新しい発見
ジークの仕事場から帰ってきた。昼も過ぎてるので、何か食べないとな。コロッケパンがあったな、よし、食べよう、うん、美味い、やっぱり元の世界の物は美味いな、もう、この世界の食べ物はどのくらい食べてないだろうか、あ、でも堅パン食べてたな、まあ美味いもんは美味いな、堅パン然りだな、ま、食べられるものは食べられるから気にしなくていいか。飲み物も飲むか、グラスに水を注ぐ湧き水をイメージする、軟水だ。おおー、美味い、これはいいな、魔法って便利だな。
「ごちそうさま、あ、またいただきます忘れてた」
本当にだめだな、一人だと、忘れちまうどうしたもんか、まあ、思い出したらいただきますしよう!そういう事で!文化がどうとか言ってたのにこれじゃあだめだな、みんなで食うときは忘れないのにな。不思議だ、ま、気を付けるしかないから、今は置いておこう。
さて、どうしようか、色々とすることはあるけど、何から始めようか、物の整理から始めるか。アイテムボックスの中身を整理する、この前沢山グラスを作ったときの残りを部屋に置く、大きさや形の揃ったものを並べていく、結構な数残っている、机に置き切らないので、重ねて置いておく、そこまでして気づく、アイテムボックスに入れたままのほうが便利だと。あーあ、せっかくやったのに、戻すか、気に入った物だけ置いておく。今思い出したが、食器は各自で洗っているので、洗う係の人とかはいない。食器だが、皿は怖いので出してない、なので、木の食器を使っている。
ガラスの食器も使わせたほうがいいかな、何個か、厚手の物を作ってみる、割れないように魔法で強化する、これで落としても割れないはずだ。便利だ、魔法は、全部強化しとけばよかった、今度売り出すとき、強化したものとそうでないものを分けないとな、また、高く売れそうだな。そういったことは、売る時に、高く売れる要因になるので覚えておかなければな。強化はなんにでも使えるしな、今日は糸を作ってみようと思ってたんだった。
この世界には、シルクスパイダーという魔物がいてその魔物から、糸が取れるという、そしてそれから布などを作り売っていると聞いた、それを魔法で出来ないかと、考えたわけだ、石油からも糸のようなものはできるので、魔法でシルクを作ってみようと思ったわけだ、と言う訳で、作ってみる。・・・・・・。想像を働かせてイメージを明確にする。柔らかい綿をイメージして作る、あったかいほうがいいもんな、シルクは少し冷たいイメージがあるので除外する。お、出てきた、これはいい出来かもしれないシルクのように滑らかであり、綿のように温かくもある、良い素材が手に入った。早速布を織ってみる、縦横に大量の糸を浮かべ、織り込んでいく、機織りの機械がなく、空中に浮いている姿を想像してほしい、そんな状態である。魔力で操って編んでいくので速い速い、ベットに敷くシーツのように大きなものを織っていく、これは、良い物ができそうだ、それでもベットより二回り大きい物を二枚織れるように幅を広げる、布の端はほつれないほうに魔法で処理しくっつける。そのことによりほつれなくなった。
魔法で出来た布は手触りがものすごくいい、ずっと触っていたくなるものばかりだ、ただ、作るのに時間がかかるので、集中力をものすごく使う、ずっとやりっぱなしはきつそうだ。それでも一枚終わるまでは、一気に織り上げる、おりゃーーーーー、っと、よし終わった。俺はフード付きの外套を作ろうと思う、生地は二枚重ねて使い、そして端は魔法でくっつける。これで綺麗な縫い目になる、というか縫い目が残らない、不思議な服の出来上がりだ、そして胸にわしのマークを刺繍する、全体を黒く染めて出来上がりだ、かっこいい外套が出来上がった、結構時間を取られたな。切れ端の布を寄せ集めて魔法でくっつけると面白い柄になった、それを正方形に成形した、これはこれで面白いなそう思い取っておく。
