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三つ子こもごも【#MM交流】(通常版)

#MM交流

サルビアとカイドウ、ペペパ嬢、エミリーをお借りしました。


「エミリー?」


素っ頓狂な声で、二番目の王子が言葉を鸚鵡返しに答えた。


「聞いた事無いな。誰だ、それは」


「祈りの間」に繋がる大階段で、つい血縁を見つけたから、自然足が止められたのだ。どちらが呼び止めたのかは分からない。一人は兄で、一人は弟だった。


「使用人の名だ。アカ。君は見た事がある筈なのだが」


兄の質問は続いた。


「カイドウの部屋に居た筈だ。顔を見ただろう」


という問いに至って、弟は漸く


「ああ、あいつか」


と思い出したようである。兄が「どんな容姿だ」と追求して、


「髪は確か。……銀じゃなかったかな。長さは、これくらいで……」


階段の踊り場で、彼は身振りを加えた。


「巻き毛だったかなあ。あ、目の色は金色」


記憶を辿りながら答え、弟の方が質問を返す。


「しかし、どうしてそんなことが気になるんだよ。サルビア」


ニグルスの王宮は今日も晴れやかに澄み渡り、乾いた砂漠の風が街の中を吹き抜けていく。兄弟の同じ髪色が静かに揺れる。


「三人の間に不平等があっては面白く無いからだ」


兄は静かに答えた。弟はその問いをじっと聞いてから


「そんなモンかね」


とさも興味なさげに応ずる。彼らは三つ子である。一番上のサルビアが好色家であるのに対し、真ん中の兄にはとんとそんな話は無い。しかし、最近、「末弟には気に入りの女中が居るのでは?」とは、一番上の兄の鋭い勘に拠るものである。


「俺、今日隣の区画まで行って、領地の様子を見てこなきゃいけねえんだ。サルビア、お前の役には立てそうにないぜ」


退屈そうに弟が顔を歪める。心底、他人の情事に興味が無いと言った表情。


「車で行くのか?」

「そうすりゃ、日が沈む迄には此処に帰って来られる」

「君は暗いのが苦手だものね」

「俺と喧嘩したいのか? サルビア」


魔法の火の粉が飛び散り、兄貴分は「やれやれ」と笑ってかぶりを振った。二人の視線が花火のように弾けて──、冗談だと分かっているから、兄弟は笑い合う。


「でも、車での移動は退屈で仕方ねえな。サルビア、暇潰し出来るようなものがないかよ」


弟の方が肩をすくめると、兄が思い出したように


「書類仕事が溜まって大変なんだ」


とだけ答え、流れるように中身を確認させる。


「これ、やっといてやるよ」


当然、兄弟は知っていて、()()()()()()()()()。弟のアカは、紙面の上であっても、人事の移動や、領地や区画にどのような人間が住んでいるか調べるのが好きな性質である。


「代わりに、サルビア、今度、ジュースを貰って来てくれ。リンゴのやつだぞ」


お菓子一つで御せるのであれば安いものだ。砂漠地帯たるこのニグルスの王都に、柑橘の類は手に入れるに些か難があるが、権力中枢に座する三つ子の長兄であれば、無理難題という訳でもない。


「あい分かった」


適当に返事をすると、弟の方は階段を降りる。車を待たせてあるのだろう。去り際に、その弟が振り返った。


「サルビア。さっき、俺、カイドウの部屋にいた女中の髪の色、銀って言ってたけど、白だった気がしてきた。目も緑だったような」


早く行けよ。出来の悪そうな弟を前に、その兄は溜息を吐いた。──呆然や失意の吐息では無かった。



さて、無事に仕事を終わらせた(とサルビアは思っている)長兄の機嫌は良かった。「祈りの間」で、存在すべきもない神を信じて傅く衆愚を見るのも悪くないと思ったが、折角だ、弟が今気にかけているであろう女を探してみるのも一興だと思い、踵を返す。今日は水曜日。彼は許嫁との約束があった筈だが


「うむ。こちらの方が重要な任務だから」


と言って彼女の事を忘れる事にしておいた。聡明なあの女は部屋で待つのも嗜みであると知っているので。



「そこのお前」


かくして、彼は銀髪を揺らしながら歩くメイドを呼び止めた。あの愚昧な弟・アカの記憶が正しければ、末弟・カイドウのお気に入りは『銀髪(もしくは白)、金眼(緑かもしれない)の少女である。


「え、え? うち?」

「そうだ」


このメイドがそうなのか? 疑念を抱きつつ、


「お前がエミリーか?」


と、ひとつ問うてみた。


「……」

「……」


沈黙の後、堰を切ったように銀髪の女が笑い始めた。予想はあった。いや、確信である。彼女が振り向いた瞬間、「この女ではないな」と言う感覚。同じ血を分けた三つ子であるからこそ、弟の気にかけたい女の顔くらい分かる……脳内のアカ(おとうと)


