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名柄川羽海という女の日常  作者: TASH/空野輝
激濤、関東旅編
10/51

早く起きた……

 体がビクンッと鞭を打った。俗に言う「寝ビク」というものだ。かなり不快そうに起きる。「うーわ最悪、まだ寝てたいわぁ……」更に時計を見て不快になる。「ええ、朝の七時かよ……」日曜日の午前七時。普段はまだこの時間には起きていないのだ。しかも自分は一度起きたら寝れないタイプなので、仕方なく目を開いてる……。


「仕方ないなぁもう」


 チェアに座ってテレビのリモコンで電源を付ける。この時間帯では戦隊物だったりライダーだったと、自分にとって興味の無い番組がやっていた。逆に自分としてはライダーとか戦隊の名前とかストーリーとかよく覚えてられるな。と関心を持っているが、やっぱり見る気は無い。機動戦士も嫌いな部類の一つに入ってしまう。ボーっと見てる時にスマホの着信音が響く。


「おっと、珍しいな」


 ベッドの上にあるスマホを手に取り、名前を確認して着信のボタンを押す。


「もしもし」

「羽海ちゃん、何してるんだいー?」

「まぁ、今起きた所、暇」

「羽海ちゃんいつも暇でしょ……」


 前にもこういう会話あったな……。


「所でさ、今からツーリングに行かない?」

「いきなりだな……まぁ、そんなにバイク動かしてないから偶には」

「よしキマリ! そっちまで行くから待っててね~」

「はいよ」


 電話が切れる。渋々自分は準備をする。


※ ※ ※ ※ ※ ※


――一時間後


 自分が住んでいるのは千葉県の習志野市、そして今から来る奴は船橋市から来る、自分は早急にツーリングネットとバッグをクローゼットから捻りだして色々準備をしたが、そんなに時間が掛からなかった。「あいつがいつもこんなに遅いのはなんでだ……」自分が思うのはいつもこれだった。


 フォーーン! フォーン!


 お、この軽くて早そうな音は奴が来たか。何を準備してたんだかさっぱり分からんが遅い。階段を降り、玄関の扉を開けた。

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