取っておいたものを、綺麗にたたんで、アイテムボックスにしまっておく。これは、良い物ができた、外套も羽織ってみる、軽くて暖かくて丈夫にするために、強化の魔法をかける、これで破れにくくていいものになった。外套は、売っても自分で来てもいいしなみんなの分も作っておこうかな、これは、全員分だな、みんな、雨の日なんかも着たいだろうしな、撥水加工もしておく、表面を微細な凹凸にして、水をはじくようにした。これで雨の日もOKだな。
万能な外套が出来上がったな、寒さにも強く、雨にも強い、さわり心地もいい、丈夫で破れにくい、4点揃ったいい物だ。よし、他のみんなの分も織っていこう、そこからは、機械のように織り続けた、段々スピードが速くなっていく、その道の職人のようだった、一時間で、大きな布を3枚は織れるようになった。そこから上達していき、一気に二枚織れるようになり、1時間で6枚織れるようになった。そんなことを続け、夜には20枚揃った、飯を食べてその後も続けたのであった。
ちなみに、飯はクリームシチューからスパゲッティに進化したものを食べた、美味しかった、みんなこの発想はなかったと、絶賛してくれた、もちろんみんなは美味しそうに食べてくれた。今日はお代わりもしていたので、本当に美味しかったのだろうと思う。
それからは、いつも通り一緒にお風呂に入る、ちびっこ達に混じって、ロックとダリも一緒に入った。結構大人数で入っても余裕があるように作ってるので、余裕はあった、ただ二人はお湯を沸かすほどの魔力を残してなかったようだ、言いつけを守っていなかったようだ、これは考え物である(笑)。まあ、可愛い物である。最近は魔物を狩るようになったので魔力が著しく伸びているようだった、それで調子に乗って使いすぎたのだろうと思う、ただここの世界では使い切ったほうが魔力の上りがいいと噂になっているので、皆、使い切るようにしているものが多いのだ。
俺もそろそろ、魔力を上げるために、魔物を狩ったほうがいいかもしれない、段々魔力が心もとなくなってきた、というほどではないが、まあ、あって困る物ではないだろうと思う。
まあ、わからないが、この先沢山の魔力を使う事が出てくることもあるので、用心のために、持っておくのもいいんじゃないかと思う。
まあでも、今は外套づくりに忙しいので作っていく、みんなにサイズを合わせて作っていく、ちびっこは裾を折って丈を伸ばせるようにしておく。そしたらみんなが新しいものだ、と寄ってきて見ている。
注目されながら、外套を作っていく、この時、型紙はなくフリーハンドで大体の形を作っていく、想像力
が大事だ、一回作ったものは覚えているので、最初にやったようにもう一回やっていく。布を切るのはもちろん日本製の裁ちばさみだ、ちょっと高いがまあこれからも使うのでよしとしよう。貿易製の物はどれも質が良い、良い物ばかりなのだろう。まだ使い始めた物ばかりだがそう思う。年季が入るともっと良くなりそうだった。その前に強化しておく魔法で、壊れたら困るからな。
そして、外套を作っていく、どれもいい感じだ、布を折ってしまえばあとは速い、布ができた段階で撥水加工をして、色を付けるその後裁断して、作っていくあとは縫うのではなく魔法でくっつけるだけなので速いのだ。
よしこれで全部終わった、ふうー、完成。
「ねえ終わったの?着てみていい?」ちびっこ
「ああ、いいぞ、みんなの分もあるから着てみな。」
「おおー、すげー、やっぱり兄貴の作る物は世界一だな、綺麗だ。」ギル
