新しい服を作ります。
「無理ね。」
ジェシカが言う。
流石にあの速度はないと思う。
「いや、これは見せるためだから。」
「そうね。しばらくはユウトが布を作って。それと、何人かは指導を受けることでいいかしら?」
それで落ち着く。
「早速で悪いんだけど、服はどのぐらいでできそう?」
「デザインに凝らないなら上着なら明日には作れる。ズボンは少し面倒だから明後日だな。下着は簡単だからこの布でも作れるぞ。」
因みにこの朝はリネンと呼ばれる西洋麻で肌触りがいい麻だ。
一般的にガサガサするといわれるのはラミーと呼ばれる種類だそうだ。
「じゃあ、男物のシャツを1枚お願い。そうねミツルの分ということで。」
「わかった。」
そんな訳で麻の服、第一号は俺となった。
次の日、レンとユウトは麻を回収しに行った。
なんでも魔法で走るらしい。
それを聞いたレンが青い顔をした気がする。
まあ、どうでもいいか。
夜になって麻の服ができたようだ。
「これが試作品。色もついていないからただのベージュだけど。」
そう言って麻の服を取り出す。
服としては普通だ。
早速着替える。
思っていたよりもいい感じだ。
「問題は水にぬれると少し硬くなるから。」
「試してみて。」
「え?」
俺が言った時にはもうずぶぬれにされた。
「どう?動きにくい?」
「張り付いて動きにくいけど、そうでもないな。」
俺が体を動かして言う。
「そう。ならいいわ。」
ジェシカは満足そうに言った。




