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始まりの家 1

「ここはどこだ?」


光に包まれた記憶はある。しかし、視界が光に埋め尽くされ再び視界が戻った時、目の前にある景色はいつもの教室ではないことがすぐにわかった。


「あれ、ゆうじん達も光に包まれたよな?」


光に包まれる前に、黒峰 峻也は他のメンバー達とともに、文化祭についての話し合いをしていたそのときに、光に包まれたのだが、その場には自分以外にも4人はいたのだ。

シュンヤは、機械系の知識が高く、現代科学技術部という部活に加入していた。現代科学の技術を身につけ、自分の研究をして、技術向上するという名目の部活だ。


「仮想現実世界か?」


仮想現実世界。いわゆるVRMMOだ。ネット上に世界を創造し、特殊なヘッドギアを装着してネットダイブ(インターネットに接続)するものだ。現実世界と大して変わらず、「この世界もネット上の世界だ」とおかしな発言をする人が現れるぐらい識別しずらい。かくゆうシュンヤも、different worldという、剣と魔法の世界のゲームをしている。

しかし、そういうものには大抵メニューアイコンがあるので、


「メニュー」


声に出さなくてもいいが、万が一があるため声に出していうと。


メニュー

・マップ

・アイテムボックス

・ステータス


と出た。

しかし、このメニューアイコンには決定的なものが抜けていた。


「ログアウトがない?」


ゲームには必ずあるはずの、ログアウトのあいこんがないのだ。


「仮想現実世界なんだよな?」


メニューアイコンが出た事により半ば仮想現実世界と決めつけた。


部屋を散策していると、different world(異世界)のゲームの中の持ち家に似ていることがわかった。


「鍛冶場?」

『その通りだ!』

「は?」


誰もいない。家のような部屋をあらかた散策したが、人も生物も何もいなかったはずなのに声がする。

あたりを見回していると。


『ほほー、お主は黒峰 シュンヤと言うのだな?』

「誰だ?どこにいる?」

『我は、ここの守り神?とでもいうところだな』

「はは、神様ね。じゃあ、神様が俺をここに呼んだのか?」

『守り神とは、呼ばれてはいるが、本当の存在は精霊だぞ?それに、お主が勝手にこの家に入ってきんじゃないか。』

「は?」

『む?』


お互いに何か食い違いがあることがわかった後のため、シュンヤがここにいるわけの説明を行った。


『ふむつまり自分できたわけでもなく、召喚されたのだな。』

「召喚?」

『世界を渡るには魔法陣による召喚と、マジックアイテム、あとは渡り人でしかない。』

「はい?」

『何も知らんのだな。端的言おう、ここはお主が言う地球ではない。』

「か…」

『仮想現実世界でもない』


シュンヤのセリフを被すように告げられたセリフは衝撃的なものだった。なぜなら、シュンヤにはいまの状態を説明できる事はそれ以外になかったからだ。

そして精霊の説明によるとここは、地球ではない。異世界であり剣と魔法の世界だ。そして、魔物もドラゴンもいる。


「うん、分かった。」

『ほう、受け入れるのが早いな。』

「完全に信用はしてないさ。でも、俺にはその説明以外の根拠がないだけだよ。ただなんで、俺はここにいるんだ?あんたが俺をここに呼んだわけではないんだろ?」

『ふむ、恐らく世界を渡る魔法陣とこの家の魔法陣が巨大であるがゆえに、干渉してしまったのだろう。』

「ふーん。」

『リアクションが低いな。』


この世界の魔法レベルとしては、異世界の人間を召喚する勇者召喚魔法陣に干渉する魔法陣は、賢者レベルでしか扱えないのだ。

「魔法のこととか知らないからね、まあ、これからおいおい帰るために勉強していくよ。」

『ふむ、ならここの持ち主になれ。』

「ん?」

『つまり、ここを自由にするがいいと言っている。ここは既に主人のいない家だからな。勉強するにしても、拠点は必要であろう?』

「あんた守り神なんだろ?」

『あんたではない〆@・>■だ。』

「は?」

『む、聞こえんか。ほれ。』


すると、シュンヤの体が光りだす。


「なにしたんだ?」

『わしの名はグランドだ。恩恵を与えただけじゃよ。これで何を言ってるか聞こえるだろ?』

「ああ。よろしくグランド。俺は、シュンヤだ。」


シュンヤはまだこのせかいのルールを知らない。精霊がどんな存在かも。ここがどの場所にあるのかも。後々シュンヤを中心に世界が動きだすということも。



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