「私の物もあるんだ、やった、」サーシャ
「えへへーー」ルエル
「私の物もある、ありがとうございます」ナタリー
「ナタリーは他人行儀だな(笑)これが俺のか、かっこいいな」ザシャ
「やったー!!俺のだぜ、めっちゃかっこいいな、わしのマークがいかしてるぜ」ロック
「俺のもかっこいいだろ、へっへーー」ダリ
「俺、気に入った」ガル
「俺のもあるんだー!!」ジーク
「俺のだ」ダル
「ダルが喜んでるぜ、俺のもあるな、カッケ―よな兄貴が作る物って。」サージ
「だよな、俺も思ってた、かっこいいぜ」ロイ
「やったぜ俺の外套だ、これでまたかっこよくなる」マリオ
「雨もはじくんだってすげーな、俺も鷲いいと思う。」ルッツ
「黒っていうのが、また鎧にあっていていいな!」ガイ
「「これ、似合ってる?」」ちびっこ
「「キャッキャ!」」ちびっこ
ちびっこは走り回っている、元気だ・・・。みんなかっこいいと言ってくれたので鷲は正式採用だな。これから寒くなる時期、外套があってよかったな。ちょうど良かった、これから寒くなるのに備えはあっていいだろう。家に薪ストーブを付ける、これも備えの一環だ、付け忘れるとことだった。まきも沢山拾ってある、アイテムボックスに枝をたくさん集めて置いてよかった。これでしばらくは持つだろう、まあまた拾ってこないとな、あと、魔法で気温を上げる方法も考えとかなきゃな、まあ、温めるだけなら、簡単だろうけどな。魔法で変質させて、全部炭にした、魔法って便利だな。これはいい、すぐに炭ができていい感じだ、あ、貿易で取り寄せて炭を焚くのもいいかもしれないな。
まあ、みんな、喜んでくれて何よりだったな、みんな黒は好きなようだし、よかったな。このデザインにして、ここまで喜んでもらえるなんてな。、余った生地で寄せ集めて、また布を作るそして、もう一着外套を作る。デザインが、光の反射によって模様が変わる変わった物だがいい物ができた、これは売ってもいいしな。みんな見せ合って満足したようだ、部屋の洋服掛けが活用されているようだ、鎧や髪飾りもみんな個室に大切にしまっているようだった。みんなが大切に使ってくれているようで良かった。
作ったものがいろいろ使われていると、何とも言えぬ感慨がある。それが、何とも言えず嬉しい、作った甲斐があるというものだ。
「これ、作ってよかったか?」
「「「「「うん!」」」」」みんな
みんな着ていて真っ黒の集団がそこにはあった(笑)。みんな似合ってる。
「みんな、似合ってるぞ。」
「「「「ありがとう」」」」みんな
「明日は着ていってくれそうだな。(笑)」
「「「「うん!絶対着ていく!(笑)」」」」みんな
みんな優しいな、俺が作ったものを明日から使ってくれるなんて、まあ、楽しみのほうが大きいのかな、それでも着てくれるのは、嬉しいよな、楽しみにしてくれてるのもなお嬉しい。
よし、今日はこんなもんかな、あ、後は、皿でも作るかな。そう考えていると、ルエルとナタリーが声をえてきた。
「今日お店の人に髪留めと首飾り褒められたんだ、えへへー、」ルエル
「私も今日、沢山褒められました、綺麗だってみんなが言ってくれたんです。」ナタリー
「おおー、それは良かった、ナタリーも似合ってるよ、特に花柄と色合いが髪とあっていていい感じだよ。」
「ねえ、あたしは?」ルエル
「ありがとうございます。」ナタリー
「あはは、どういたしまして、ルエルは、短い髪と、燕が似合っていてとてもいいと思うよ。」
「ありがとー!、うれしー兄貴!」ルエル
ルエルは女の子だが兄貴呼びだった。なぜか。まあ呼びやすいよびかたでいいからなんでもいいがな。
