OPENINGPHASE01 一方その頃ヴァンスター
GM:さて、それでは本編に入っていきましょう。最初はマスターシーンです。久々にヴァンスター王城組の描写をしようかと思います。
ルーン:テールちゃんたち、今何してるんだろう。
GM:まぁ、特に変わりはないんですけどね。今日も厳重に封鎖された部屋からの脱出を試みているリネルをテールがなだめています。「リネルちゃん、もう換気口から出ようとするのはやめた方が良いと思うよ?」「はなせーー!!私はここから出るんだーー!!」
※テール・プロミーゼ
ルーンと幼馴染の少女で、ファット大神殿に所属する神官。
牙持つ獣の王フェンリルの加護を受ける牙の御子であり、腰からしっぽが生えている。
御子としての力は発揮できないようだが「リル」という謎の存在が見えているらしい。
※リネル
ワットの父親であるエレキに保護された少女。脱出癖がある。
翼持つ空の王シームルグの加護を受ける空の御子であり、背から翼が生えている。
超回復能力を持ち、"回復珠"も元を辿れば彼女の能力から作られたものである。
ワット:本当に変わらないな。
スイレン:実質的な軟禁状態は可哀想ですけど、この2人はすぐに誘拐されるのでこれくらいしないと危ないんですよね。
フィル:……あれ?そういえばお姉ちゃんは?
GM:ハルは体調が悪いらしく、ここ数日は別室で寝ています。
フィル:えー。なにそれ不安。
※ハル
フィルの姉。ナゲット団に囚われていたところを取り戻し隊によって救われた。
鱗持つ蛇の王ヨルムンガンドの加護を受ける毒の御子であり、皮膚が一部鱗で覆われている。
身体から毒素を分泌する能力を持ち、御子の中では戦闘力も高い。
GM:さて、そんな感じでテールとリネルがわちゃわちゃしていると、部屋にノーチルが入ってきます。「おーい、テール。リネルちゃん」
※ノーチル・プロミーゼ
テールの父でファット大神殿の元神官長。心配性で過干渉。
GM:「あ、お父さん。どうしたの?」「取り戻し隊から連絡があったよ。アルディオン大陸での事件が解決したようだ。そろそろ帰ってこれるんじゃないかな」「本当?良かった」 テールの顔がパっと明るくなる。
スイレン:久しぶりですからね。
GM:「え、ということはルーンも帰って来るの?」とリネル。「そうだよ」とノーチルが答えると「えー、もう、せっかく静かに暮らせてたのに!!」と口を尖らせる。
ワット:静か……?
スイレン:ついさっきまで騒いでいたのに。
GM:しかし、それを見てテールは「ふふっ」と微笑む。口では文句を言っているが、ルーンがアルディオンに行ってからリネルがつまらなそうにしていることを、テールはよく知っていた。
ルーン:えー、なんだよもう可愛いじゃ~ん! リネルちゃん帰ったらいっぱい遊ぼうねー。
GM:「何か寒気がした」とリネル。「大丈夫?ハルさんの風邪が移っちゃったかな?」とテール。
フィル:ルーンちゃん、手加減してあげてね。
GM:ハルの名前が出たからだろうか。テールが思い出したように「そうだ、ハルさんにも知らせてあげないと」と言って部屋を出ていく。それを見送るノーチルにリネルが話しかける。「よかったじゃない。話してくれるようになって」それに対してノーチルが答える。「どうだろう。必要だから会話しているだけで、まだ許してもらえてはいない気がするよ」
ワット:あ、そこまだこじれてたのか。
ルーン:そりゃ、テールちゃんに何も相談せずに帝都に連れて来ちゃったわけだからね。
フィル:結果的に帝都に来るしかなかったことはテールちゃんもわかってるとは思いますが、相談がなかったのはマズイですからね。
GM:さて、そんな話をしていると。廊下の奥からテールの声が聞こえてきます。「……リル?どうかしたの?……あれ、ハル、さん?」
フィル:なんだ?
スイレン:ありゃ。私たちの不在中に向こうに緊急事態ですか。
GM:ノーチルとリネルも異変に気付く。「……なんだ?」「様子がおかしいわね」……次の瞬間。
ドロッ!! 寝室から、真っ黒い泥が流れ出た。




