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その25

夕飯を食べ終え奏は風呂場に行きお湯を入れ出した、相変わらずせっせと家事をこなす姿を見ていてしっかりしてるなと思う。


「優、今日は私も優の家でお風呂に入ってくね!てか泊まっていくから」

なんだと!?いやまぁ、ここまでしてもらっておいて奏の要望を断るのも悪い気はするんだけど‥さすがにそれはないだろう。


「はぁ?聞いてないぞ!?それにお前着替えとかあるのか?」


「うん、だって持ってきてるし、最初から」

何?それは最初から今日は俺の了承なしに泊りに来てるってこと言ってるようなもんだぞ?


「だって‥言ったら優絶対断ると思ったんだもん、でもうちのパパとママは優の家ならオッケーだって!」


「マジかよ、奏の両親俺のこと信頼し過ぎだろ‥」


「優怒ってる?」

奏が不安そうに聞いてきた。まぁ、あっちの両親もいいって言ってるし奏は今週ずっと家事してもらってたからしょうがないか‥


「わかった!怒ってないし奏には世話になってるし今日はうちで泊まっていきな」


「ありがとう!優の家でお泊りだ、緊張しちゃうなぁ〜!」

そんなこと言っといて全然緊張してないどころかむしろウキウキしているように見えるんだが?



「優、先にお風呂に入っていいよ?私お洗濯してるから」


「悪いな、じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」


「うん!」


俺は風呂場に行き服を脱ぎ体を洗い湯船に入る。今日は1日色んなことがあったなぁとしばし考える、まさか奏と付き合うことになるとは‥

奏の言う通り奏に振り向かせられた形になったが奏みたいな可愛い子にあそこまで尽くされるなんて贅沢な事なんだよなぁと思う。

そんなことを考えてると洗濯機のあたりから物音が聞こえる。あれ?今になって考えたら奏が洗濯してたってことは俺のパンツもしてるんだよな?今更の今更だが急に恥ずかしくなってきてガバッと湯船から上がりタオルを巻いて風呂場のドアを開けた。



「え?」


「あ?」


「ゆ、優?何してるの?」

見事に俺のパンツを洗濯機に入れる瞬間だった。


「あ、あ、いや、べ、別に」

あれ?俺変態みたいじゃないか?ヤバい、戻ろうとしたところで奏に腕を掴まれた。


「ゆ、優、そのお腹‥‥」

ん?と思い、痣があった事を忘れてた。奏が顔面蒼白で痣を見ている。


「あぁ、これか?大丈夫。見た目は酷いけどそれ程じゃないから」

奏の指が痣に触れる。冷んやりとした指先でゾクっとした。


「ごめんね、こんなになるまで蹴られるなんて‥‥」


「こんなんで済んでむしろラッキーだったよ、あれが人通り少ない場所だったらこんなもんじゃ済まされなかったし」

奏の手が震えてる。思い出させちゃったな。なんか話逸らした方がいいか。


「奏に毎日俺のパンツを見られてた方が俺からしてみればダメージがデカい」

そう言うと奏は見る見るうちに顔が真っ赤になった。


「え?えッ!?私何も変な事してないよ!?」

それ言うと変な事してなくても変な事してる様にしか思えなくなるぞ?


奏はダッシュでリビングに戻っていった。



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