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転生したので貿易していこうと思う  作者: もちぞう
第一章
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宵闇の光

読めない文字があれば、ルビを振ります。報告をお願いします。

 王都の冒険者にもいろんな者たちがいる。例えば、二つ名を持っている冒険者から、新前Fランク冒険者まで、さまざまだ。その中でも二つ名持ちの冒険者がここドランに訪ねてきたわけだ。その名を宵闇の光という、Bランク冒険者だ。冒険者ランクはS・A・B・C・D・E・Fという具合にランク分けされている。E・Fが新米、C・Dが中堅、A・Bがベテラン、Sが特別だ。その中のBランクがきたというわけだ。そのベテラン冒険者はというと、冒険者ギルドで飲んでいる。



仕事中の俺は、その冒険者たちの話を聞きながら仕事をしている。仕事ははかどっている、もちろんミスなく、きちんとこなしている。なんでも宵闇の光は四人パーティでリーダー・タンク・グラン、魔法使いサラ、盗賊ロラン、魔法使いマーリン爺さんだ。



グランは若く、将来有望な25歳の鉄壁リーダーだ。サラは紅一点の魔法使い攻撃魔法から生活魔法まで幅広く使える。そしてなんといっても回復魔法が使える。白魔法とも呼ばれるそれを使える人は珍しい。ロランは盗賊で、パーティの斥候を務める。マーリン爺さん、白髪の爺さんで細身の魔法使い。サラの師匠で何でも使えるオールラウンダー、リーダーの補佐を務める。といった感じのパーティ構成になっている。非常にバランスの取れた優秀なパーティだ。



ここドランの町に来たのも最近依頼続きで休みがなかったのを何とかしようという事になり、最近噂の温泉に浸かろうという話になりここに来たわけだ。Aランク間近と言われているこのパーティは多忙でこんなところに来れる余裕などないのだが、休養と言えば温泉という事でここを選んだ。割と王都の近場にありちょうどいいという話になったのだった。



皆温泉は初めてという事で、皆が期待しているところだった。町に着いた皆はまず、その身ぎれいさに驚いた。風呂に入って綺麗にしているので髪の色つやが違うのだ。他の町ではどこか埃っぽく、薄汚れているが、この町では皆ほとんどのものが綺麗にしている。



そのおかげか皆の顔が生き生きとしているような気がする。町全体に活力があり、活気にあふれているようだ。こうなったのも最近のことだ、しかしそれを感じさせない雰囲気が漂っていた。ここまで来るのも、商隊の護衛としてきたのだが、その商隊内でも話題に上がっていた。なんでもこの世の物とは思えない、綺麗な場所で、神殿のようだとか、未知のものがたくさんあるとか、いろいろ言われていた。



その真相は明らかではないがとにかく素晴らしい場所らしい。それにだ、最近では冒険者ギルドで変わった料理を出すらしい、何でも男に注文するらしいのだがそれが、素晴らしくおいしいらしい。普通女性の給仕がいてその人に注文するはずなのにと、首をかしげる4人であった。



そしてその男に注文して出てくる料理がまた未知なるものばかりだという。それはそれは、美味しい物ばかり、王侯貴族も食べられないのでは、というものがたくさんあるらしい。そう聞いた4人は唾をゴクリとのんだ。



なぜこのような場所でいきなりそんな料理が出されるようになったのか疑問に思い首をかしげる。凄腕の料理人が隠れ住んでいたのかとか、すごい発見がなされたのかとか、色々妄想を広げるが、真相にはたどり着けない、なんでも異世界の料理として出されるそれらは、何とも言えないおいしさで食べたものを魅了する。



それを聞いた四人はとりあえず報告に冒険者ギルドに向かう事にした、そして、しゃべっている。ここが今の現状であった。しかし四人は男が給仕のように出てくるものだと思っているのか、なかなか出てこない男にソワソワするのであった。



それからしばらくそのままだったが、痺れを切らしたリーダーが給仕に訪ねた、リーダーの手にはエールが握られていた。訪ねた結果、何とも不思議なことに、ギルド職員をしている二十歳くらいの男に頼まなければならないという。



