王様との謁見
今回は王様です、前の回の王様を思い出せないので適当ですが書きました。何とかなった気がします(笑)。楽しんで読んでもらえたら幸いです。これからもよろしくお願いします。誤字脱字報告も歓迎しております。なにとぞよろしくお願いいたします。
王都に拠点を作った翌日。昨日はサーシャやちびこ達に帰らないと言ったので大丈夫だと思いたい。寂しがっているかもしれない。ケータイで声は聞かせたのでだいじょぶだろう。そう思いたい。朝起きてすぐに朝食の準備を始める。朝は味噌汁にご飯だ。ご飯のおともに鮭フレークを付ける。総勢200人近くで朝飯を食べる。みんな朝は早い。昨日作った大きな食堂で一緒に食べる。いただきますを教えて、箸も教えた。やっぱ箸だよな。とりあえず、美味しい朝食をいただいてほっと一息つく。
「ああ”ーー、落ち着くーーーー。」子供
「美味い!ご飯も美味しい」子供2
「美味しいです、お兄さん」子供3
「違う、兄貴と呼べ!」ギル
「はい!兄貴!」子供3
「いや、そういうのいいから(呆れ)」
「俺、兄貴って呼びたいです。」子供3
「ま、まあいいけど他の人に強要しないようにな?」
「はい!!」子供3
「いいなぁあいつ、兄貴って呼ばせてもらえて。いいなあ、(チラチラ)」子供
「俺も呼びたいなぁ」子供2
「べ、別にいいが、いいもんじゃないぞ?」
「「やったー!」」子供 子供2
「やれやれ、まあいいけど、そんなにいいか?」
「「「うん!」」」子供1・2・3
「やっぱり兄貴の飯はうまいなぁー」ギル
「そうそう、美味しくて落ち着くんだよね」ザシャ
「兄貴、お母さんみたい(ボソ)」ガル
「詩織じゃないのか、お母さんは?」
「兄貴、姉さんと仲いいよな。」ギル
「それはな、同郷だしな・・・。俺もよくわからんがな。」
「兄貴にもわからないことがあるんだ?(ニヤニヤ)」ギル
「まあな、そんな嬉しい事じゃないけどな、だからにやけるな?」
「はーい!」ギル
「みんなの面倒は頼んだぞ、各自得意なことを色々教えてやってくれ、今日から開店するからな、おっきい子達は代わりばんこに店番頼んだぞ、食堂はマリオに任せたぞ?いいか?」
「うん!任せて!」マリオ
「じゃあ、各自頼んだ、手の空いてる冒険者組はギルドでお風呂の宣伝してきてくれよな、そしたら多少お客さんが入ると思うから。」
「「「「はい!」」」」
「もっと緩く返事。」
「「「「はーい!」」」」
「そうそう、いい感じ!じゃあ頼んだよ、じゃあね。あ、ザリさんたちは冒険者の心得を教えてあげてください。お願いします。給料は出しますんで。」
「「「おう!了解!」」」ザリ ムンク ハル
「じゃあ、翔太君行こうか。王様の所へ。」
「はい!」翔太
「力抜いて?」
「はい!」翔太
「いやいや、もっと脱力して?」
「はい!」翔太
「駄目だな諦めよう(呆れ)」
「あ、詩織さんはいいんですか?」翔太
「あ~、まあ、いいんじゃないかな、またの機会で。」
「そうですか?じゃあ、そうしましょう。」翔太
「オーケー、早速アポイントメント取りに行こうか。」
スラム街を出て中央に行く。城が見えるがまだまだつかない、身体強化を使って走っていく。昼前についた。そこで、門番に話をして、自分たちが迷い人であると告げて王城に通してもらった。その時門番さんがついてきてくれた。道案内や、不審者、治安維持に関わるのだろうと思われる。この国は比較的治安が良く恵まれていると思うのだ。まあ、他の国も悪くはないと思うがな、話を聞いただけだけども。
「こちらです。」門番
「ありがとうございます」
「どうもありがとうございます。」翔太
知らせに一人走り、案内に一人、門のところに詰め所があり多くの兵が巡回していた。訓練もしていてとても技量が高いことがうかがえた。代わりのものを手配して知らせのものは走っていった。俺らを案内してくれる兵士も鎧を着こみ兜越しに話している感じだ。表情が見えない、ただ笑って愛想よく話してくれているのは分った。ありがたい。感謝しつつ、待合室の様なところへ行く。すると、兵士は一緒でそのまま俺らだけにお茶が出てきた。ありがたく頂戴して、兵士には会釈をしておく。会釈を返されて、そのままお茶を口に運ぶ、うーん、美味い。お茶菓子も美味い。」翔太も楽しんでいるようだった。
