亡国記
残虐非道な王がいた。
己の両親を、兄弟を、己の正妃や妾を容赦なく殺した。
国政に至っては賢臣を遠ざけ、奸臣に牛耳らせ、更には重税や厳しい法で国民を縛る。
王は、後に、愚王とも凶王とも呼ばれるようになる。
そんな王に私は、二番目の正妃として嫁いだ。
彼に触り、触れられて。
そして、私は国の滅亡への足音を聞く。
己の両親を、兄弟を、己の正妃や妾を容赦なく殺した。
国政に至っては賢臣を遠ざけ、奸臣に牛耳らせ、更には重税や厳しい法で国民を縛る。
王は、後に、愚王とも凶王とも呼ばれるようになる。
そんな王に私は、二番目の正妃として嫁いだ。
彼に触り、触れられて。
そして、私は国の滅亡への足音を聞く。