仕事中のその男に声をかけるのは憚られ、頼もうとして立ったのだがキョロキョロしてしまう。ようやくひと段落して男のほうに向かうと、男から声をかけてきた。



「料理の注文ですか?」

「ああ、頼みたいんだが今いいか?」

「ええ、大丈夫ですよ。なににしますか?」

「えーと、何があるんだ?」

「酒のつまみみたいなのばっかりですね。」

「そうか、ならエールにあう食べ物を出してもらえるか?」

「エールにあう食べ物ですね。かしこまりました。いくらくらいの物にいたしましょうか?」

「そうだな、とりあえず銀貨5・6枚で出せる物をたのむぜ。」

「わかりました。」



お金を受け取り、そういうと厨房の方へ向かっていく。料理を皿に盛り付けないといけないので厨房にいる。厨房にある大皿を借りて、から揚げを山盛り、フライドポテト山盛り、枝豆山盛りを出してやる。それを持って厨房から出てテーブルにもっていく、それを待っていた4人は意外そうにしていた。思っていたよりも早かったようだ。



「こちらになります」



から揚げフライドポテト、枝豆を出していく。



「っ!アイテムボックスか、珍しいな」

「これで全部になります。豆の皮は食べないでください。手でそのままプチっと食べると食べやすいですよ。」

「そうか、ありがとう」



そう言って料理をまじまじとみる面々なかなか手が出ない、リーダーが意を決してから揚げをフォークにさして食べる。



「あつっ!!うまっ!!なんだこのうま味は!?肉汁があふれ出て美味い!エールにすげえ合う!」



他の面々も食べ始める、皆美味しいのは同じようで、口々に驚きの声を上げている。



「この豆も塩がきいていておいしいぞい」



マーリンがいった。



「ほんと、おいしい」

「こっちの芋もうまいぜ」



ロランが芋も美味いと褒める。



「こいつは予想以上に美味いな、異世界の料理というのもうなずける味だ」

「周りのテーブルを見るに、まだまだ種類はあるようじゃぞ」

「ほんとだな、まだあるのか、これは楽しみだな」

「これ以上たべるのか?」

「ああ、これじゃあ足りないだろ?」



その後まだ頼んだことがない物を出してくれと頼まれて、ウィンナーやらローストビーフやらを出してやる。



「これもうまいな!!、ただのウィンナーなのにこんなに味が違うのか!?肉もうめぇ!たれと肉の柔らかさが絶妙でこれまたたまらん!。」



気に入ってくれたようで何よりだ。他の面々も各々好きなものをちょっとずつ食べているようだ。それでも、料理はほぼなくなりかけていた。さすが冒険者といったところ、体が資本なだけはあるようだ。



食後、食休みをとっているところに声をかける。



「この町は温泉も有名ですよ、どうぞひとっぷろ浴びてきてください。」

「それは、この町に来る前から聞いていたよ。すごいらしいな?」

「ええ、まあ自信作ではあります。」

「なんだ、あんたが作ったのかい?」

「ええ、わけあって工事の手伝いをすることになりまして、成り行きで。」

「そんな成り行きあんのかよ?」

「まあ、そう言う訳で完成させたんです。」

「そうかい、じゃあ行かせてもらおうかね。」

「西のはずれに大きな建物があるのでそこがそうです。あまり見たことがない建物なのですぐにわかるといますよ。」

「おう、わかった。ありがとさん。」



そういうとお代を払って出ていく4人。そのまま銭湯に向かった4人は、奇妙な建物の前で固まっていた。それは荘厳な建物だった。精緻な彫り物が各所にちりばめられていて芸術品に見える建物がそこにはあった。



