おはよう新たな世界
夕日が沈む頃。僕は自然と目覚ます
「結構時間がたっ…」
隣では肩に寄りかかってカレンがねむっていた。そのため身体を動かすことが出来ない。さてどうするものか。
もう暗くなるし起こすべきかこのまま置いておくべきか、確か今日は九月の二十三日だったっけ、もう秋だし、夜は冷えるし。
「おーい。カレーン、カレンさーん?」
肩を揺すりながら起こす。
ようやく目が開くとハッとしたように起き上がる。
「何でこんな時間まで寝てるのよ!」
「そんなこと言われたって…」
「ほら!帰るわよ?」
「う、うん。」
ーー「よお、トオル」
この声はガリルだ、ちょうど片づけが終わって帰ってきたところらしい。
「あ、ガリルお帰り、所で相談があるんだけど、この後良いかな?」
「おうよ。」
「それじゃあ、カレン、夕食の時にでも。」
「う、うん。」
そういってカレンに夕食の時にまた会う約束をし、そのままガリルの部屋に行く、ガリルは桶とタオルを借りて身体を拭くらしい。
その間僕は適当に夕日でもながめている、もっとも昨日は帰ってきてから僕もやったことなのだが、僕はご飯の後やろう。
「それでよ、どうしたんだ?」
「ああ、さっきのカレンって子、ギルドにも誘っちゃだめかな?」
「何の問題があんだよ?それはお前の自由だ、ただし、決めるのはカレンって子だって事を忘れんなよ?」
「ああ、この後誘ってみるよ。」
ーー「あー所でカレン?」
僕たちは今は夕食を食べているところだ。
「なによ?」
「あーあのさーギルドとかさ、興味ないの?」
「別になくはないけど…」
そう言いながら目をそらされる。何か地雷でも踏んだのだろうか。
「うちのギルドに入らない?ぼくもつい最近入ったばっかりだしさ?一緒に始めてみない?」
「そこまで言うなら…明日行ってあげても。いいけど。」
「っしやー!!」
「ちょっと、喜びすぎよ、周りの人たちも居るんだから」
「ああ、ごめん。それより、やったね!ガリル!」
「あ、ああ、そういえば、ちゃんと話すのはこれが初めてかもなガリル=タイタンだ」
「カレン=ホールよ、よろしく。」
ーー夜が更け、時計は昼寝から目覚めた頃へと360度回転した……
「昼寝しすぎて、眠れん。」
僕は明日、いや今日、の日中眠気と戦うことになる