『えっ、そんなの分かるの、どうでも良くない? てかキモイよ』


と語りかけて来たので、殴って黙らせておいた。妄想であれば負けないから良いものだなと、胸中でサルビアは思っている。故に彼女が


「うちの名前はアイシャ、ですよ! この際覚えてくださいサルビア様〜」


などとド失礼な口上を垂れていたのを、多少の驚きこそあれ、聞き流す事が出来たのは、脳内で繰り広げられていた兄弟喧嘩の賜物である。


「……呼び止めて悪かったな、もうお前には用はない。行って良いぞ」


アイシャは当然と言うべきか、サルビアに「ツレない!」とか「今すぐにでも遊んでくださいよ」とか言って文句を言っていたが、それも彼は最早無視していた。彼が真に用事があるのは、『エミリー』である。あの堅物(とサルビアは思っている)の弟の気を引く事が出来る女が、一体如何なる女豹であるか、興味があるのだ。それが、エミリーを探し出す理由であると、彼は心から信じてやまなかった。



彼は幾人もの美女への誘惑を耐え抜き、中庭の東屋(ガセポ)で腰を下ろした。普段であれば、適当な女を引っ掛け、遊びに繰り出して当然であるものを、彼にはどうしても「エミリー」と言うのが気になって仕方がなかった。

「だって、あのカイドウを誑かすような女が、此処にいるだとは」

思わず溢れた言葉は、己に言い聞かせるような口調であった。違う、本当は、そんな理由で彼女に執着しているのではない──そんな事、賢い長兄には分かりきっていたから、その内心を誤魔化すために言葉に落ちてしまったのだ。本当は、本当は、本当は。……


「サルビア様」


虫の鳴くような小さな声だった。


「ダメじゃん、もっと大きな声で言わないと。『サルビア様』!」


二番目の喧しい声には、忘れっぽい彼にも流石に聞き覚えがあった。今朝、出会ったあの無礼な女である。


「あ──」


アから始まる名前だったな、そこまでは思い出したので、サルビアは声を出したが


「アイシャですッ! サルビア様! ぺぺリーナ・ペルペポネ・パパス様がお待ちですよッ」


とこれまた堰を切ったような怒涛の言葉。


「やったァ、ぺぺリーナ・ペルペポネ・パパス様って噛まずに言えたわ!」


までの長いアイシャの口上をサルビアが聞き流すのにももはや既に慣れが生じてきた。


「その女の名を余の前で出さないでくれるか。軽々しいぞ」


と言って、最初に声をかけて来た背の低い方の女は縮こまり、だがアイシャは


「ええーッ! どうしてですかァ」


と叫ぶ始末である。彼にとって、女を御せないのはこれが初めてではなかったが、それでも気分の良いものでは無い。


「おい」


と声をかけようとして


「サルビアが此処に来るのは、珍しい」


とこの場を収める事が出来た声の主こそ、末弟・カイドウであった。彼は柔和な笑みを一つ湛えて、この庭園に登場した。



「でも、本当に珍しい。サルビア。今日は水曜日なのに。……」


水曜日には書類仕事があるのでは、彼はそういう意図で問うたのだ。兄弟の意思疎通は早い。


「もう終わらせてある」

「それは素晴らしい」


サルビアの発言に嘘はなかった。現に仕事は弟のアカに任せてある。そして、カイドウの賞賛も本心からのものだった。


「お茶会は人数が多い方が面白いものですよ。サルビア。君も一緒にどう」


彼がよく使う口上だ。カイドウは口角を釣り上げた。「面白い」

口に含んだ言葉は声にこそならなかったが、サルビアもまた受けて立とうと思った。きっとこの場所には『エミリー』がいるに違いない。今こそ、その正体を明かしてやろう。一番上の兄貴はそう思った。


「本日の茶会(ティー)は我が故郷の薬膳茶です」


射干玉の少女が紹介する。庭園にはえも言われぬエキゾチックな香りが立ち込めていた。


「紅茶と共にご準備しましたのは、ほうれん草のキッシュとハムとサーモンのサンドイッチで」


この場に居合わせた者が各々に舌鼓を打つ。なるほど確かにカイドウとはまさに『憧れの王子様』になり得る男であろう。このような会を開けば、人々を楽しませて、笑い合う事が出来る。知己に富み、話せば面白く、ジョークはウィットに富んでいる。眉目秀麗、才色兼備、非の打ち所のない男だと、誰しもが彼を評するだろう。故に、サルビアは常々疑念に思う事がある。──もし、『祈りの間』に神と言うのが本当に存在するのなら、「何故、神は、優秀な人間の魂を3つに割り、それぞれに肉体を与えたのか」と。神は答えない。だからこそ、サルビアは神はいないと思っている。


