」


兵士の1人が教会の人達にそう詰め寄った。


すると別の兵士が教会の人達に詰め寄る兵士の腕を引っ張り…


「まぁ、いいじゃないか、知らないと言ってるんだから、隠してたとしてもどうせすぐに見つかるさ」


そう言った。




そしてしばらくして兵士達はロズの教会を去って行ったのだった。


その頃ロズの町は蜂の巣を突いたような騒ぎになっていた…


ゼビの師団の兵士2万人がセナの事を町中隈なく捜していたのだった…




ーーー




「セナ、どうする?このままココにいたんじゃ、見つかるのも時間の問題よ」


サラが窓の外を見てから窓のカーテンを閉めセナにそう言った。


「ごめんね、まさかゼビが町中を巻き込んで私を捜索するなんて思ってなかったから… 」


セナはサラにそう言い話を続けた…


「サラ… ここで深夜を待ってこの町を出ましょ」


セナは部屋の椅子に座りながらサラにそう言った。


「深夜までこの場所が見つからなきゃいいけどね… 」


サラも部屋の椅子に座りセナにそう言ったのだった…




ーーー




ゼビの宿泊している宿場にて…


ゼビが宿場の玄関から50人程の護衛を引き連れながら外に出てきて宿場の前の道路にいた沢山の兵士達に向かって…


「まだ見つからんのか!お前達は一体何をやってるんだ?早く見つけて来い!」


そう怒鳴り声を上げた…


すると1人の兵士がゼビに近づき…


「すいません!町中隈なく捜させているのですが手がかりさえまだ掴めていません… もしかしたら町にはもういない可能性もあります」


そう報告した。


するとゼビが報告して来た兵士を一瞬ギョロっとした目で睨みつけ兵士達に向かって…


「お前達!あの娘はまだ絶対にこの町にいる筈だ!あの娘の動きはプロだった!必ずまた俺を狙ってくるはずだ!町中をこれでもかという程徹底的に捜せ!町の出入り口も完全に塞いでこの町から一歩もだすな!分かったな!」


ゼビはそう怒鳴り声を上げ、再び宿場の中へと入って行ったのだった…

















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