「美味しいですね、お菓子もお茶も。」翔太
「そうだね、美味しいよ、王都はご飯も美味しかったろ?」
「ええ、物足りなくはありましたけど、普通に美味しかったです。」翔太
「失礼ですが、異世界のものはそれほど美味しいのでしょうか?」兵士
「ええ、まあ、現物を見せたほうが早いですね。こんなのはいかがでしょう?シュークリームです。」
「おお!!!」翔太
「あはははは、翔太君が反応してますね(笑)。」
「あ、ついつい・・・。(笑)」翔太
「え、あ、頂いてもよろしいんでしょうか!?」兵士
「どうぞどうぞ、カスタードクリームです、美味しいですよ?」
「う、美味い!!なんですかこれは!」兵士
兵士は目を見開き声を大きくして、問うた。だがカスタードクリームだと説明を受けていたのを思い出す。美味い、美味すぎる、今まで食べていたものが、子供の作ったものだと言えるくらいにその差は歴然だった。
「カスタードクリームです、気に入りましたか?」
「ええ!!これはなんという美味しさでしょう!!言葉にできません!美味い!美味い!美味い!美味すぎる!」兵士
兵士は吼えていた。仕事中なことを忘れて叫んでいた。怒られてもいい、ただただ美味いと言いたい。それだけだ。
「お見苦しい所をお見せいたしました。」兵士
「いえいえ、喜んでいただいて嬉しいです。使用人の数はいかほどでしょうか、お土産にお出ししますよ。衛兵の数も入れてくださいね。」
「おおよそ600人くらいですね」兵士
「そうですか、では、予備も入れて800出しましょう、厨房はどこですか?兵舎の方でいいです。皆さんで分けてください。差し入れです。」
「ありがとうございます。こんなにいただいてしまってどうお礼を言ったらよいのでしょうか・・・。」兵士
「いえいえ、いいんです、ここに来るのに時間がかかってしまったので、その罪滅ぼしです。残ったら、近隣住民に分けてあげて下さい。」
「残ったら俺が食べます!!」兵士
「いやいや、賞味期限は一日くらいしかありませんので、気を付けてください。今は寒い時期ですのでそんなにすぐには悪くなりませんがね。」
「残念ですが、了解いたしました。」兵士
「本当に残念そうですね、もう一個出しますので食べちゃって下さい。」
「おお!これはこれは、失礼して。うむ、、美味い!!何度食べても美味い。」兵士
「では案内お願いします。」
「承知しました。」兵士
「うんまーー!!久しぶりのシュークリームうまっ!!」翔太
「どうしたの遅れて?」
「いやいや、兵士さんがしゃべってたので遠慮してたんです。うんま!!」翔太
「そうか良かった出して。」
「僕もよかったです、ここで食べられて。嬉しい。」翔太
「ここです。」兵士
「ああ、倉庫はありますか?そこに出します。」
「はい、こちらです。」兵士
「おおー!大きい!いいですねぇ、ここに出せるだけ出しますよ?!」
「はい、おおー!!!」兵士
調子に乗って沢山出しまくった。全部で1400個くらいかな。まあ、まだ倉庫に空きはあったので大丈夫だろう。そして待合室に言ったらちょうど呼ばれた。
兵士と俺らから漂う甘い匂いにメイドの顔が怖くなる。何か悪い事してしまったような罪悪感がある。とりあえず、シュークリームを渡して穏便にご退室願った。満面の笑みで下がっていった。ふう、良かった。良かった。
「謁見の間に案内します。ついてきてください。」兵士
さっきの出してきた箱たちは全部料理人に引き渡された。注意もおざなりに済ませて兵士は案内をしてくれていた。
「謁見の間では頭を下げたままにしておいてください。呼ばれて部屋の中に入ったら陛下の前まで行き跪いて下さい。そして首を垂れて、言葉を待ってください。そしたら顔を上げるように言われて話が始まります。そしたら顔を上げてもいいですが陛下の話を遮ったりしてはいけません、そして発言を求められてから発言をお願いします。何か、分らないことはありませんか?」兵士
「「大丈夫です。」」
「では参りましょう。」兵士
「「はい!」」