「……」


異国の茶会の催しに、誰しもが、幸福そうに笑い、食を楽しむ。そこには、間違いなく、身分や年齢の差なども無いと、この場の全ての人間が感じていた事であろう。この世の楽園を成したのがこの王宮の庭なら、神はこの身であるべきと、密やかにサルビアは思った。

(カイドウはそう思っているのだろうか)

サルビアが視線を投げた先に、カイドウもまた笑っていた。全ての女の前で、平等に。そして、やがて、話題はこの場に居合わせないアカの噂話で持ちきりになった。


「アカなら今日は隣の区画に行くらしいね」

「あれ。そうだったのですか」


カイドウは端正な顔をここに来て、少し歪めた。


「隣の区画の領主とアカは喧嘩をしたばかりです。人頭税の一部を誤魔化して着服した罪を、アカが派手に糾弾したから」


女たちが、悲鳴とも、嘆息ともつかない声を漏らす。しかし、噂話特有の緊迫感を持って、その話の続きは、カイドウの口から語られた。


「私は、領主の肩を持つわけではありませんが」


カイドウが前置きした後で、


「実際、現に、今の税制とあの街は時制に合っていない。もし、アカが、あの街に行く前に、私に書類を見せてくれていたならば、或いは相談してくれていたなら」


カイドウは、紙面上の計算が得意だ。それを基に、臨機応変の対応も出来ただろう。


「私なら、街の現状に則して、数字を変えます。くだらない争いなどもなかった筈でしょう」

「王の制度を勝手に変える事が……」


サルビアは声を続けかけ、やめた。これは茶会だ。政治批判でも、仕事の場でも無い。だから代わりに、噂話めいた低俗な話題に興ずる事にする。


「しかし、俄かに信じられんな」


批判めいた言葉の代わりに、サルビアはクツクツと喉を鳴らす。正直に全てを話すこととしなかったが、あの愚昧な弟、アカは細かい計算が苦手であるのだ。四則計算すら間違う時がある。0の桁数を一つ二つちょろまかされたくらいで、彼にそれが見抜けるとは思えなかった。


「アカは算数が苦手な筈だがな」

「目を見れば嘘を吐いているかくらい分かるのだとか」


この場に居ないアカの代わりに、カイドウが弁明する。アカは嘘を見抜くのが得意。だから。……だからこそ喧嘩になったのであろう。


「なので、暴力によって相手に有り体に泥を吐かせたと言っていました。」

「……彼らしい話だ」


女の中には、アカの武勇に賞賛を送る者、もしくはアカの蛮勇に恐れおののく者など、場には奇妙な悲鳴が上がった。


「今度は、サルビア、きみも一緒に行ってあげたらどうですか? 喧嘩になる前に」

「余の仕事ではない」

「あの区画には美人がたくさんいると聞いたのですが……」

「考えておく」


この場の女たちがクスクスと笑ったので、サルビアはつい周囲を睥睨した。この男は、お喋りに興じて『エミリー』という魔性の女を探すのを忘れてなどいない。向かいの席で、菓子を頬張る者、今の話の感想を述べ合う者、東方の珍しい茶葉に夢中になる者、様々な女がいた。


「……」


だが、肝心のエミリーが、サルビアには分からない。銀の髪の女も、金の眼球の女もいる。白い髪も、翡翠の瞳も、決して珍しく無い。この中に、愛情や恋慕を孕んだ、或いは熱烈に爛れるような視線を送るような女が、この中にはいない。もしくは、恋人たちが、示し合わせでうまく隠しているのだとしたら……?


──「目を見れば嘘を吐いているかくらい分かるのだとか」


数瞬前の会話が、サルビアの脳裏によぎる。

……或いは、アカならこの中から、女の視線を見抜けると言うのだろうか?


サルビアは思わず歯噛みした。彼女を見抜けない自分に対してか、それとも、己と言う優秀な人間を選ばなかった女への憎しみだろうか。




かくして、今回の茶会も幕を閉じた。カイドウは珍奇な異国の茶葉に対し、どのような効能があるのか、次のお茶はどのようなものにしようかなどと、愛嬌の良い笑みを振りまいていた。対するサルビアは、薬膳の茶と言うのは、香りが強いばかりで味も濃く、美味いものではないと思った。