「あたしも、サーシャみたいに周りの人に羨ましがられたよ、どうしよう。」ルエル
「私も職場の先輩に羨ましがられました、すいません。」ナタリー
「ナタリーはそんなにかしこまらなくていいよ。どうすっかな、ここで作って、ルエルとナタリーに選んでもらって、持って行ってもらおうかな。」
「わかった選ぶ!」ルエル
「わかりました!ちょっとずつ慣れていきます。」ナタリー
サーシャも話を見守っていたようだ。髪飾りを作っていく、まず、この前作ったスズメを5個、それと夕焼けのやつを5個、新しく、スミレが大きく入った蜻蛉玉を5個、綺麗なブルーから虹色に変わっていく蜻蛉玉を5個作った。足りないかと思い、みんな3個ずつ追加で作った、計8個ずつになった。まあ、三人娘がつけてもいいしな。
「これいいなぁ」サーシャ
「いいなー、チラッ」ルエル
「綺麗ですね」ナタリー
「よし、三人とも好きなの自分用にもっていっていいぞ、あと、他の人のもちゃんと選ぶんだぞ。」
「「「やったー!」」」三人娘
自分のを先に一個ずつ取っていった、その後じっくりとその他の人のを選んでいく、ナタリーは、商業ギルドで働いていて、そこの先輩の物を選んでいる。ルエルはもう一軒の宿屋で働いていてその女将さんの物を選んでいる。お客にも羨ましがられたそうだが今回は身内のみのサービスだ。
おしゃれに夢中のようだ、三人とも大丈夫かな、周りは見えてるかな。まあもうすぐ目が覚めるだろう。
三人が選んでいる間に、皿を作っておこう。
青い下地の皿を作り、それをカットして透明の模様を入れていく、そこにワンポイントで紅葉のモミジを散りばめる。鮮やかな青の中に綺麗なおオレンジが彩る、綺麗だった、出来上がったものを、コピーするようにイメージして量産する、今回は20枚だ、後で増やせるしな。計21枚出来上がった。
あと、赤と青の縦縞の大きい模様を入れたもの、青と黒、黒と赤の物を作った、どれも透明の模様を、刻んで模様を付けた、それぞれ21個ずつ作った、
アイテムボックスにセットでしまっていく、結構な数になった、作りすぎたかな、まあいいだろう、これで、しばらくは持つだろう。売るのにも、足りるだろうから、まあこんなもんでいいかな。俺は、普通の単色のやつのほうが好きかな、まあ後は好みの話になるし、買ってくれる人はいるだろう。いろんな色のほうが豪華だし、見栄え的には華やかになるだろうからな。
買ってくれなかったらしまっとけばいいしな、とりあえず見てもらうとしよう。
どうやら選び終わったようだ。
「わあー、綺麗!こんなの見たことない!」ルエル
「綺麗!青とモミジのがすてき!飾っておきたい!」サーシャ
「綺麗ですね、並べて置いておきたいですね。」ナタリー
みんなの評価は上々のようだ、これは、意外と売れるかもしれないな、心配してたけど大丈夫かな。
「モミジ以外も大丈夫かな?」
「うん、すっごく綺麗だよ!」ルエル
「そうか、ならよかった、商品になりそうだよ。」
「えー、使わないの?」ルエル
「どれが使いたいんだ?」
「全部!!」ルエル
「まあいっか、とりあえず一つずつ、置いておくぞ」
「うん!」ルエル
大皿なのでパンを置くのにも使える、晩餐会などで、テーブルに置く料理なども、華やかになるだろう。という事で、今日はここら辺にしておく、今日は疲れたな。
「そろそろ寝ようか、」
「「はーい」」ルエル、ナタリー
「私は話がある」サーシャ
「そうか、二人はどうする?」
「寝ます(寝る!)」ナタリー、ルエル
「そうか、おやすみ」
「「おやすみなさい」」ルエル、ナタリー
という事で、仕事部屋で話す、まあ昨日の続きだろうと思う。
「今日ね、休みがもらえないか、話したら、もらえることになったんだ!」サーシャ