そしてついに、ついた。兵士が合図する。すると中から名前を呼ばれた。そして扉が開かれた。そこには豪華絢爛な大広間があり、天井にはシャンデリア、壁は見事な装飾があり、椅子とテーブルが配置してあった。両側に大臣らしき人たちが並び奥の玉座に陛下が座っていた。一段高い所にあり遠くからでも見えるようになっている。そのため、陛下のところまで回り込んでいる間ずっと顔は見えていた。どこか笑っているような気がする。嗤われているわけではないがニヤニヤしている気がする。わからないがそんな気がした。
陛下の段差の前で跪き首を垂れた。
「よい、面を上げよ」モルト
「「・・・・。」」
「面を上げよ、直答を許す。其方がタクローであるな?」モルト
「はい、私が拓郎です。」
「其方の功績は耳に届いておる。ガルドに持たせてくれた酒とグラスは大切に使って居る。感謝する。」モルト
「はっ、ありがたき幸せ。」
「そしてショータ、其方は最年少でのAランク冒険者である、大儀であった。」モルト
「ははーっ!ありがたきお言葉!」翔太
「うむ、この後別室に呼ぶ、その時はもう少し柔らかく頼むぞ。」モルト
「「はっ!」」
そう言って下がって行ってしまった。その後を宰相らしき人が引き継ぎ指示を出す。俺らは待機だ。それにしてもいろんな人にじろじろ見られている気がする。気のせいではない。何かしたっけ?とか思いつつ、宰相さんを待った。
すると、ほどなくして宰相さんが目の前にやってきた。
「待たせたな、もう下がってよいぞ、待合室で待機していてくれ。すぐに使いを出す。それまでくつろいでいてくれ。ではな。下がってよいぞ。」
「「はい」」
そう伝えて謁見の間を出た。ふう、息苦しかった。まあ、こんなもんか。翔太は感激って感じだな。じーーんときてる(笑)。まあ、分らんでもないがな。落ち着かせて待合室に引っ込む。また、兵士さんは一緒だ。扉から出てきたら待っていてくれていた。どうもありがとうございます。と伝えると、恥ずかしそうに仕事ですのでっと、言っていた。そのまま待合室で待つ。
「緊張したな、ふう。」
「僕もです。それ以上に興奮しましたけど!」翔太
「そうだな、それは言えるな。」
「この後どうなるんでしょうか?」翔太
「食事かなんか一緒にして終わりじゃないかな。」
「あー、お昼時ですもんね。」翔太
「もう一個食べるか、いります?お二人は?」
「「はい!」」
「「いただきます!」」
「いただきます?」兵士
「向こうの世界の言い回しです。」
「そうですか、では、いただきます!うむ!美味い!!」兵士
「「美味い!!」」
「「「ふふふふふ」」」
「あ!!それは!!」メイド
「見つかっちゃいましたね。お一つどうぞ。仲間と食べて下さい。」
そう言ってひと箱渡す。ひと箱10個入りだ。
「ありがとうございます!!」メイド
「失礼します。」メイド2
「どうぞ。」
「あら!あなたまたもらったの!?失礼しました、ありがとうございます。陛下がお呼びです。ご食事をしながら話すとのことです。ダイニングにお越しください。では、失礼いたします。」メイド2
「で、では、行きましょうか、」兵士
「「はい」」
「食事か、何が出るんだろうな?」
「豪華なお料理ですよ!!」翔太
「勇者様方を喜ばせられるかは不安です。」兵士
「勇者って柄じゃないですよ、どんな料理でも美味しくいただきます。気にしないでください」
「僕もですよ!もっとフレンドリーにお願いします。」翔太
「仕事ですのでご勘弁を。」兵士
「無理言うもんじゃないよ、」
「はーい(落ち込む)」翔太
「まあまあ、美味しいご飯が待ってるよ!行こう!」
「はい!」翔太
「あ、こっちです。」兵士
「「あ、はい」」
進んだ先にあった大きな扉そこにも兵士が立っている。声をかけると扉が開いた。中にはメイドさんが壁に並んでいて執事さんも見える。兵士も立っていた。でっかいテーブルのお誕生席に陛下が座っている。俺らは両側に分かれて座る、メイドさんがイスを引いてくれていた。座ると、先ほどより陛下が近い、緊張してきた。どうしよう、テーブルマナーがわからない(焦り)。翔太もわからなくて焦っているようだった。ここは俺が言うしかあるまい。
「失礼ながら、陛下、私共テーブルマナーがわからないのですが、どのようにすればよいでしょうか。」
「よい、気にするものは居らん、普通に食べればよいぞ。」モルト
