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再開は、突然に(西園寺茜)

俺は東條直也17歳四月一日生まれの高校生イギリスから親の事象で二年生から、美園学園高等科に編入する事になった。俺だが、実は王立アカデミーハイスクールを飛び級で卒業し、ケンブリッジ大学も首席卒業を果たす。しかし日本での実績が無いのと年齢により、仕事は、バイトのみしかできない、美園学園は、小中高大エスカレーター方式の学校だが高校卒業後は、国立大学の経済学部を目指している。春麗らかな桜の季節に、あの子と出会った。俺は、「四月九日から、始業式だったな、当日は早めに学園に登校し学園長に挨拶して、職員室で担任に挨拶だったけか?」とスケジュールを確認し自宅の近くの、メイドの、浅葱さんがノックして入ってくる。「お坊っちゃま、本日の予定ですが、午前中はテニスのインストラクターとテニストレーニング、午後はバトミントンのトレーニングでございます。」俺は「浅葱さん、坊っちゃまはやめて欲しいかな?直也でいいよ。」浅葱さんは、「では直也様とお呼びします。」俺は、「相変わらず、真面目だな。」と頬をかく、朝食を済ませ。自宅からウォーミングアップの為走って通う。その道すがら桜を切なそうに眺める一人の少女と出会った俺はランニングの時のくせで、「おはようございます。」と、挨拶をした。少女は「こきげよう」と答える俺は「桜、綺麗ですよね?俺は、久々にこの街に帰ってきたんだけど、この桜並木が残っていて嬉しいんだ。」彼女は「私も桜、好きですよ。咲き誇る桜も散り急ぐ桜も。」俺は、「そうですよね?風に舞う花吹雪も好きですね。では、俺はこれで、テニスのトレーニングがあるので失礼、もしまた会えたらまた、お話しましょう。俺の名前は東條直也です。」と言って走り去って言った。トレーナーは、ジャン・マッケンリー(元グランドスラム六回のチャンプ)直也の師匠でもあるマッツ・ボルグ(伝説のグランドスラム選手)から引き継がれた。親日アメリカ人のジャンは、マッツの頼みで、今日本で直也と寝食を共にする。ジャンは「少し休憩にしよう」と流暢な日本語を話す。俺は「はい分かりました。ではボールを片付けて、休憩に入ります。」ジャンは「向こうのコートの女子のトレーナーは愛か?」俺が目をやると「確かに咲川愛プロですね?」ジャンは「彼女のテニススタイルは粘りのテニスだ。お前に似てるな。」俺は「生徒の方はスタミナ不足で、勝ち急ぐ癖が有りますね。」ジャンは「お前もそう思うか?」俺は、「足運びを見れば、後後半のプレイミスが多いですから。」と意見を、交わしていると咲川プロが休憩を取りこちらに近寄って来た。咲川プロは、「お久しぶりです。ジャンプロ!」ジャン「久しぶりだね愛。指導の方はどうだい?」咲川プロは、「見ての通りですよ。君は確かイギリスでジュニアグランドスラム六回取った東條直也君でしょ?」俺は「アマチュアですけどね。」咲川プロは「君から見てあの子どう思う一応日本強化選手の一人なんだけど?」俺は正直に答えた「フィジカル面に問題が有るかと?スタミナ不足ですしグリップも弱いから玉の球威に負けてますね。僕ならどんな時でも走り込み二十キロと手首の強化と握力の強化にあてますかね。だからと言って常に力いっぱい握るのではなくインパクトの瞬間にコントロール出来るようにしますが。」咲川プロは「やはり見抜かれてるか。」俺は、「彼女は持久力不足で短期決戦をしたがる癖がありますから、昔の自分を見ているような感じです。と言うか昔の自分のスタイルのままですね?」咲川プロは「あの子はね、いつか、幼馴染の男の子に、気付いて貰いたくて、あのプレイスタイルしてるんだって頑なに言うこと聞いてくれないのよ。」ジャンは「なら、好きにやらせれば、良いと?」咲川プロは「いい所を伸ばす。だけかな?」俺は「長期戦に持ち込まれたらメンタルだけじゃ限界がありますよ。一度、俺と試合、やらせて貰えませんか?勿論俺も昔のスタイルで、ワンセットマッチでやりますよ。あの子が待ってる相手がもし俺だとしたらあいつの癖よく知ってますんで。」咲川プロは「分かったわジャンさんいいかしら?」ジャンは「直也に任せますよ私が副審やります。」咲川プロが自分のコートに戻り、彼女と話している。ジャンは「あの子の事知ってるのか?」俺は「もし間違いでなければ名前は西園寺茜十六歳高校二年俺の幼馴染です。あいつは昔から体力はあまりなく瞬発力は俺と同等若しくは、それ以上でした。今思い出しましたよ。まぁ負けませんけど。最初のワンゲームは様子見で負けますが二ゲーム目からは本気出しますんで。」ジャンは「悲しいな幼馴染とこんな再会するなんて。」俺は「あいつ負けず嫌いなんで煽れば基礎体力作りに、取り組むと思いますよ?」とサングラスとアポロ帽を深く被り相手方のコートに歩み寄っていった。俺は咲川プロに挨拶をした「咲川プロ。本日はお誘いいただき、有難うございます。こちらが咲川プロの教え子ですか?宜しく東條と言います。」茜は「西園寺茜です。宜しくお願いします。」俺は「ではサーブ権の選定をうちのコーチに頼みましょ?ジャンプロお願いします。」咲川プロは、高らかに「ワンセットマッチゲームを行います。サーブ西園寺ラブオール!プレイ」ファーストサブを打ってこい茜一球入魂で来ないと俺には勝てないぞ。と構えたしかしフォルトだったセカンドサーブは緩やかで、跳ね上がりが高いすかさず、ドライブショットで強くアタックをかけ咲川プロは「ラブフィフティーン!」次々とミスの連続をする茜、その後の展開は、変わらず直也に有利だった。終われば、ワンセットマッチ5-0で直也の勝ちだった俺は「有り難うございました。」と、帽子とサングラスを取り礼した。その後の握手はしなかった。普通ならいつもするのだが今回ばかりはしなかったのだ。それは、相手のプライドに遺恨を残す形となるそれを知っていてあえてしなかったのだ。自分のコートに戻り帰り支度をしながら心の中で(這い上がってこい、お前なら今のプレイじゃ誰にも勝てないぞ)と悲しい目を俺は、送った。俺は「ジャンさん明日もよろしくお願いします。」と言ってコートを後にした。

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