EP.FNー08 この一言は笑撃ーwwwwwー
サブタイ考えるの面倒くせぇ。
EP.FNー08
ーー錬金の国『アルケミヤ』首都 冒険者ギルド支部長室
さて、俺は現在冒険者ギルドの支部長室にいる。はっきり言って訳が分からない。アルケミヤとかいう国の首都に着いたかと思うと、便乗させてもらった荷馬車を操っていた冒険者のリーダー格っぽい男から「君のような良いとこ育ちのお嬢さんを拾ったことはギルドに報告しないといけない」とか何とかで連れてこられた後、「支部長がお呼びです。」と局員さんに言われ、あれよあれよという間にここまで連れてこられた。因みに、この部屋には俺しか居ない。
断ってトンズラこけば良かったのだが、荷馬車を借りた手前(若干)断わりずらく、ここで暫く滞在するとなったら穏便にことを済ましたかったという点や、首都へ入るには審査が必要なようで子供一人で入るのは厳しそうという点から素直に従った。
というか、あのリーダーっぽい男。随分とこちらを警戒していたな。
つーか、暇だ。余りに暇過ぎて感知スキルを使ってみると………。
「うわ………。」
この部屋の周りに結構な数の人が集まっていた。動く様子がないので、これは「配置についている」といったかんじか……。おそらく、全員武装済み。
これは何かしらバレている。十中八九、ギルドホームの件だ。以前にも話した気がするが、件のギルドホーム『黒のわーる城塞』は結構禍々しいデザインだ。それと同時期に魔物の生息する森に現れた得体の知れない少女。しかもその森はギルドホームが通ると予想されているであろう森。…………これはバレてる。そうでなくとも(確信付きで)怪しまれている。
案外、あの冒険者達もギルドホームの所在の調査に来ていたりして。選択間違えたか?
今からあの窓に向かってスタイリッシュエスケープをかますか真剣に悩み始めたところ廊下に通じる戸が、
「失礼する。」
という声と共に開いた。
入ってきたのは三人の男性。
一人目は40代後半のおっさん。ただ、鍛えているのか結構堅い良く、活力が溢れている。実年齢はもうちょいいってそうだ。
二人目はまたまだ若い20代半ばのお兄さん。細身で眼鏡。出来る人っぽい雰囲気を漂わせている。
三人目はーー、
「なぁ、おい、おっさん。その爺さん大丈夫か?死にかけてんだが。」
初対面の人に話しかけるのは結構勇気がいるのだが、これは聞かずにはいられない。
件の爺さんは外見は白髪で立派な白髭を蓄えた爺さんなんだが、ボロボロだ。それこそボロ雑巾のようで意識が無い。そんな爺さんを二人目のお兄さんが容赦無く引きずってくる。ついでに空いているソファに大きめのゴミのように投げ捨てる。
容赦無ぇ〜。
「ん?ああ、このジジイは気にしなくて良い。職務を全うしないタダ飯食らいには当然の報いだ。」
おっさん、アンタもか。
「いやいや、その爺さん結構な歳だろ?老後くらい好きにさせてやれよ。」
そんな話を聞いてなのだろうが、件の爺さんが急に立ち上がり、
「そうじゃ!そうじゃ!儂のような老骨を鞭打つとか、とんだ鬼畜!鬼共めッ!もっと、このお嬢さんのように儂を労らんかい!!」
と、わめきだした。「お嬢さん」、「お嬢さん」ねぇ〜。こうやって他人から聞くと本当に男として終わったことを痛感させられる。
あ、あの爺さんの顎にお兄さんのアッパーカットが決まった。しかも、ソファの後ろに吹っ飛んでそのまま放置だ。
「では、自己紹介からだな。俺の名前はソルダ。ソルダ・ゾルダート。この冒険者ギルド『アルケミヤ』支部の支部長を務めているものだ。」
と、おっさんが言う。あ、あの爺さんのことは無視する方向でいくんですね。分かりました。なら、なんで連れて来た。
「んで、そっちの兄ちゃんが、フェーズ・アタラント伯爵サマだ。」
「フェーズです。以後お見知り置きを。」
伯爵……。伯爵様ねぇ〜。正直、貴族階級とか知らねぇからピンと来ねぇは。ところで、こいつらの名前何だっけ?
「最後にあのジジイなんだがーー。」
あ、紹介はするのか。
「…………おい、フェーズ。このジジイの名前何だっけ?」
「さぁ?私に聞かれても困ります。」
じゃあ、なんで連れて来たッ!!(2回目)
「えーと、あれだ。なんちゃら・かんちゃら・アルケミヤだ。」
ほとんど分からねぇじゃねぇか。ん?アルケミヤ?
「いいえ、違いますよ。なんとか・かんとか・アルケミヤです。」
お前も分かってねぇじゃねぇか!!……にしてもアルケミヤってのには聞き覚えが……。
「一応、この国の国王だ。」
は?
「ああ、そうでした。一応、国王でしたね。一応。」
コクオウ?
「おいおい、いいのか?それで、アンタこの国の宰相なんだろ?」
「ええ、まぁ、別に。問題無いでしょう。アレがいなくても国は回りますので。」
「それもそうだ。……ん?おい、嬢ちゃん。大丈夫か?どうしたんだ?そんなに固まって。」
「い、いや、問題無い。……それより良いのか?その爺さん国王なんだろ?不敬罪とか無いのか?」
「ええ、問題ありません。その辺は先日の法改正で満場一致で消え去りましたから。」
「あ、そう。」
それ以外に言葉が見つからなかった。ん?じゃあ、なんでここに連れて来たんだ?(3回目)
ギルドホームは禍々しい=魔王城っぽい
ギルドホームがこの国に接近=魔王の襲来=国家級こ危機
あ、納得。……じゃ無ぇ!落ち着け俺。今、完全にむこうのペースだった。ここで、巻き返さねぇとむこうの勢いに呑まれる。ここに国王(?)と宰相がここにいる以上、話のギルドホームのことで間違いない。なら、このままペースをむこうに掌握されるのは不味い。まさか、こんな馬鹿馬鹿しい話からリードされるとは思いもしなかった。これが計算のうえだとしたら笑っちまう。
「なぁ、お二人さん。」
俺は改めて、おっさんとお兄さんの二人に話しかける。
「なんだ?嬢ちゃん」
おっさんの声のトーンが一段下がる。俺の発言に警戒しているのが手に取るように分かる。
フフフ、せいぜい俺の一言で慌てるがいいさ。そして、彼女は紡ぐ。このむこうに傾きだした勢いをひっくり返す一言を。
「トイレに行きてぇんだが、どこにあるか教えてくんね?」
皆さんお久しぶりです。二日ぶりでしょうか?今回も遅れたうえに随分と短めになってしまいました。すいません。
別に投稿サボってた訳じゃないよ。実は今話を作る前に次話と次々話を作ってたんです。だから、今回は連続投稿!………としたかったんですが、今話の予定を消化しきれなかったんで、明日以降に連続投稿!となると思います。すいません。
前書きにも書いたけどサブタイ考えるの本当に面倒くさい。特に何の特徴の無い回が殊更メンドイ。あれやな。この作品、サブタイの完成度である程度その時の話が面白いかつまらんかがバレちゃいそうだわ。今回なんて今までで一番酷い。なんせ、酷さが一周回って面白いことになってますもん。英語の所なんて草生やしちゃいましたもん。
なんか色々不安だわ〜。大丈夫かこの作品。
不安が回を進めるごとに膨らむ今作ですが、応援のほどよろしくお願い致します。では次話で!