「「ありがたきお言葉。」」
「そういえば、タクローは料理もできるのであったな?聞いたぞ、美味い物を出すそうじゃないか?」モルト
「いえ、お口に入れるわけにはいかない、貧相な物です。」
「お主、スラムで振舞ったものを貧相と申すか?良いのかそのように言って。」モルト
「しかし、陛下に食べさせるようなものではなく・・・。」
「よい、それは私が決めることだ。」モルト
「どのような物をお出ししましょうか?」
「メインのものを頼もうか、うむ、それがいい。出してくれるか?」モルト
「はい、どこにお出しすればよろしいでしょうか。」
「目の前でも出せるのか?できれば見てみたいが。作るところを・・・。」モルト
「では、目の前でお作り致しましょう。メニューはとんかつです。三元豚を使ったものになります。」
「とんかつか、ふむ、聞いたことないな。ショータは知っているのか?」モルト
「はい、大好物です。美味しいですよ。揚げ物です。」翔太
「揚げ物?なんだねそれは?」モルト
「油でゆでたものです。パリッとするんですよ。外はサクサク中はジューシーになります。」
そう言って準備し始める。大きめのテーブルを出し、そこの上に卵、パン粉、キャベツ、小麦粉、油、鍋、米、を準備した。勿論三元豚も準備する。筋を切り小麦粉、卵、パン粉の順につけていく。その間に油を浮かせた鍋に入れて熱する。そしてキャベツを千切りにする。
「そ、それは、魔法か?随分と沢山行使しているようだが、大丈夫なのか?」モルト
「へ?あ、ああ、大丈夫です。この位なら大丈夫です。」
「そ、そうか。随分と魔法も熟達しているようだが、誰かに師事していたのか?」モルト
「いえ、独学です。だから他にはないような魔法もあると思います。」
「そ、そういえば、浮かせているのも魔法だろうか?聞いたことがないが・・・。」モルト
「サイキックって言います。」
「そうか、新しい魔法か、素晴らしい、それだけでいくつもの功績となる、王宮で働かぬか?いや、この言葉は忘れてくれ。其方に勧誘はしないと約束したのだ、ガルドにな。」モルト
「ありがとうございます。今の所子供たちがいますのでそのようなことは考えられませんが、もう少し落ち着いたら、考えてみます。」
「そ、そうか、色よい返事であるな、期待して待ってる。そういえば、スラムの子供たちは無事か?」モルト
「ええ、無事保護してます。家の子供たちが面倒を見ています。大丈夫です。」
「そうか、上手くやってくれたな、嬉しいぞ。実は、一度失敗しているのだ。子供たちを教育しようとして、こちらの貴族が失態を犯したのだ。そうして、子供たちの心が離れてしまった。良くやってくれた。重要な人材たちを確保してくれた、礼を言う。」モルト
「いえ、普通のことをしたまでです。」
「そういうな。私は礼が言いたいのだ。ありがとう。」モルト
「ありがたきお言葉。恐悦至極に存じます。」
「ショータもありがとう。」モルト
「ありがたきお言葉。恐悦至極にございます。」翔太
「うむ、そろそろ油に入れてもいいのではないか?」モルト
「いえ、まだ米が出来てませんもう少しお待ちを。ああ、もうそろそろいいですね、揚げます。」
そう言って油の温度を確認して周りにシールドを張り、揚げる。瞬間、じゅわっと音が鳴り、陛下が驚く、そして聞き入っている。その間、拓郎はサイキックで鍋を浮かせて熱して温度を保ちご飯も炊いていた。あとシールドも、しかし全然苦になっていない。サラっと、その辺を散歩するがごとく簡単にやってのけた。そのことに気付いている周りはすごすぎて言葉を見つけられない。陛下が触れても誇る事すらしなかったのでどういうことかと、皆が思っているようだった。
「出来上がりです。」
サクッサクッと切っていく。そして千切りされたキャベツの上にのせとんかつソースをかける。そして白米と一緒に出すと終わりだ。そばに控えているメイドが毒見をする。とても幸せそうだった。食べ方は説明してある。陛下は少し減ってしまったとんかつたちを残念そうに見ながら食べ始めた。
「美味しい!」翔太
「うむ、美味い!!」モルト
「ご飯もどうぞ、」
「おお!美味い!美味いぞ!!ご飯がすすむ!」モルト
