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死にました。目覚めたら、やっぱり死んでました。  作者: Mr.bot-76O
Epesode 01ーⅠ FALLEN NIGHT ーthe first volumeー
26/26

EP.FNー24

ハル「すまぬ。遅れた!」


クロノア「遅すぎだ!ボケ!!」


ハル「アベシ……ッ!?」


クロノア「テメェ、何故に遅れやがった!?」


ハル「……実は『タイタンフォール2』を……。」


クロノア「ゲームかよ!?それでも半月以上は遅れすぎだ!!コッチは失踪したかと思ったわ!!」


ハル「ひでぶ……ッ!?


クロノア「で、まだなんかあるんだ………ってお前、泣いてんのか?…………おいおい、二十歳手前のお兄ちゃんがマジ泣きしてんじゃねぇよ。本当にこの2,3週間の間に何があったんだよ?」


ハル「………お腹蹴られた。めっさ痛い。」


クロノア「痛くて泣いてただけかよ!?ガキかテメェは!?」


ハル「たわらばッ!?」

EP.FNー24




 ーーどうして、此処に来たのか。


 この質問は、この目の前の女の子と会ってからずっと抱いてきた疑問だ。

 以前に、「どうして、あんな所に居たのか」という質問した。それと今回のこの質問の根底にあるのは同じだ。

 彼女が居たという森。つまり、僕が魔物に襲われた場所。あの危険な場所を一人で歩いていた。しかも、街に着いて日がたった今でも一人で行動しているところを見るにこの街の人間ではなく、何処か遠方から来たのだと分かる。十と少ししかない少女がたった一人で、何処かから此処まで命の危険さえある森さえ抜けて歩いて来たのだ。これを異常と言わずしてなんと言うのか。

 長命な種族には見た目が実年齢と異なるとあるが、自分の知る異種族の特徴と彼女はどれとも一致しない。やけに肌が白いことがおかしいくらいで普通の人と変わらない。


 では、彼女は誰だ?否、彼女は何だ?


 つまりはあの質問にもこの質問にもこんな疑問があったのだ。


 以前と同様に答えてもらえないかもしれない。それでも彼は聞かずにはいられなかった。

 でも、怖いものは怖い。一度会話を拒絶されたことのある相手に話かけるのは勇気がいる。だからこそ、「ちゃん付け」などという今更な呼称で気を紛らせようとした。まぁ、その「ちゃん付け」させられたクロノアは全身に鳥肌を立てていたが……。



 ここで、クロノアが一度目のこの質問に答えなかった理由について語ろう。と言っても、大したことではない。


 ヒューイ少年を助けたときのクロノアはこの世界について右も左も分からない状況だった。

 故に、自分の情報を彼ら冒険者に一切与えなかった。情報を与えないことで自分の立場が好転しない代わりに大きく悪化もしないと踏んだからだ。勿論、何も情報を与えないでは相手に不信感を募らせて立場を徐々に悪化させる。だが、冒険者達との一緒に居るのは街に着く短い間だ。その間、寝たフリでもして「話を聞けない」状態を維持したら良い話だ。


 だからこそ、黙っていた。


 だからこそーー、


「……特に理由は無いな。」


 ーーある程度自分の立場を確立させた今、多少のことなら話すことに躊躇いは無かった。

 と言っても、大したことは話せないーーというか、話すことが無いーーのだが……。

 

