一日目
わけあって短いです。
僕はたまたまそこに居た知り合いの門番に声をかける
「あの、フーバーさん、何があったんですか?」
「おお、これはこれは、トオル、実は今なちょっとした事件があってな…」
何でも昨日の夜勤の門番が意識を失って床に倒れていたらしい。そのせいで、日没から夜明け前位までの間この街に人が完全に自由に出入りできたらしい。そのせいで今兵士、憲兵、はたまた騎士団さえも街中の警備に当たっているらしい。
「それだったら僕らも手伝いましょうか?生憎今日は予定がキャンセルされたので。なぁ?皆。」
「ああ、俺は良いぞ。」
「俺もだ。」
「トオルが言うなら。」
僕らはその後20区に分かれるこの街の第12区、いつも僕たちが生活している地域を担当することになった。
「なぁ、どうする?分かれて見回る?」
「それもそうだな。二人ずつに分かれるか?」
「それがいいと思うわ。」
「そうだな。」
僕はカレンと、ガリルはフレッドと組むことになった。
「じゃあ、三時間後に一旦宿に集合で。」
そう言って分かれると僕はカレンと並んで歩き出した。
そう言えばあのとき以来二人でこうして街を歩くなんてあかったな、確かあのとき僕を励ますためにいろいろしてくれたんだっけ。
「なぁカレン、小腹すかね?」
「どうしたの?急に。さっき食べたばっかりじゃない?」
「いやそこのさ、クレープ屋あるじゃん、一緒にどうかなーって」
「しょうがないわね。」
目をきらきらと輝かせながらそういうカレンの言葉はあからさまなまでにバレバレだった。やはり女の子なのだろう。歩幅も僕より短く、時折小さな段差にも躓きかける。
僕らはその屋台の前までいき、それぞれ好きなものを頼む、二人で銀貨一枚、もちろん僕が出した。それくらいしか格好つけること無いからね。
「ねぇ、トオル、明日は首都からの応援も来るだろうから図書館にでもいかない?」
「ああ、是非とも、二人にも相談してみよう。」
「えぇ。」
「ところでその、結局僕らは何をしてればいいんだろうか?」
「ハァ…あなたね…」
カレン曰く取りあえず歩き回っているだけでも抑止力になるから特段何かをすると言うことはないとのこと。強いて言えば時々何かを探すそぶりでもしていれば良いらしい。
突然体が重くなる…眠い…僕の意識は突然途絶えた。、




