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旅立つ決意

ウルフの襲撃から1週間が経った



「はぁ・・・」


俺はアランと一緒に狩りをしていた

リュードさん達が街に行っているか木こりはまた休みだ


「どうしたんっすか?猪を仕留めたのに浮かない顔して」


アランが俺に声をかける


「俺さ・・・このままで良いのかな?」


「へっ?」


「この村は平和だし快適だけどさ・・・このまま村に居て良いのかなって」


「当たり前じゃないっすか!カケルはもう村の仲間っすよ?」


「そう言われるのは嬉しいけど・・・」


このまま村でずっと過ごしていて良いのか?元の世界に帰る方法とか調べた方がよくないか?


「・・・記憶の事で悩んでるんすか?」


「えっ?あぁうんそうなんだ」


村の人には記憶喪失って事にしてるんだよな・・・騙してるみたいで良心が痛むが


「俺は出来れば記憶を取り戻したい・・・その為にはこの世界を旅した方がいい気がするんだ」


「カケル・・・でも旅ってかなりキツいっすよ?食料が尽きたり金が尽きたら後が無いっす、それに賊もいやすし魔物もいやす・・・」


「食料は狩りでもしながら何とかするつもりさ・・・取り敢えず前に見せてもらった狩人の技能の『観察眼』は会得したいね」


あれ凄い便利なんだよな

食える食べ物と食えない食べ物がわかるし

レベルを上げたら食べ物の鮮度もわかるし


「まぁ、今のカケルなら無茶をしなければ猪までは狩れやすが・・・うーん」


「流石に今すぐとは言わないぞ?この間のウルフとの戦闘で俺が弱いのは知ってるし・・・鍛えて強くなって貯金も貯まったら出発かな?」


いつになる事やら


「そこまで考えてるならアッシは止めやせんが・・・リュードさんには」


「言うよ・・・あの人には凄くお世話になったし」


助けてもらった恩をまだ返してないし



「そうっすか・・・んじゃ取り敢えず狩りをもう少ししてレベルを上げやしょう!!」


「おぅ!!」


俺とアランは狩りを続けた


・・・・・・



リュードさん達が戻ってきた


「おいおいおい!聞いてくれよ!!」


リュードさんと一緒に街に行っていたおじさんが興奮して俺に話し掛ける


「どうしたんですか?」


「勇者様が現れたんだよ!!」


「・・・・・勇者?」



えっ?勇者ってあの勇者?世界を救う?


「カケル!」


リュードさんが俺に話し掛ける


「リュードさん!勇者って!」


「聞いたか!俺も驚いた!」


「いや、てか勇者って現れるんですか?今平和ですよ?」


「・・・そう言えばカケルは知らなかったな」


「えっ?」


・・・・・


リュードさんが話す

どうやら俺がリュードさんに助けられる1週間前に王都に住む予言士って人が予言をしたらしい


『これから世が乱れる、魔物に溢れ、土地は穢れ、世界は破滅に向かうだろう』


そしてこうも予言したそうだ


『一月後に光の勇者が現れるだろう・・・その者が現れたとき再びお告げがくるであろう』



そしてどうやらそのお告げがあったらしく勇者が現れ王都にやって来たそうだ


「それが昨日の事だ、それからはあっという間に話が広まってな、隣村でこの話を聞いた」


リュードさんが話を終えた


「勇者か・・・」


そういう人ってやっぱりいるんだな・・・心のどこかで俺かもとか思ってた俺は夢を見すぎだと言うことか


「いつかこの村にも来るかもな!」


リュードさんが笑う


「そうですね・・・あっ、そうだリュードさん・・・少しいいですか?」


「どうした?」


俺はリュードさんに旅に出ることを話す



「・・・・そうか、行っちまうのか」


「いつ頃かはまだ決めてないですけどね・・・先ず鍛えないと」


「そうだな、今のお前はウルフに苦戦する弱さだもんな!」


「うっ!」


「・・・お前が望むなら俺が鍛えてやろうか?」


「えっ?」


リュードさんが提案する


「俺も昔は旅人でな・・・色々経験したものだ!だからどんな職業や技能が必須かよくわかっている、それに、独学だと限界があるぞ?」


「良いんですか?」


「当たり前だろう?」


本当にこの人は・・・


「ありがとうございます!!リュードさん・・・いえリュード師匠!!」


「おっ、そう呼ばれたら燃えてくるな!よし!早速特訓だ!!」



こうして俺はリュードさんに鍛えて貰うことになった・・・









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