ENDHINGPHASE02 急報
GM:さて、それでは15話の最後のシーンを始めていきましょう。王蛇会との話を纏めた君たちは水霊の憩いまで帰って来た。すると、入口の前にドラン将軍がいるのを発見する。
スイレン:「あら、将軍。何かありましたか?」
GM:「ム! やっと帰って来たナリ、遅いナリ!! 緊急事態ナリよ!!」
ワット:「緊急事態?」
GM:「そうナリ。先程ヴァンスター帝国から君たち宛に連絡があったナリ。内容は以下ナリ。『ヴァンスター城 被害甚大 至急 帰国サレタシ』ナリ」
一同:な、なんだってーー!!
ルーン:まぁPLは知ってたけどね。
ワット:OPでヤバイこと起きてたもんな。
フィル:「それで、誰ちゃんと誰ちゃんと誰お姉ちゃんが連れ去られたんです?」
GM:「いや、そこまでは聞いてないナリ。それと、もう一件」
スイレン:「今度は何です?」
GM:「水の御子と竜の御子が床から染み出してきた黒い靄に取り込まれてどこかへ消えたナリ」
ワット:おいおいおいおいおいおい
GM:「間違いなく、マズイことが起こっているナリ。用心しながら一刻も早く帰国するナリ」
□■□
GM:というわけで、最後に少しだけヴァンスター城の様子を描写してこのセッションを終わりましょう。
フィル:さて、どうなったか。
GM:今、ヴァンスター城に4人の男たちが侵入しようとしている。彼らは聖都ディアスロンドより派遣された特殊部隊。その目的は御子らの拉致、もしくは殺害だ。
フィル:いや待て。神殿かよ。
ルーン:まだ諦めてなかったんだなあの人たち。
GM:彼らは流れるような動作で城内に忍び込み、事前に頭に入れていた城内マップを元に城内を進んでいく。
スイレン:見張りは何をやっているのでしょうか。
GM:うん、実は侵入した隊員たちもそれを不自然に感じている。何故か見張りの兵士が異常に少ないのだ。
スイレン:おや……?
ワット:あ、もしかしてこれって既に全滅した後……?
GM:不審に思いながらも進んでいるうちに、隊員たちは難なく御子らが暮らしている部屋にたどり着いてしまった。
ルーン:……。
GM:慎重に扉を開く。すると中には…………血まみれの男。ノーチル・プロミーゼが倒れていた。
「なんだ、何があったんだ!?」
GM:慌ててノーチルに駆け寄る隊員たち。幸い、ノーチルにはまだ微かに意識があるようだ。
「おい、何があった。答えろ!」
「う、うぅぅぅ……」
GM:うめき声を上げるのが精いっぱいの様子のノーチルに、隊員は舌打ちする。
「くそ、おい、今 《ヒール》をかけてやるから……」
「うう、う、う……」
GM:その時、ノーチルが僅かに残った力を振り絞り、たった三文字の言葉を紡いだ。
「う し ろ」
GM:――振り返ると、そこにいたのは異形の巨人。 黒い瘴気を吐き出しながら身の丈に合わない扉をぬるりとくぐり、部屋の中へと入ってきた。 巨人の身体は透けており、体の中を見ることができた。中心にいたのは、うつろな目をしてピクリとも動かない鱗の少女。その両脇に、翼と尻尾の少女がぷかりと浮かんでいる。
「うわあああああああああああああああああ!!!!!!」
GM:隊員の一人がキャリバーを抜き、巨人に向け発泡する。しかし弾丸は不定形な巨人の身体に当たった瞬間、シュウウウウと音を立てて溶けてしまった。
「なんだこれ、どういうことだ、聞いてねえよ!!」
GM:隊員たちは理解した。城の見張りが殆ど見当たらなかった理由を、ノーチル・プロミーゼが血だらけになっている理由を。 全員、この怪物にやられたということを。
ルーン:…………。
GM:この部屋の窓には鉄格子が付いている。唯一の出入り口である扉の前には異形の巨人がいる。つまり、逃げ場はない。
「はは、はははははははははははは」
GM:なんだこの惨状は。ディアスロンドはいったい何を目指しているのだ。これはまさしく、我らが崇め奉るべき神たる動物の王の御子を殺害しようとした祟ではないのか? そんな疑問を抱きながら、隊員たちはただただ笑う。……それ以外に、できることがない。
「は、はは、はははは………」
GM:迫りくる巨人の手のひらが視界を覆う。それを最期に、彼らの命は終焉を迎えた。
>> TO BE CONTINUED




