麻布を作ります。
「どういうこと?」
「スキルで作れないなら自力で作ればいい。」
そう言うとユウトが麻布の作り方を言う。
まずは水につける。
皮の肉質をそぎ取る。
乾燥させる。
細く裂く。
均一になったぐらいでつないでいき1本の糸とする。
大体はこんな感じらしい。
ここから織る必要があるが。
「この工程を魔法で短縮化する。
そう言うと、先程の接目に補足が着く。
まずは水につける。 水魔法
皮の肉質をそぎ取る。
乾燥させる。 火魔法
細く裂く。 魔力操作
均一になったぐらいでつないでいき1本の糸とする。 魔力操作。
しかも肉質を落とす作業はユウトがやってくれるそうだ。
確かにこれならすぐに終わりそうだ。
「問題は織る作業よ。これはどうするの?」
「これは魔力操作で何とかなる。」
要は編み込めばいいだけなので3人いれば問題ない。
縦糸2人に横糸1人。
これで行けるらしい。
「まあ、あとでお手本を見せるよ。」
そう言うとユウトが早速麻糸を作り出す。
作業はさっき言っていたのと同じだ。
ただ、魔法や魔術になれているので簡単にやっていく。
ものの数分で糸となった。
「これを布にする。」
そう言って織っていく。
やり方は機織り機と同じように、縦糸を固定したら、交互になるように分けて魔法で張る。
あとは横糸を通すたびに交差させる。
そして1回ごとにしっかりと詰める必要があるが、魔力操作でのやり方を教えてもらう。
ていうより、ユウトの速度おかしい。
どう見ても機械と同速で作っている気がする。
あっと今に布ができてしまった。




