その24
晴れて奏と付き合うことになった土曜の夜奏はスキンシップを沢山とるようになった、俺の腕に抱きついて離れない。
「いい加減離してくれないと何もできないんだけど?」
「私ずーっとずーっと優に振り向いてもらうためにこうするの我慢してたんだよ?お願い、あと3分だけこのままいさせて」
「それ何回繰り返すんだ?」
もう1時間くらい俺にひっついて離れない。時計を確認してあー、もう5時過ぎかぁと呟くと奏はやっと離れて夕飯の支度を始めた。
「優、何食べたい?でも今日そのまま帰ってきちゃったから私が昨日まで使った食材の余り物しかできないけど‥」
「奏が作ってくれるなら何でもいいよ?」
「うーん、じゃあお鍋にしよう!」
奏がキッチンで準備している間俺はトイレに向かった。いててッ、蹴られた場所を確認するとしっかり痣になっていた。
あー、こりゃ痛いわけだ。
確認し終わりトイレから出てスマホを見ると母さんから連絡が来ていた。父さんはまだ出張中だから明日は母さんだけ帰ってくることになる。
母さんに今週はずっと奏が来ていて夕飯なり洗濯なりお世話になってたってことを一通り連絡し返した。
奏にも言っとくか。
「奏、明日の夕方辺りに母さん帰ってくるって」
「優のママだけ?」
「父さんはまだ出張中だから明日は母さんだけだ」
「じゃあとりあえず優のママに挨拶しておくね!お付き合いすることになりましたって!」
「はぁ、茶化されるからやめときたいなぁ」
「いーえ、ちゃんと言っときます!うちのママとパパにも!多分優となら喜んでくれるから」
有無を言わせず奏はそう答え再び料理に戻った。




