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心の余白  作者: 柑橘みかん


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未来の夢

今日は少し不思議な話を書きたい。

とても印象的な夢を見た。


巨大なガラスの螺旋、人生の記録を刻んでいるような天使の絵、見上げるほど高い天井、触れることすら恐ろしく感じるほど気品に満ちた空間。

夢の中で私は、その場所に強く惹かれながらも近づくことができなかった。


目が覚めてから、その夢についてChatGPTと話した。

夢占いとして明確な答えがあるわけではないけれど、

「人生の記録」

「まだ踏み込めない未知の世界」

「もっと上へ行きたい気持ちと、自分にはまだ早いという感覚」

そんなものが夢に表れているのではないか、と言われた。


そして最後に、一つ印象に残った言葉があった。

「もっと世界を見なさい。」

それは富裕層だけができる経験ではなく、自分から知らない世界へ足を運ぶことも、その一つなのだと。


その言葉が妙に心に残っていた。

だから今日、以前から気になっていたOIST(沖縄科学技術大学院大学)へ行ってみた。


存在は昔から知っていた。

58号線を通るたびに見える大きな建物。

でも、「自分には関係ない場所」だと思っていた。

実際に足を踏み入れると、そこはまるで一つの学園都市だった。

綺麗に舗装された道。

研究施設。

英語表記の案内。

研究者が暮らす住宅。

AEONや保育園まである生活空間。

窓から見えた家具は「高そう」ではなく、「楽しそう」だった。


ラボの中には入れなかったけれど、ガラス越しに見えた研究室や実験室、本が積まれた机を見ているだけで胸が高鳴った。

その一方で、

「私には届かない世界だ。」

そんな気持ちも湧いてきた。

研究者たちの経歴を見ても、自分とはあまりにも遠い世界に思えて、読むことすらためらった。


でも、その場にいるうちに気付いたことがある。

私が羨ましかったのは、研究者という肩書きではなかった。

静かな図書館。

一人ひとりに与えられた研究スペース。

自然に囲まれた環境。

集中できる空間。

そういう**「何かを生み出せる暮らし」**に惹かれていたんだと気付いた。


だから、「OISTに入りたい」という夢ではなかった。

個室が欲しいなら、自分で作ればいい。

自然の多い場所に住みたいなら、それを目標にすればいい。

憧れていたのは大学院ではなく、その先にある暮らしだった。


そして一番心が動いたのは、英語が飛び交う保育園や子ども向けの科学教室だった。

「もし子どもができたら、こんな環境で育ててあげたい。」

そう思った。

同時に、

「その環境を叶えられる自分になってから迎えたい。」

とも思った。

帰る頃には、来て本当によかったと感じていた。

夢の中では、私は未知の世界を恐れながら眺めることしかできなかった。

でも今日は、自分からその世界へ一歩足を踏み入れることができた。


まだその世界の住人にはなれない。

でも、知ることはできる。

見に行くことはできる。

そして、その経験は、自分が本当に目指したいものを少しずつ教えてくれる。


来年度にはラボの中まで見学できるオープンキャンパスがあるらしい。

きっとまた行く。

そのとき、自分は何を羨ましく思い、何を目指したいと思うのだろう。

今日とは違う答えが見つかるかもしれない。

知らない世界は、意外とすぐ近くにある。


そして、その世界を知るだけでも、人は少しだけ未来の方向を修正できるのだと思った。

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