「一度楽しめれば、これで充分だな」


茶器が女中の手によって片付けつつある中で、カイドウはサルビアに問う。


「この後は何かご予定が?」

「……ああ、急用を思い出したよ」


「じゃあ、ぺぺリーナ様の事はどうなるんですか!?」


アイシャという女がサルビアの許嫁に対する彼の態度の冷たさに苦言を呈していたが、


「余は本当に重要な事を思い出したのだ」


と意にも介さず彼は続ける。


「次に、四聖獣の会合は、最後に立食パーティを行うと聞かされていたのを、思い出したのだ」


曰く、この国の、それぞれの郷土に相応しい食事を提するようにと申し付けられていたとの事。


「ティーパーティを開いて思い出すとは、私も開く甲斐がありますよ」


末弟は女中らと共にそう微笑んだ。





白亜の回廊は斜陽に照らされ、長く影を引いている。自室に戻ったサルビアは、待ちくたびれていたであろう許嫁に二言三言、言葉を交わしてやると


「今日はもう遅いから帰れ」


と言いつけた。夜になってもこの醜女が自室に居るのは、彼には辛抱ならない事である。そうでなくとも、サルビアの心境たるや心底面白くなかった。結局、エミリーという女も見つからず、ただ徒に精神を消耗したかに見える。明日になれば、またくだらない書類が国王から送られてくる事請け合いだ。窓をそっと開いて、煙草を取り出した。


「あの女はもう追い出したのだが」


もはやその余韻にすら、浸りたくない。思考を払う為に、煙草に火を付けようとしたその時、楽しげな男女の囁きが、階下から聞こえてくる。


──……考えておきますわ

──……ありがとう。それでは、また夜に


後に礼を言った、あの男の声は、カイドウだ。では、先に言った女の方こそ、エミリーである。考えるより先に、彼は部屋を飛び出していた。


風に乗って聞こえて来た運命的な囁きをサルビアは逃したくなかった。回廊の方を歩いて行ったから、次は大階段に出る。外部の人間であれば、そのまま外に行くが、あれは二人とも内部の人間だ。大階段の裏手を周り、中庭か、もしくは使用人達の居住スペースへの廊下へ出るのであろう。彼は直走った。


「ええ、それでは、お約束ですよ」


彼は、先回りに成功した。大階段の大きな柱の影に隠れて、二人の会話が聞こえてくる。


「次の新月の夜。初めてお会いした回廊でお待ちしておりますわ」


とは、鈴の転がる様な声。あれがエミリーだ。ブランドの髪の毛に、大きな白いリボンで一つに纏めている。黄昏時の光を得て、彼女の瞳は翡翠の色に煌めいて、


(アカの奴、全然違うじゃないか……)


胸の中で愚かな次兄を詰った。本当にアイツ興味が無いんだなと呆れもした。次のカイドウの台詞は聞き取れない。彼女に何か耳打ちをしたから、その女の顔が……


「……」


こんなに分かりやすく『恋人ごっこ』をしていたのに、よくもあの時、今日の茶会で見抜けなかったものだ。この優れた長兄をして、あの二人の振る舞いは、いやはや……かくして、二人は別れた。エミリーは従者達が控える共用スペースへ、カイドウはと言えば、


「盗み聞きですか。良い趣味ですね」

「たまたま居合わせただけだ。こんなところで、誰が聞いているか分からないぞ」


彼らが鉢合わせるのは当然の成り行きである。王子とはいえ、宮殿の下働きの人々の住まう場所に、用も無く徒に入っていくものか。


「……カイドウ。ひとりのメイドに入れ込んでいるのが、他の者に知れたら。お前の立場は危うくなるぞ。兄からの忠告だ」


サルビアは、己の行動を高々と棚にあげ、そう宣った。対するカイドウは、溜息で応じる。


「秘密裏に楽しんでいることです。まさかきみにバレてしまうとはね。面倒なことになりました」


好色家で知れた兄の手癖を、賢い末弟が知らない訳が無い。弟が恐れたのは、妙な噂を流される事ではない。


──あの娘に手を出されたら?


考えたくもない。二人とも、炎の魔法を能くする癖に、薄寒い視線が両者の間で迸った。この困った兄を止めるにはどうしてやろうか、この困った弟を分からせるにはどうしてやろうか、言葉の無い応酬が、夕闇に溶け落ち、静寂を破ったのは、


「おい、喧嘩かぁ!?」


三人目であった。


「……喧嘩なら、俺も混ぜてくれよ」


狂犬のような燐光が眼球に灯り、歩く度に尾を引いている。アカが帰ってきたようだ。


「喧嘩なんて、とんでもない!」


サルビアが、わざとらしく、戯けて言った。


「カイドウと喧嘩? まさか。彼は”面白い本”を見つけたようなのだが貸してくれないんだ」


当のカイドウは唇を結んだまま、言葉を継がない。


「……その本、一冊しか無いの?」


阿保のアカは訝しんだ。


「じゃあ、読み終わるまで、待ってやれば……?」


喧嘩じゃない。現れた次兄は拍子抜けしていた。



次の水曜日は、新月だ。



「なあ、なんで二人とも夜まで用事詰め込んでンだよ。俺とボードゲームしてくれよォ」


退屈そうな犬の遠吠えが、眠たげな夜に響いた。この惑星はまだただ淡々と回っている。


了▼

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