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朱雀さんの愛情表現77

   白虎は世の不平等さや不正を百も承知していたが今回は混乱した頭の中で


 なんで自分ばかりがこんな目に合わなければならないのだろうと強く思った。


 今までもいろいろあったがほとんどが理解不能のうえ瞬時に状況が変わるので、ほとんど全く理解できないまま


 苦しんでいるうち問題は過ぎ去り、そのスピードのために平常心に戻ることができた。


 しかし今度ばかりは止めねば、今の朱雀の運転する車に乗るというのは


  死刑台にむかう何かに乗るに等しい


 妖怪には、何かしら変なスィッチが付いていて例えば、カブトムシを取りに行くと急に言い出し


  出かけたがまでは、いいがかたくなに


  コガネムシを集めだし季節外れのサンタクロースだと言いながら


   それを岸先生の部屋に投げ込んだりする青龍や、清明様と同等かそれ以上の術と頭脳をもつ


玄武様がピンクのハイヒールで五寸釘をもって登場したり、清明様ですら時々さらっと


  忘れているのか、わざとなのかわからない、まぎらわしいウソを言ったり、朱雀の場合は突然優雅な


  はずのバレエが凶器に変わったりする。


  でも自分は、幸福になるために家庭をもったのだからなんとかしなければ


  その時、凛とした声がした。


 「おやめ」婆様が言った。


  「お前、運転できないだろう」


 「でも、でも、婆さま」朱雀がスタンガンをもったまま涙声で言った


挿絵(By みてみん)


  よかったさすがだこれで助かったと思ったとき


  婆様が言った。


  「 私が、運転しよう 」


挿絵(By みてみん)


  (ええええええええ、ええええええええええ)と思ったが声が出ない


   ここでこえがでなければ死ぬ、根性おおおおおとおもったらやっと声が出た。


   「ばば、ばさまめんきょもっているんですかあ?」


   「ねんきょってなんだい?年金のなんかかい?」


    やっぱり、もう一度腹筋に力を入れて


    「車の運転できるんですか?」


   「大丈夫 何百年かまえに乗ったことがある」


    「なんの車ですか、何百年前の車って」


    「さあ、忘れたが岩でできていたような奴だからだいじょうぶさ」


     婆様は表情を変えずに行ったが、全然大丈夫じゃないだろう


    


     


  

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