これは変わらない!!
帝都から戻って来て二ヶ月が経ち私はいつも通りの研究生活に戻っていた。
「うーん・・・これもダメだね」
私は陛下から貰った国が保管していた遺物を調べていた。
今私が調べてるのは50㎝位の箱でエーテルを流してもうんともすんとも言わなくてこれは壊れていると判断した。
「次は・・・」
【ディメンションスペース】から取り出してテーブルの上に置いてある遺物を物色してるとノック音がした。
「私が行くわ」
ソファーに座わって武器の手入れをしていたディアナがそう言って玄関へと歩いて行く。
そして5分位してディアナが戻って来た・・・・モニカを連れて。
「あれ?モニカ?どうしたの?ギルドから指名依頼?」
アグリに戻って来てからよくモニカとは食事に行ったりしてるけど家に来るのは珍しい。
何かあったのかな?と思いそう聞くとモニカが苦笑する。
「遊びに来ただけで別に何もないわよ?そう言えばセスナさんから聞いらよ?貴女ギルドに入ってからずっと指名依頼が来ても全部断ってるんですってね」
「うん」
私がギルドに入ったきっかけは強面ギルドマスターがCランカーとして登録してくれた事だけどずっとギルドと関わっいてきたのは研究資金を稼ぐ為だったからね、探索者として名声を求めた訳でものし上げる為でもないからね。
「だからもうギルドは貴女の指名依頼は受けないように言ってるらしいわよ?」
まあ指名依頼が来ても全部断るけどね!!研究が忙しい!!って!!と思っているとまたノック音が聞こえた。
「今日はお客様が多いわね」
そう言いながらディアナがさっきと同じように玄関へと向かって歩いて行った。
「はへ?」
5分位してディアナが戻って来たのはいいけどディアナの後に思いもしなかった姿・・・・ユリアンがいた事に思わず変な声が出てしまった。
「久しぶり・・・・では無いけど元気そうねリア」
私を見ながらそう言ってくるユリアンに私は苦笑する。
「確かに帝都からアグリに戻って二ヶ月しか経ってないから『久しぶり』じゃないね、けどユリアンも元気そうで良かったよ」
そう言いながら笑うとユリアンも微笑む。
「で?情報部のエースがアグリに来るとか何かあったの?」
遺跡調査の後に何かあってアグリに来たってのが妥当な線だと思う。
そう言うとユリアンが真剣な顔になり口を開く。
「リアに指名依頼を出そうと思ってね」
「断る!!」
帰って来て研究に集中してるんだから受ける訳ないじゃん!!研究したい事がいっぱいあるから忙しいんだよ!!
ほらモニカも『ですよね』って顔で見てる!!
ユリアンは即答した私を見て苦笑し更に話を続ける。
「サザビーの近くでまた新しい遺跡が見つかったのよ、そこを調べる為に貴女に依頼を出したいのよ、もしかしたら新しい魔法とか遺物が見つかるかも」
「受ける!!」
まさかそんな話だったとは!!と思いながらそう言うとモニカが呆れた顔で口を開く。
「貴女に指名依頼を受けさせるためには貴女の興味を引く必要があったって事ね」
う・・・仕方ないじゃん!!だって面白そうなんだもん!!
「まあ冗談は此処まで、気をつけて行きなさいよ?」
モニカが微笑みながらそう言って来たので私は頷き口を開く。
「わかってる楽しんでこそだからね!無理はしないよ」
そう!!これからも私はこれからも無理せず楽しく過ごして研究しながら過ごす、これは変わらない!!
「んじゃ旅の用意ができ次第サザビーに向けて行こう!!」
さあ今度はどんな物が出て来るのかな?楽しみだ!!!
辺境の最強魔導師はこれで終わりとなります。この話はレディース異世界を書いている最中にep26話の成長促進魔術の件が思い浮かんで生まれた話です。
予定でキルアスキルとの戦いを描いたら締めようと思っていましたので終わらせて頂きます。
この作品を1年7か月も続ける事が出来たのは読んでくださった皆様がいたからこそです。本当に感謝しています!また新しい話を考えていますので投稿し始めたら宜しければ読んでいただけると嬉しいです。
本当にありがとうございました!! 日の丸




