#14 再会
あー、今日も勝ったぜ!
たまんねぇな、麻雀って!
運の要素も強いって言うけどよ、やっぱり頭が良い奴が勝つのよ。
俺は運がいい。今までいろいろあったけどな、運のおかげでここまで生きてる。
さて、そろそろ入学の時期だな。
適当に決めた高校だけんども、心配することはねぇ。
俺は体力には自信あるし、運も良い。
特に深く考えなくても、生きていけるだろ。
さて、今日はなにすっかなぁ…
ボーっと歩いてたら誰かぶつかって来やがった!
『ってーな!どこ見て歩いてんだカス!死にてぇのか!』
実際いてぇ!胸糞悪い奴に刺されたとこが。
「そら…」
『なんだ、ゆうと か。元気してっか』
「お、おう。ひさしぶりだな。だいぶかわった…」
『まあまあまあ!ラーメン食いに行こうぜ』
「あーうまかった!」
『な!』
「お前、なんか色々変わったけど、変わんないな」
『なんだそれ!いみわかんねー』
「なんていうか、芯だよ。高校適当に決めたって言うけど、あの高校は適当じゃ、入れないレベルだぞ…」
『適当で十分』
「まじな受験生にそれ言ったら、死ぬぞ」
『死なねーよ』
「おれも、同じ高校だ。死ぬほど勉強したぞ」
『死んでねーじゃん』
「なあ」
『あ?』
「高校になったら、ソフトテニス…」
『しねえよ』
「なんでだよ」
『正々堂々やんのが、ばからしくなっちまった』
「でも、暇じゃないか?今だって、毎日遊びほうけて…酒タバコ、色々やってさぁ…」
『楽しいぞ、忙しい』
「あー、なんかお前、腐ったな」
『刺されたとこから腐っちまったな!あはは』
「俺たちは、お前のプレーが忘れられない」
『俺はだいたい忘れたよ』
「だからぁ!」
『気が向いたら見に行くわ~』
「もう…」
そして、高校最初の夏。