「り、理由が無いって………そ、そんなことないで………ないと思うなぁ。」


「無いものは無い。………あと、そのキモい猫なで声をやめろ。キモい。その引き攣った笑みも。マジでキモい。」


「う、あ、いや………はい。すいませんでした。」


 クロノアの人睨みでヒューイ少年は全身を萎縮させた。ついでに、キモいキモいと本気で言われたことにも傷付いている。


「………そういや、前にも同じこと聞かれたな。『私』がいちいち何処かに行くのに明確な理由が必要なのか?」


 そう一人ごちるクロノアの一言を耳聡く聞こえたヒューイ少年は言う。当然だろう、と。


「いやいや、まだまだ成人していない女の子が一人で危険な外を出歩いている時点でおかしいと思うんだけど?」


 それも「街から少し出た」ではなく、「街から街へと渡り歩いた」と考えているヒューイ少年には、当然何かしらの理由があっての行為だと考えている。

 まぁ、それが本当に見た目通りの力しか持たない少女なら理由云々以前の問題なのだが……。


「うん?………あー、そうか。それもそうだな。そういや、(今は)女の子だったわ。」


 忘れてた。普通はそういう認識なんだった。と、内心でごちるクロノア。


 確かに|クロノア(俺)が普通の女の子なら少年の理屈は十分に納得できる。しかし、少年はゴブリンから直接助けられた奴だったはずなのだが……。あれ?人違いだっけ?、などと、考えていると一つの見落としがあったのに気づいた。


 ーー……あ。そういや、コイツ………コイツ……?あの時気絶してたわ、アイツ……。…………何奴(どいつ)だっけ?


 ならば、その疑問にも納得だ。

 だが、本当に明確な理由は無いのだ。人里に下りる必要性はあったが、別に此処でなくてもよかった。本当に偶然なのだ。


「……本当に無いのか?」


「ああ、無い。無いものは無い。」


「えっと……。なら、………ク……アンタは一体何処から来たんだよ。」


 ヒューイ少年は先程同様、ちゃん付けしようとして、当の本人から「キモい」と拒絶されたことを思い出し、すんでの所で敬称に変える。

 だが、その質問にもクロノアは答えづらい。まさか、「異世界から来ました」などと馬鹿正直に言える筈もない。


「何処から、ねぇ……。ここはセオリーに則って『東から来た』とでも言えばいいのか……。」


 何と答えたらいいのか分からない。というか、何故答える必要があるのだろうか?次第に答えることに億劫になり始めてきた自分がいることに気付き出した。

 しかし、タイミングを見計らったかのように完全に少年と話すことをやめかける直前にまた新たな質問がくる。


「東から、か……。ならアインの街か、それとも隣国かな。それじゃあ、何でそこから出たんだい?」


 少年は「此方に来た理由」が無いから「もと居た所から出ていった理由」があのではと考えたようだ。先程の質問はこの質問の為の繋ぎとして聞いたのか。

 というか、この少年。何故、そんなに俺のことを根掘り葉掘り聞いているんだ?

 まぁ、それに律儀に答える俺も変か、と思いつつも自然と答えてしまっている自分に気付く。

 自身がこういうたわいの無い会話に飢えていたのか、と考えるが、即座に「あり得ない。」と否定する。


 小さな微笑を浮かべながら。


「別に そこ にも大した理由はありはしないさ。まぁ、確かに家庭環境も友人関係も良かったって訳じゃ無かったがな。今思えばそれなりに楽しかったな。」


 そう言いつつ、頭に浮かぶのは、(若干一名を除き)皆、ゲームで共に戦った素顔を知らない物達ばかりだ。


 ーー今頃、どうしてんのかな、あいつら。


 そう一人懐かしさを感じながら感慨に耽る。

 らしく無いと感じつつも懐かしまずにはいられない。おそらく、素顔どころか性別さえ不確かな彼等彼女等に会うことはもう無いのだろうから。


 もう少しこの感傷に浸りたい気分だったが、


「な、なぁ……。アンタさあ、俺と友達になろう!」


 と、何の脈絡も無く目の前の少年が言ってきたことで中断された。


「は?」


 コイツ、一体何言ってんだ?



お久しぶりです。タイタンフォール2で投稿が遅れたハルです。

理由はそういうことにしていて下さい。お願いします。お願いします。お願いします。オネガ(以下略)


因みに、投稿するかは分かりませんが、現在タイタンフォール2を参考にした作品の構想を練っています。あまり関係の無い話ですが。


それはそうと、マジでリメイクの方もやっていこうかなと考えております。取り敢えず、街の住人と主人公の関係をもうちょい掘り下げる方針で。


では次回で会いましょう!

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