episode1『DDS』
初めての小説です。文法も描写も下手すぎて辛い……。
キャッチコピー
『生きることとは何かを捨てること』
登場人物
・null
主人公。外見13〜15歳、無性別(外見は少女寄り)、145cm、黒髪ロング、灰色の瞳、灰色のぶかぶかのロングコート、暗い赤色のマフラー、黒の膝丈ショートパンツ、大きな靴。実体は無く、ノイズをまとっている正体不明、記憶喪失のアベンド。性格はロジカルで皮肉屋。
・ソラ
第2の主人公。元人間だがDDSに迷い込み、現在は魂のみ。15歳の少女、151cm、白銀髪のショートボブ、赤色の瞳。大量のフリルやリボンが装飾され、胸元にピンタックとリボン、足首まであるスカート丈のワンピースドレス、白いクラシカルロリィタ服を着ている。内気で不登校だが推し活とカメラ趣味を持っている。自己肯定感が低い。
・ウミ
第3の主人公。ソラと同様、魂の存在。15歳の少年、166cm、茶髪ショート、着崩れした学生服。学校サボり魔だが横の繋がりが強く、コミュ力は普通にある。ひねくれモノで斜めに構えるスタイルだが情に厚い性格。
episode1
『DDS』
[part1]
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
軽快なラジオ体操の音楽が室内に響く。
赤く黒く暗いノイズ、血塗られたボロアパートで3人は身を隠し、息を殺す。黒髪ロングのnullは無表情で白銀髪ショートのソラと茶髪ショートのウミは恐怖を押し殺している。
窓から見えるの漆黒の闇。そして……明るく楽しいラジオ体操の曲。しかし、ラジオ体操の曲は窓越しから見える黒い影から発している。
null「3」
ウミ「……なに?」
null「3体。いる」
愉快なラジオ体操の曲はソラ、ウミの精神を狂わせる。
null「あと3分でバレるよ?どうする?」
ソラ「どうするって……」
武器なんて何もない。それどころか身体は負傷している。
null「3、2、1。時間切れ」
その刹那!、窓の隙間から黒い影が入り込む!顔からラジオ体操の音楽を発しながら無機質に、しかし確実にこちらに迫る!!
null「あー解析、無理だねー。戦闘開始」
[part2]
黒い人影の顔にはラジオが取り付けられ、大音量でラジオ体操の音楽を流している。
nullは無からナイフを取り出し、黒い影を見つめている。そして投擲、1体目の顔に命中。黒い影は音も無く消滅する。
ウミ「なんだよ……これ……」
2体目、3体目がソラとウミに目を向けて、ラジオノイズを流す!
ソラ、ウミ「ううぅ!!」
ザクッ!
黒い影がソラの胴体を貫く。白いフリルのクラシカルロリィタ服が真っ赤に染まる。
ソラ「ぐふっ!!」
ウミ「……お、おい!!」
ザクッ!
ソラに次いでウミも学生服を貫かれた。
ウミ「ぁああ……」
ウミは黒髪ロングの少女?少年……nullを眺める。彼の表情は変わっていない。氷のように冷たい。
null「…………」
ウミ「なに、見てんだよ……」
黒い影は鋭利な手をソラやウミの身体から抜き、離す。
ソラ、ウミは倒れる。床から生温かい液体が……。
null「もう1体……」
グサッ!nullの鋭い突きを黒い影に刺しこむ。影は無に還る。残るは1体のみ。しかし……。
ウミ「助け……ろよ!?」
ウミは叫ぶがnullにその気配はない。するとソラが血塗れの床から立ち上がる。
ソラ「痛みが引いてる……?」
先ほどの致命傷が消えている。それどころか服にこびりついた血や服そのものも綺麗な状態だ。
ソラ「……なんでしょう?先ほどの怪我もそこまで痛みがありませんでしたし」
null「やっぱり……」
ラジオ体操の曲はずっとアパート内をこだまする。ウミも傷口が再生して立ち上がる。
ウミ「どうなってるんだよ……」
困惑する中、ウミはソラを連れて化け物から離れるが……。
ザクッ!!
ウミは背後から斬られる。不思議と激痛ではないが彼もソラも反動で倒れる。
ウミ「クソッ!!」
その状況を傍観するnull。
ウミ「助けてくれ!!」
null「まだダメ」
ウミ「ッ!この野郎!!」
ザクッ!
今度はソラの足を斬られる。ソラは苦痛の表情を浮かべる。
ウミ「助けろ……!!」
null「そいつを殺して?」
ウミ「はっ?」
null「そのアベンドを倒すんだよ?」
ウミ「アベンド?」
アベンドと呼ばれた黒い影は再びウミに凶器を振り下ろす!!
ウミは素手で化け物に抵抗するが押されてしまう。
ウミ「クソッ!クソッ!クソッッ!!!」
身体を刻まれながら抵抗するウミ。あまりの光景に硬直するソラ。
死闘は5分続く。
勝敗は……ウミだった。
血塗れの中、彼は見知らぬ剣を持ち、黒い影が地面に伏せて溶解していたのだ。
ウミ「ハァハァハァハァ……」
null「……思ったより早かったね」
nullの表情は変わらない。
null「でも連絡できそう……ん?」
バリンッ!
アパートの窓から更に3体黒い影が出現する。
ソラ「また……来ました!!!??」
null「……はぁ……エモーショナルだね。ロジカルじゃない」
null「《不可侵領域》、展開」
nullの周囲から波面にノイズが発生。
ソラとウミはその光景を眺める。
一瞬だった。いや、一瞬より、瞬きより刹那。
ソラ「え?」
周囲の化け物が消滅している。
null「終わり。それじゃあ連絡するよ」
nullはスマホを取り出し、誰かに連絡する。
ウミ「……スマホ……あんのかよ……」
null「(通話中)recefia?…………うん、そう…………了解」
null「グリッチ因子にグリッチ耐性……解析が必要なのは君達みたいだね」
ウミ「はっ?」
言葉を放つとウミとソラは気を失った。
ソラとウミは目を覚ます。柔らかいクッションの上で。
コーヒーの香りが漂う。
ソラ「ここ?……喫茶店?」
ウミは自身の身体を調べる。やはり、怪我そのものが無くなっている。
ウミ「マジかよ……」
nullは茶色をモチーフにした古風な喫茶店のカウンターに座ってる。テーブルにはコーヒー。それに大量のスティックシュガーを放り込み、スプーンでかき混ぜている。
少女「目を覚ました?」
女性……少女の声。バーカウンターの中から14歳程の少女が言う。
少女「来客みたいね……」
null「上客、太客だよ?たぶんね」
ウミ「ここはどこなんだ?」
recefia「私はrecefia。この店の店主。そしてここは喫茶店『Point nemo』。この世界は全てに捨てられた墓場――
『Dark Data Storage』よ
episode1
END




