31話 可能性の片鱗
クリアアトランティスを戦力外通知された次の日、俺は別のパーティのサポートに誘われる。
その間にも凶鳥に襲われ、ケイと出会い、ライジングサンズに出会い、料理を振る舞った。
こんな急展開な話で俺自身戸惑っている。
あの有名なライジングサンズのサポート。
俺に務まるかどうか、不安が先行する。
でも、同時に感じるものがあった。
一緒にいけば、俺自身何か成長するんじゃないかって。
多才な可能性。
俺にそれが秘められてるのであれば…
そう言ってくれたライジングサンズについていってみたいって。
「あの…俺なんかで良ければ宜しくお願いします」
俺の発した言葉にライジングサンズのメンバーが歓喜する。
「改めて宜しくなジン!」
「俺も嬉しいッス!宜しくッス!」
俺の首に手を回し肩を組むケイと横に座って話してくれるシル。
「皆、宜しく」
「おう!あー!ここが酒場だったら飲み明かせたんだけどなぁ!」
「ケイさん、次の街までのお楽しみでとっといておきましょうよ」
「ライジングサンズに新たな1ページが刻まれた!」
「神!!」
ケイを始め、再びどんちゃん騒ぎが始まるなか、入れ替わる用にリュウさんが隣に座り。
「ジン、有り難う。この話を受け入れてくれて」
「いえ、寧ろこちらこそ有り難うございます。俺なんかでよければ宜しくお願いします」
「なんかではないんだがな、さて、ジンがそう言ってくれるなら早速、力になって欲しい」
早速、頼られそうな展開になってきた。
いったいどんなことを頼んでくるのか。
「力になって欲しいとは?」
「君が凶鳥を仕留めた時の話を聞かせて欲しい。凶鳥は基本、複数人で討伐する魔物。ソロで倒せるのは数少ないはずなんだ。どうやって仕留めた。」
確かに人を簡単に連れ出せるサイズの凶鳥。
空も飛べるため、空中戦は必須。
俺自身、戦闘では力にならないと言っていたから不思議なんだと思う。
「凶鳥にカバンごと掴まれて、巣へ連れ帰ろうとしてたんで、無我夢中で毒ボールを投げたら凶鳥が食べたんですよ」
「……毒ボール?」
「キノコに治癒術…って言っても人の傷を治せなかったりするんで治癒術以下の魔法なんですけど、水魔法でボール状の物を作って、毒キノコにあてがって治癒術使うと毒抜きが出来るんです」
リュウさんが唖然としている。
「……」
「あ、すみません……何言ってるんだって話になりますよね……」
「本当に呆れるよ。君の前のパーティには」
クリアアトランティスに呆れるってどういうことだ?
「あの……呆れるのは俺にじゃないんですか?」
「ある意味君にも呆れるのは間違いじゃないな。食材の毒抜き、その毒の固体化……なるほど、あの人がパーティに組み入れた理由が見えたよ」
ある意味呆れるというのは褒め言葉として受け止めていい意味……だよね。
あの人とは、ギルドマスターのことだろうか?
「あのー、俺には話が見えて来ないんですが…」
「いや、すまない。君はやはりクリアアトランティスに選ばれるだけの力があるってことだよ」
「でも俺、役に立たなくて」
「それは戦闘面で……って言いたいんだろう?君は1つのことに囚われて別の見方が出来ていないんだ。」
1つのことに囚われて。
別の見方が出来ていない。
この言葉が物凄く引っかかる。
「別の見方がって……どういうことですか?」
「そうだな、多分これは口で説明しても信じて貰えなさそうだからな……明日、戦闘になったら分かる。けど、その為にはジンに協力して欲しいことがある」
そういって、俺の目の前にあるものを広げる。
これは…キノコ類、それも毒キノコだ。
とりあえずサポートですが所属変更ということで
ーライジングサンズー
パーティランクA
数年前、突如傭兵ギルドに出来たパーティ。
ソロで活躍していたリュウ・エースドライを筆頭に魔物討伐の先鋭を集めた。
討伐力だけで言えばSランクも下らない。
勢いに乗ると手がつけられない戦闘集団だが、それ以外は割りと脆い。
ソー「ライ」「ジン」グサーン
日はまた昇っていく。
リュウ・エースドライ
25歳
180㎝前後
登録、剣士
エースドライ兄弟の兄。
剣士としても有名だが、メカニック、発明方面での方が有名。
ターボを付け、移動能力を上げた「メカニックブーツ」
籠手にワイヤー、ブレードを搭載した「WBグローブ」を開発。
魔力だけに頼らずメカと融合させることでパフォーマンスの向上させることが目的とのこと。
好き嫌いは基本無し
アサ○スー○ード「ライ」
ライ・ウィスキー
なんか白の7に乗ってそう。
ケイ・エースドライ
23歳
180㎝前後
登録、剣士
エースドライ兄弟の弟。
昔から腕っぷしが強く、元喧嘩屋。
グレていた時期もリュウだけは見てくれていたためリュウには信頼を置いているが少しブラコン気味。
WBグローブ、メカニックブーツを試運転の際、優雅に動いていた兄の姿を見て、自らも使ってみたいと思い、そこからメカニックに魅せられる。
勘が鋭く、感覚派のライジングサンズの討伐エース。
だが、拗ねやすい。
辛いもの、甘いものが好き。
これもアサ○スー○ードライとライ・ウィスキー。
黄の7乗ってそう。
アサ○の回し者ではないよ?
シル・ビーアガルデン
17歳
170㎝前後
登録、弓使い
幼い頃から弓に触れてきて、弓が好きな少年。
「ッス」が語尾につくことが多い。
命中精度がとても高く、リュウの教えもあり日々技術をあげている。
食べることが好き、好き嫌いはない。
だからか食事のことになると一番拘る。
しかし料理は出来ない。
シルビア+ビアガーデン
ビアガーデン行ってみたい。