「やっぱり、拓郎さんは美味しい!!」翔太
「俺は美味しくないぞ(笑)」
「そ、そうだな、拓郎は美味しくなさそうだ(笑)。」モルト
「美味しいんですって!」翔太
「俺のご飯のことを言ってくれているのだろう?」
「はい!」翔太
「うむ、そうであろうな・・・・(笑)。そういえば、器もその持って使っているものも魔法で作っていたな、相当魔法が得意なようだな。感心してしまったぞ。こうも上手く使いこなしているとは、私達この世界の住人よりはるかに上手いではないか。」モルト
「いえいえ、まだまだ先は長そうです。」
「そうか、そこまで行ってても先は長いか、どれほどの道のりなのだろうか・・・。はかり知れん。アイテムボックスも常備しているとは、迷い人は本当に規格外だな。」モルト
「そのようなことはありませんよ、神様が規格外なのです。私たちは普通ですよ。」
「いや、拓郎さんは自前じゃないですか(笑)。」翔太
「や、やはり別の世界の住人だな!手におえん。」モルト
「ち、違いますよ、多分・・・。」
「いいや、違わないな、多分だが、自前というのはなんだかわかる気がする。タクローは黒だ。」モルト
「い、いや、黒ではないです・・・・・・。」
「いいや!黒だ!!(笑)」モルト
「陛下~。ご勘弁を!」
「冗談はこのくらいにして置こう。さあ美味しいご飯を食べよう。そういえば、さっきしていた、いただきますとはなんだ?小さな声だったが・・・。」モルト
「ご飯を作ってくれた者や材料の食材に感謝していただきますというんです。向こうの世界の文化です。」
「そうか、うむ、いただきます。」モルト
「本当はその時手を合わせるんですが。」
「では、もう一度、いただきます。どうだ?」モルト
「良いと思います。」
「様になっているだろう?(笑)」モルト
「ええ、いいと思います。」
「ありがとう」モルト
「いえ」
「とんかつも最後の一切れだな、本当に美味しかった。また来てくれるか?」モルト
「「はい」」
そう言って食事を終えた。と思いきや、シュークリームが待っていた(笑)。勿論美味しくいただいた。陛下も喜んでくださった。その場でお代わりを出して能力を見せた。盛大に羨ましがられたが、許してもらえた。良かった。ふぅ。
「ではまた、詩織を紹介しに参りますので、その時にでも、お会いしましょう。」
「ありがとうございました。」翔太
「うむ、息災でな。」モルト
「「はい」」
そう言ってダイニングを出た。あっと、忘れてたお酒とおつまみを。戻ってテーブルにお酒やおつまみを置いてくる。日本酒、焼酎、ビールに冷蔵庫、とばにビーフジャーキーに燻製チーズを真空パックに入れて小分けにしておく。ポンタラも置いといた。陛下が顔を輝かせていた。ウキウキした表情を見ながら、早速手を付けようとしている姿をしり目に出てきた。
兵士さんと三人で歩く。あれは何を出していたのかとか、何を食べたんですかとか色々聞かれた。
「あれは酒のつまみです。食べます?美味しいですよ、しょっぱいですけど。」
「美味い!塩加減が絶妙です、塩だけの味じゃない。美味しいです。旨味が段違いです。」兵士
「匂いは気になりませんか?とばって言うんですけど。」
「俺は気になりません。美味しいです。臭みが癖になる感じです。」兵士
「それは良かった、上級者ですね(笑)。」
「僕にもください!」翔太
「はいどうぞ。」
「上級者ですか・・・。嬉しいようなそうでもないような・・・。」兵士
「ここに樽で4つとばがあります、好きに使って下さい。」
「ありがとうございます!!!晩酌に使わせてもらいます!!」兵士
「どうぞどうぞ、」
「きゃーーー!美味しい!!なにこれ!!クリームが美味しすぎる!皮もサクサクで美味しい!」メイド
「あ、メイドさんだ」翔太
「まあ、食堂だから仕方ないだろう。」
「あまーい!美味しい!!」メイド
「そんなあなたにもう一個プレゼント!!」
「きゃーー!!いいの!!?」メイド
「どうぞどうぞ、美味しくいただいてくれる方にお譲りいたします。」
「お、俺も!」兵士
「どうぞどうぞ。」
「俺も!」翔太
やれやれ、この後も多くのメイドさんが訪れてお代わりしていくのだった。その日は一日中悲鳴が聞こえたそうな。
お終い。




