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70話 初給料は想定外

訓練所から出たときには辺りは暗くなっていた。

長い時間、ギルドセンターにいたから気づかなかったけど、買い物を終えた人や、飲食店に入る人が多いのを見ると夕食時、もしくはその前くらいの時間帯らしい。


「そっか、もうそんな時間だったんだ。早く買い物しておかないと市場しまっちゃうか……」

「時間的には大丈夫だと思うが、食材が売り切れる可能性は否めないな。色々と見てくるといい」


リュウさんがそう一言と一緒に何か入っている小袋を2つ手渡してくれる。

片方はなにか結構入ってる感じに重量を感じる 。

もう片方もそこそこの重量を感じる。


「これは?」

「一つの重い方はライジングサンズの食料費だ。多分任務準備に時間がかかるからそれまでジンに食材関連を任せたい。多分一週間ほどまかなえると思う」


だから結構な重量を感じるのか。

袋の中身を軽く確認する、銀貨や銅貨が多く入っていた。

金貨は1枚も入ってないが、寧ろその方がお釣出なくて助かる。

複数人いると仮定しても、ざっと見て一週間どころかもっと過ごせる金額入ってる。

それにしても、ライジングサンズの食料関連を任されてしまった。

責任重大だ……


そしてもう一つの袋。

持ってる感じ同じくお金っぽい気がする。


「わかりました。無駄に使わないようにします。そしてこっちの袋は?」

「街に着いたら渡そうと思ってたジンへの報酬、明日二人で出かけるだろ?今のうちに渡しておくから今確認してくれ」


そう言われ、もう一つの小袋の中を確認する。

大ぴらには出来ないから袋の口から少し覗く形になる。


「…………リュウさん、これ、受け取れないです」

「ん?少なかったか?そうだな……俺としては結構な評価をしてたんだが」

「逆です。多いです。1日1枚の金貨の数じゃないです」


パット見、袋の中身が金貨しか見えなかった。

それが10数枚入ってる。

1週間前後しか過ごしてないのに契約以上の金額で驚きを隠せない。


「気にするな、契約以外の金額は俺個人のポケットマネーだ。短期間でしっかりライジングサンズを支えてくれた俺の感謝の気持ちだ。誠意は言葉だけじゃなく金額でも示したかったからな」


確かに言葉だけではなく金額も評価してくれているのは嬉しいけど、ライジングサンズの資金面は大丈夫なのだろうか


「凄く嬉しいんですが、ケイやシル達との支払ってるバランスとか大丈夫なんですか?」

「ああ、金額は言えないが、相応の額は払ってるから心配ない。だから受け取ってくれ」

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