68話 マーヤの意外な才能
「あああああ!ゴメンねジン!てっきり交代で別部屋使うと思ってたから!」
マーヤが両面を手で隠しながら話す。
でも、人差し指と中指に少し隙間がみえ、完全に見えてる様子だった。
バレてるよマーヤ……
そもそも俺の体見たってつまらないものなのに。
因みにリュウさんは既に着替え済みだった。
「いや、ゴメン。俺が着替えるの遅かったから……後、目がバッチリ合ってるよ」
「だって新しくケガしてないか気になって……」
「大丈夫だ。ジンの怪我はこの街くるまでに足を少しかすったくらいだからな。それも今では治ってるから安心していい」
リュウさんがマーヤに話しかけてる間に上半身のトレーニングウェアに着替える。
「足大丈夫……って、着替え終わったんだ……」
「普通逆じゃない?残念がる反応……」
「さて、皆着替え終わったし、早速だが護身術に取り組もうか」
リュウさんが少し強引に流れを戻してくれて、そのままスムーズに進んでいった。
そしてそこでマーヤが意外な才能を見せる。
初めは手を捕まれた時の想定で逃げる方法からスタートするも、スムーズに対応。
この姿を見たリュウさんが、様々な防具を借りに行き、マーヤに技術を一から教えていった。
後ろから抱きつかれた時や首を腕に回された時。
馬乗りにされた時の対処方法と反撃方法。
果てにはサブミッションまで教えていく。
初めは後ろから強く抱き締めた際、お互い照れていたが、リュウさんがマーヤに何か耳打ちした途端、やる気になり、みるみる上達していく。
数時間で驚くほどの成長を見せたマーヤにリュウさんは
「驚いたな……ジン、君よりもセンスがある。ジンが悪いわけではないが、彼女は治癒士じゃなくても格闘家としても一流になれたかもしれない。そのくらい筋がいい。後は使うべきタイミングで出来るようになればいうことない。使うことが無いことが一番良いんだかな」
「恐縮です!ジンも相手役ありがとう」
とリュウさんからのお墨付きにマーヤも嬉しそうだ。
因みに俺も教えて貰ったものの、マーヤほど、なかなかスムーズにはいかなかった。
「そういえばさっき、マーヤに耳打ちしてたしてたじゃないですか?何を話してたんですか?」
「ああ、そういえばそうだった。ジンに頭を撫でて貰えると勝手に言ったらやる気になってくれたよ」
本人の許可とる前にそういう約束をしてしまうのですか!
いや、いいのよ。寧ろ俺がご褒美をもらったくらいだよ。
俺なんかで良ければいくらでも撫でますよ。
その俺に撫でられることでやる気になった彼女はタオルで汗を拭き取っている。
「もし濡れてたらゴメンね。さぁ、撫で撫でするがよい!」
マーヤは頭をつきだす。
もう撫でられる準備は万全かのように。
これだけ好意を示してくるのであれば俺もそれ以上を返そうじゃないか。
細かく書いていたらこれだけで何話も使うことになったのでダイジェスト風になりました。
小話
ケイにコブラツイストを教えたのもリュウです。