「おおー!よかったな、念願の休みだもんな。」
「うん!、明日お休みになったんだ!だから今日は夜遅くまで、話せるよ!」サーシャ
「そうか、そういう事か、やっとわかったよ。だから話があるって言ったんだな。」
「うん、そういう事!」サーシャ
グラスを作って、モミジを入れる、皿と同じデザインのものだ。それに、ブドウジュースを注いでサーシャに渡す。
「ん、ありがと、」サーシャ
自分の分も注いで机に置く、机は片づけたので今はお気に入りの物だけ置いてある、ちょうどいいな、グラスが綺麗だ。
サーシャはお休み欲しがってたもんな今日はどうしようか、おしゃべりしたいんだっけな。
「今日は何があったんだ?」
「うん、今日はね、女将さんとメリーが髪飾りを付けて、見せびらかしてたんだよ、この前の私みたいに、(笑)」サーシャ
「そうか、(笑)まあみんな通る道だもんな。」
「お客さんがみんな褒めてくれて、凄かったんだから、」
「ああ、それはすごそうだな(笑)。」
「うん、なんかみんな可愛くなったって言ってた。兄さんのおかげなのにね。」
「あはははは、まあいいじゃないか綺麗になったのは本当のことだろう、そのままでいいさ。」
「むう、でも兄さんのおかげなのはわかってほしいんだもの!」
「まあ、わかってくれる人はわかってくれるさ。」
「もっといろんな人にわかってほしいもんっ」
「そう膨れるなよ、もっと頑張るからさ。」
「兄さんじゃなくて、みんなだもん」
「髪飾りを褒めてくれた人もいるんだろう?それが俺の評価みたいなもんだと思うよ。」
「うん、そっか、それならいろんな人が褒めてくれたよ!」
「よかった、俺のデザインが受け入れられて。」
「受け入れられるに決まってるのに、あんなに可愛くて綺麗なんだから!」
「そういってくれて嬉しいよ、やる気が出てくる。」
「さっき貰ったのも綺麗でよかったよ、気に入ったもん」
「そうか、お気に入りはどれ?」
「私は、スミレの花のやつ、青と虹色のやつも結構好きだった」
「ほう、サーシャはそっちのほうが好みか・・・。」
「まあ、どれも綺麗で好きだけどね。明日は何つけようかな。」
「それは、明日の気分でいいんじゃないか?」
「そう、それはいいね、そうしてみる。」
ブドウジュースを一口飲む。そういえばゴミがたまってたな換金っと。ついついその場でじゃなくため込んでしまうんだよな。
改めなければな、それよりも、話の続きだな。
「そういえば、髪留めの使い方はわかってるんだな。」
「うん、何となく、やってみたらできた、意外と簡単だったよ」サーシャ
「それは、凄いな、俺は今まで教えわすれていたことすら忘れていたよ」
「そうなんだ、(笑)でも使い方わかったし大丈夫だよ。」
「ありがとう、優しいんだな。」
「そんなことないよ、私も聞き忘れてたし。」
「サーシャも忘れてたのか(笑)、お互い様だな(笑)。」
「うん(笑)、お互い様だね!」
「よし、眠くなってきたな(笑)」
「まだまだねむくないもん」
「そうか、何を話したものか・・・。」
「それなら、兄さんの話をしてよ、」
「そうか、おれの話か、なんかあったかな、」
俺は振り返ってみて今の状況を考える。何もわからない、わかっていることはそんなにないな、能力のこととかしか、わかってないしな。
