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蝶々  作者: つなかん
2/3

ちょう


 夏になれば、孵化して動き出す幼虫

 秋になれば、逃げる様に身を守る蛹

 冬になれば、微動だにせず安住する

 春になれば、羽化して飛び立つ蝶々


 これが、普通で当たり前なことだった。


 周りの皆も、そして僕も蝶になった。温かかった蛹の中を出るのは、とても躊躇われた。うまく飛び立てるかとか、状況が変わり、姿が変わっても生きていけるかとか、不安は沢山あった。それでも、未知との遭遇への好奇心に掻き立てられて殻を破り捨て、僕は蝶になった。外の景色は綺麗だった。綺麗なことばかりではなく、汚いところもあったけれど、それでも殻に籠もっていた時よりも確実に、

ずっと、色付いていた。

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