#16 あっという間に
『1年生の日垣そら です』
「1年生の日垣めい です。マネージャーやります」
ゆうと「おい!!!」
『あ?』
ゆうと「お前!!!やらないみたいなオーラ出してたろ!」
『なんかなーやる気でた』
ゆうと「女か!?その女のせいか!?」
『いんや』
めい「そうだよ」
ゆうと「おぉい!!!!!!」
『なんか、流れで』
よく考えると、めい ってやばい奴かもな。
ソフトテニス中に重傷負ったやつに、ソフトテニスやってみて欲しいなんて、並みの人間にはいえねーよ。
まあ、俺たちはあれでぶっ壊れちまったのかもな。心も。
ひとまず試合だ。
ペアは前衛。名前は…なんだっけ?
あいては ゆうと のペアだ。
あれから、ソフトテニスはまともになった。
防具がついて…って、え!?
それなんか間違ってんだろ。明らかに方向音痴だよ。どうしてこうなった。
けど、これだけは変わらない。
それは、俺の無敵さ。
あれから、意図して時間を止める感覚、使えるようになった。
もうね、負ける要素がどこにもない。
試合内容を語るのも馬鹿馬鹿しいくらい。
「お前…相変わらず強いな」
『だろ』
「今度こそ全国、インハイ出るぞ」
『優勝まで余裕だわ』
「だな」
案の定、優勝。
そりゃあもう、雑誌やらなにやら、俺の話題ばかりよ。マイナーなメディアばっかりだけど。
その中で、気になったのがある記事だ。
「日垣そら と メイヤー氏が似ている」
写真を見てまず一言。
誰だお前。
でも、確かに俺っぽい。
どういう事だ…




