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第38回

第25回新風舎出版賞、最終審査落選作品(笑)

「結、ごはん」

 部屋の扉を隔て、お袋の声が聞こえた。

「今行くよ」

 部屋を出て、階段を下りていると、ふと、青山さん夫妻の言葉が脳裏に浮かんだ。

『ご両親に名前の由来は聞いた事はあるのかな?』

『一度、ご両親に聞いてみるといい。いい名前だから、ちゃんとした理由があると思うよ』

 一階に下りると、お袋が茶碗にご飯をよそっている所だった。

「あのさー、俺の名前って誰がつけたの?」

 俺は多少照れながらもそう言うと、お袋はご飯を俺の茶碗によそり終えた所で手を止めた。

「あれ?言ってなかったっけ?...私が付けたのよ」

 そうさらっと言うと、お袋は俺の席に茶碗を置いた。

「え?理由は?」

「...聞いちゃう?」

 お袋は俺の方を向き、イタズラっぽくそう言った。

「....」

 俺はあえて何も言わず、お袋の言葉を待った。

「...結の名前の由来はねー...母さんと、お父さんが...結ばれて出来た子だからよって、ちょっとそんな事言わせないでよ、もー」

 お袋はそう言って俺の肩を叩いた。

「お父さんもそれに『いい名前だ』って賛成してくれてね、それで...」

 あまりにもどうしようもない自分の名前の由来に、照れながらも聞いて損をしたような気がした...。

次回、最終回です。

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