「じゃあ、話してみるか。あるところに三人兄弟がいました、その末っ子として生まれた俺は、元気な男の子だった、少し内向的で、一人考えてるのが多い子供だったんだ。それから少しずつ成長していって、周りの子とも普通に話せるようになって、段々友達もできるようになって、まあ、いい子に育ってたと思う、そして、大学という学校に通っていたんだ。俺はあまり真面目じゃなかったけど、学校は好きでさ、毎日ちゃんと通ってたんだ、それで、ある時病気になってな、それが治らない病気だったんだ、だから、落ち込んで学校をやめて生活していた。そしたらある日、夜にお店に行って帰ろうと店を出た時、目の前が真っ白になってこの町の門の近くに来ていたんだ、それからは、ギルドマスターにお世話になって、俺の能力がわかって、今に至るって感じかな。」
「病気は治ったの?大丈夫?」サーシャ
「ああ、大丈夫、頻繁にあった症状がなくなってるから、もう大丈夫だと思う。」
「そう、どんな病気だったの?」
「そうだな、若い子がかかる病気で、精神病だったんだ、精神病っていっても脳の病気で大変なんだ。」
「せいしんびょう?脳の病気?」
「精神病っていうのは心に関係ある病気のことを言って、それの原因が脳みそにあるんだ。」
「へー知らなかった、頭に原因があるんだ。」
「そう、こっちの世界じゃあまり言われてないと思うけどね。」
「症状は何があったの?」
「幻聴とか幻覚、妄想があったよ」
「幻覚?」
「見えないものが見えたりするんだ、」
「へえー夢みたいなもの?」
「そうだったのかもしれないな。」
「良くはなっていたの?」
「まあね、少しずつだけどね、こんな形で治るとは思ってもみなかったけどね(笑)」
「よかった、今もどこかおかしいのかと思った。」
「大丈夫だよ、今は元気さ。」
「よかった、家族には会いたいと思わない?」
「それは、少しは思うかな、でも多分もう会えないし、今はサーシャ達がいるからな。」
「うん、(涙)一緒にいるよ!」
「泣くなよ、大丈夫、大丈夫、俺はここにいるよ。」
泣き止むまで背中をさすってやる。胸の中で泣いている。あったかいな、ここに来てよかったなと思う。こっちの世界に来てすぐに助けて貰えたし、みんないい人だし、それで助かった部分が大きいなと。しみじみと思う、この子達にも助けられてるしな。みんなのために生きていけたらいいな。
「ぐすっ」サーシャ
「まあ、大丈夫さ、みんないるしな。」
「うん。みんなのこと好き?」
「ああ、大好きだぞ。サーシャもな。」
顔を真っ赤にして俯く。可愛いやつめ。
「本当?」サーシャ
「ああ、ほんとだ。」
「私も好きだよ、兄さん」
照れて真っ赤になって下を向きながら言っていた。無理しなくていいのに。
「無理しなくていいぞ」
「ほんとだってばっ!!」サーシャ
「お、おう、わかったよ、ありがとうな」
「ほんとだからね、」
「う、うん、疑ってはないぞ、辛そうだったから無理しなくてもいいのにと思っただけだよ。」
「辛くないよ、ただ恥ずかしいだけっ!」
「おう、悪かったな、すまん。」
「いいよ、もうわかってるもん」
「そうか」
気恥ずかしい雰囲気が流れる。よし、そろそろ眠くなってきたな。
「そろそろ寝ようか、もう遅い時間だよ、」
「うーんもう少し起きていたかったのに、眠くなってきちゃった」サーシャ
「(笑)、それならしょうがないな」
「うん、眠くなっちゃった(笑)」
「今日はここら辺にして、あとは明日にしよう。」
「わかった、」
「今日は一緒に寝てあげようか?」
「な、なんでそんなこというの?」
「いや、寂しいかなと思ってね」
「そ、そんなことはないよ、大丈夫、大丈夫、一人で寝れるもんっ」
「そうか?大丈夫ならいいんだ、なんかあれば言ってくれよ。」
「わかった・・・。なんかあったら言う。」
「じゃあ、おやすみ、」
「うん、おやすみなさい」
「ちゃんと寝るんだぞ。」
「うん」
サーシャは自分の部屋に帰っていった。俺も寝るか。グラスを洗ってから寝る。
おやすみなさい。




