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加藤の右目へGO  作者: どすこい姉妹
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部活

ホテルマン加藤を目の前にし、加藤と初対面の中村は加藤と呼ぶか、それとも直樹と呼ぶかで口論をしてしまったが、加藤がその間、死んだ目でこちらを見ている事に気付き、どっちでも良い。と言う結論に至った。


あからさまに不機嫌な加藤に気遣い、声をかける。

「あっ、加藤、中村はドラム担当なんだ。ドラムなんて滅多に叩けないだろうから、やってみる?」

「あ?…うん」

どうやら俺以外には敬語を使うらしい。さっきのホテルマンは居なくなった。


若干、さっきの口論を引き摺っている中村に許可を得てから早速、加藤はドラムを叩く準備をする。


部室のグッチャグチャな床のコードに躓きそうになりながらドラムセットを前に座る加藤。勢い良くドラムを叩くが、それはそれは……聴くに耐えないモノだった。

飽きたのか、ドラムの席を離れる際、グッチャグチャな床のコードに今度こそ躓いてドラムと一緒に転んでしまった。どうやら楽器の一部を破損してしまった様だ。


「大丈夫ですか!?加藤さん!気にしないで下さいね、これ学校で買った物なので!」

オイ…そこかよ。

「あ、あ、藤原さん、田口くんから連絡届いてましたけど、今日は来れないそうです。暇だったら、この後ラーメンでも食べます?」

中村がお知らせしながら食事に誘う。

ベース担当の田口はどうやら多忙らしい。


気まずいのでメンバーが全員集まる明日に持ち越しと言う事で、加藤に謝り、本日の部長の気まぐれで部活を終了させた。


全く加藤のギターについて聞けていなかったと後悔しても取り返しの付かない事をしてしまった。人生とは上手くいかない事ばかりだ。

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