表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30歳エンジニア、異世界へ  作者: 玉玉G


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/45

第四十五話:新章開幕、恐怖の三角関係(マルチスレッド・ラブ)

真のデスマーチはここから始まる

「少しだけ……本当に少しだけ、憧れてたのよ、バカ!!」


天才ゆえに孤独だったエレノアが、健二の胸に頭を押し付けて精一杯の「憧れ」を告白する。世界を救った最強のハッカーである健二は、30歳チェリーのコミュ障を発揮して「え、あ、はい……」と完全にフリーズしていた。


世界は美しく再生し、メモリリークも完全解消。あとは大団円を迎えるだけ――誰もがそう思った、その時だった。

そんな感動的な空気の最中。

健二の背後から、「ゴゴゴゴゴ……」と、地竜の襲撃よりも遥かに恐ろしいマナのプレッシャーが立ち昇った。


「……エレノア様」


冷徹な、しかし確実に怒りを含んだ声。

白銀の聖剣を鞘に収めたセリアが、いつの間にか健二の真横に立ち、冷たい笑顔でエレノアを見下ろしていた。


「健二様の書くコード(お体)が世界一美しいこと、そして素晴らしい殿方であることは、妻である私が一番よく理解しております。ですが――」


セリアは健二の右腕をギュッと抱きしめ、エレノアから引き離すように引き寄せた。


「これ以上の『割り込み処理(不倫)』は、我が聖剣の仕様(物理)により一括消去パージいたしますが?」


「な、なによその女面おんなづら! あんたただのNPC(護衛)のくせに生意気よ! 私の方が、ケンジと構造的(ロジック的)に深く繋がってるんだから!」

エレノアが負けじと健二の左腕をガシッと掴む。


「構造的? 健二様と私はすでに夜のデバッグ(未遂)を済ませた関係。新参のバグ(幼女)は王宮へお帰りください」


「よ、幼女って言うなー! 私は16歳! この国じゃ結婚できる年齢よ! あんたこそ重い仕様書(重い女)のくせに!」


「あ、あの、二人とも? 俺の腕が物理的に引きちぎれそうなんだけど……」


左右から猛烈な力で引っ張られ、健二のHPゲージがみるみる減っていく。

世界を救った最強のハッカーKenji。しかし、彼の前に新たに立ち塞がったのは、「正妻騎士」と「ツンデレ天才少女」による、互換性ゼロの泥沼三角関係デスマーチだった。


「健二様、どちらのOS(女)をメインシステムに採用するのですか?」

「ケンジ、私を選びなさいよね! 最適化してあげるから!」


「だ、誰か……仕様変更(助けて)くれぇぇぇ!!」


地底の祭壇に、健二の悲痛な叫びが響き渡る。

世界のバグは直っても、健二のプライベートのバグ(修羅場)は、さらに複雑にもつれ合っていくのだった――。


(30歳エンジニア、異世界へ 〜完〜 ……? いや、デバッグは終わらない!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