「ほぇ~、すげぇーな、こんなん見たことないぜ。」

「私もこんな建物は初めてです。」

「俺も初めて、すげぇー」

「わしも長い間生きとるが初めてじゃのう」



4人が4人とも驚いているようだった。



それから、ひとしきり驚いたあと、皆が中に入って行く。



「中もひろいのう」



中も十分にスペースが確保されていて広々としている。



カウンターでお金の精算をして中に入る、鍵も貰い使い方の説明を受ける。



ロッカーに脱いだものや貴重品を入れカギを閉める。



タオル代も払うのを忘れずにしておく。



そして扉を開ける、そこには、楽園が広がっていた。



綺麗な彫刻達、ずらりと並ぶシャワーそんなそれらが新鮮だった。



シャワーに入っている人のまねをしてレバーを操作する、そしてシャワーを出し全身に浴びる。



湯が柔らかく、体を包むような感覚に陥る。



そのまま全身を洗い流す、今日の疲れが溶け出していくようだ。



きもちいい。



髪も洗いさっぱりしたところで、湯舟へと向かう、シャワーはほんとに便利だなと思う。



湯舟に足先から浸かっていく。



「ああ~、うう~」



口から変な声が漏れだしてくる。



「きもちい~~、ふう」



気持ちが漏れ出しているようだ。



それからしばらく浸かっていた。











風呂から上がりバスタオルに身を包む。



「むう、きもちいいな」

「ほんとじゃな」

「ああ」



ふかふかのバスタオルを堪能していた。



「それにしても本当に気持ちいいな。持ってかいりたいくらいだ。」

「それには同意する。」

「わしもじゃ」



「それはともかくとして着替えるか・・・。」

「おう」

「うむ」



着替え始める3人、とても名残惜しそうだ。



「それにしてもよかったな風呂」

「そうじゃのう、生き返ったわい」

「そうそういいかんじだった」

「これは、何度も入りたくなるよな?」

「そうじゃの」

「ああ」

「石鹸使ったか?」

「そんなのあったか?」

「わしは使ったぞい」

「もったいないことを、入浴料に入ってるって言われただろーが」

「そんなこと、聞いたような気もするな」

「仕方ない野郎だ、もっかい入ってくるか?」

「いや、いいやまた今度にする。てかそれでなんかいい匂いするのかよ。」

「そうだぞ、これはいいもんだ。こんないいもんばっかりそろえているここもスゲーな」

「それもそうじゃが、そろそろ休憩所に行かんか、ここにいても仕方なかろう」

「そうだな、」

「いくか、」



休憩所に向かう3人であった。



「なんだここにもエール売ってんだな!エール一つくれ!」

「俺にも一つ!」

「わしはミルクを一つもらおうかの」



キンキンに冷えた飲み物を一気にあおる。



「ぷはーーー、うめぇー!!」

「ああー、うめぇーー」

「うむ!これはきくのう」



実に旨そうだ。



3人とも堪能しているようだ。



一連の流れを堪能したようで何よりである。



サラも戻ってきたようである。



サラもミルクを頼み飲む。



「キンキンに冷えてておいしいですね」

「一気に行けよ一気に、」

「私はこれでいいんです。」

「そうかよ、もったいねぇ」



グラスを持っていた。

そのグラスもタクローが作ったものである。



「グラスもキレーー」

「ここのグラスは特別綺麗だよな、あの男が作ってたりな(笑)」

「(笑)それはないだろ。」

「意外とあり得るかも知れませんよ、この建物も綺麗でしたし。」

「わしもあり得るとおもうぞ」

「帰りによって聞いてみるか」

「そうしようぜ」

「そうしましょう」

「そうじゃの」



という事で風呂を出て歩いていく。道すがら今日あったことを話している。今日はたくさんのことがあった。料理から、始まり、風呂の建物それに内装関係に石鹸にタオルにシャワーにエールにたくさんあった。驚くことがたくさんありすぎて、少々麻痺していたように思う。それでもすごいものがたくさんあった。これを驚かずにはいられないだろう。



そうしてしゃべっているとギルドについた、早速聞いてみる。



「おう、あんた、あそこにあった物も全部作ったのかい?」

「ええ、まあ大体は作りましたけど、どうかしましたか?」

「いや、スゲーなと思ってな。一体どうやって作ったんだろうって話になってな。」

「大体は魔法で作りましたよ、ちょっとずるしたところもありますけど。」

「いや、それはすげーぜ、ちょっとびっくりしすぎちまって、言葉が見つからねーもんよ」

「それは、ありがとうございます、頑張った甲斐がありましたよ。」

「頑張ったって次元じゃない気がするけどな。」

「はははは、まあ気にしないでください。」

「まあそういう事ならそうするよ。飯ありがとな、また頼むぜ?」

「ご飯ありがとうございます、美味しかったです。またぜひ。」

「美味かったぜ、またよろしくな。」

「食べたことない料理ばかりで美味しかったぞい、またよろしくの」

「はい、まってますよ。」



そう言って出ていく4人。



飯の美味さを語り合う4人であった。



久しぶりによく眠れそうだななどと考えながら帰っていく4人。










そういえばトイレも綺麗だったなと思い出す。



町全体が綺麗になっているような気がした。












書き溜めがありませんので、更新に時間がかかりますご容赦を。

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