38話 約束と謎
マーヤ程早くは文字が打てないが、慣れない手つきで返信する。
【ギルドには移籍してないよ。マーヤ達と別れた街までサポートする話になってるんだ。
俺もメッセージパッド持ってれば良かったんだけど、魔力補充出来るほど、俺に魔力なさそうにだったから買わなかったんだ。
あの時は有り難う。引き留めてくれて救われたよ。】
送信して。数秒後、すぐに着信のランプが点灯。
早い、最近の若い子は凄いな……
いや3つしか変わらないけど……
【こっちの街に来るの?本当に?
私達、この街で長期間滞在することになったから会えるかも。
もし、会えたらジンの持ってるメッセージパッド、アップデートしに行こうよ。通話機能つけられるようになるから通話したいし!
その後時間あったら甘い物とか食べ歩きたいなー。
救われたのは私の方だよ。今でもジンがいてくれたらって思ってるよ。】
……マーヤのメッセージ内容に凄くドキドキしてる俺がいる。
これは……デートの誘いだろうか?
一緒に、メッセージパッドの更新して、食べ歩き。
浮かれている自分と裏腹に冷静に考えられている自分がいる。
ここからマーヤの街まで数日かかる。
マーヤと合流するまでに間に合うかわからない。
シルも絶不調だからなおのこと、時間はもっとかかるだろう。
あと、そもそも何で街で長期間滞在?
あの後、俺が抜けた人員補充するにしても、食材調達するにしても、出発する目処はつくだろうし、補充しないなら少し休んですぐに次の街に向かうと思う。
ワイルドの性格上そう予想してたけど……
【俺も、そっちの街まで間に合ったらお願いしようかな。
俺もマーヤと街回りたいし、甘味巡りしたいな。
あと、気になることがあるんだけど、長期間滞在って何か問題があった?】
手短に送ったこのメッセージからの返信で、今のクリアアトランティスの状態を知ることになるとは思わなかった。




