30話 サポートのお誘い
「任務のサポートですか?」
「ああ、今、君の護衛についているが、俺達の任務、凶鳥討伐の報告をするまでついてきて欲しい。君には料理、雑務……といっても俺のサポートと、出てくれるなら戦闘にも参加して欲しい。」
つまり、今の護衛は後回しで凶鳥討伐の報告をしたい。
昨日出た街にまたトンボ戻りになる。
その移動中の料理などのサポートをお願いしたいということ。
「勿論、タダとは言わない。凶鳥討伐の報告が終わったら君の護衛を最優先で行うし、目的地まで俺達が責任を持って護ろう。なんならそれまでの期間、ジンには報酬も払う」
目的地まで護衛。
プラス報酬付き。
現時点で収入がない俺にとってはクラッとくる条件。
幸い俺には何かをやらなくてはならない物はなく、時間はある。
それにクリアアトランティスが出発してなければマーヤに会えるかもしれない。
ワイルド、ターキー、タミーは……
うん、会うのはマーヤだけでいいかな。
嫌な顔されるのが目に見えてる。
でも、さっき言っていたサポートの内容で、気になることも何個かある。
「あの、手を抜くとかは無いこと前提で聞きますけど…俺、戦闘では役に立てませんよ…?それが原因で前のパーティで戦力外通知されてるようなものですし」
「それを見るために戦闘に立ってみて欲しいんだ。戦闘では役に立てないと言ったが、それは前の話だろう?もしかしたら俺達の戦闘では役に立てるかもしれないし、万が一危ないと思ったら戦闘に参加しなくても大丈夫だ」
今は、護衛して貰っている立場だからか戦闘には出ていない。
良くも悪くも、俺の戦闘力を知らない。
満足にゴブリンとかの下級の魔物も狩れないんだけど……
戦闘になってから判断してもらおう。
あとは
「がめついヤツに聞こえると思うんですが……報酬って……」
「はは。意外と乗り気かな?一応1日金貨1枚を考えてる。」
1日金貨1枚……!
1ヶ月……も一緒にはいないかもしれないけど、1ヶ月計算で30枚!!
正規パーティだったクリアアトランティスでの分け前より多い。
極限生活すれば家賃除いて1ヶ月生活出来る。
正直いってサポートで貰える額じゃないと思う。
だからこそ、聞きたいことが出来た。
「最後に聞いても良いですか?」
「ああ、いいぞ」
「話を聞くほど、俺にとっていい優遇になってると思うんです。何でこんな短期間の付き合いしかしてない俺にここまで良くしてくれるんですか?」
それを聞いたリュウさんは、何か可笑しかったのか笑いながら
「ははは、何で待遇がいいのかって?それは俺達がジンを気に入ったからだよ」
俺を気に入っただけでこんなにいい待遇で受け入れて貰えるものなのだろうか?
「気に入ったって…?」
「凶鳥を譲ったことから、ケイやシルと打ち解ける君の人柄、料理の腕もそうだが、君からは多才な可能性を秘めてると思う」
「多才な可能性?」
「俺の勘なんだけど、ジンと時間を共有出来れば見つけてあげられると思う。既に君はその多才な可能性の片鱗を見せてる」
「片鱗…」
「まぁその話はまた後で話そう。それで、どうだジン?少しの間、俺達ライジングサンズを支えてくれると嬉しい」
補足!
金貨1枚=10000円
銀貨1枚=1000円
銅貨1枚=100円
のイメージです
それ以外は考えてないです笑




