第百三話
どうもPVがぐんと増えてビックリしている朝廷です。
この作品もジャンル別日間ランキング94位。
もう一つのジェネレートコードオンラインも56位と一気に順位が上がり久々の更新なのに応援していただき心が温かくなりました。
皆様ありがとうございます。
それでは気を取り直して第百三話スタートです!
バーナクさんの塔につくとそこではカレンが洗濯物を干していた。
こうして家事をしているところを見てると、一緒にダンジョン潜ったときと印象が全然違うと感じる。
そんな事を思ってるとカレンがこちらに気づいたようで、手に持った洗濯物を籠に戻してこちらに駆け寄ってきた。
「遺跡の調査、どうだったのアレン?」
「あぁその事でバーナクさんに話したいことがあるんだけどバーナクさんは中にいる?」
「うん、いるよ。呼んでこようか?」
「あぁ大丈夫、塔の中にいるんだろ?自分で会いに行くよ。」
「ん。分かった。」
そう言うとカレンは洗濯物をまた干し始める。
よく籠の中を見るとかなりの量の洗濯物が入っている。
「これどうしたの?」
「少しの間戻ってなかったらこんなになってた。」
本当にバーナクさんは家事が全く出来ないみたいだ。
「おぉアレン君か。お帰りなさいどうだった遺跡は?」
塔の中にあるバーナクさんの部屋の中に入るとあい変わらず大量の書類に囲まれたバーナクさんが居た。
「えっと色々あったので報告したいのですが……その前に片付けません?」
「何?あの遺跡にまだ秘密があったのか?いったいどこに……早く報告してくれ!片付けなんてどうでも良い!これでもどこに何があるのかは把握している!」
そんな事を言いながらバーナクさんは目を輝かせている。
俺はそんなバーナクさんを見て苦笑いを浮かべながら話を始めた。
「なるほど。それで君はその異人のレン君と別れてこっちに戻ってきたわけだな……」
そう言いながらバーナクさんは途中でカレンが持ってきたお茶を飲む。
「アレン大丈夫だったの?アレンの分身なんて強そう……」
「まぁ今俺がここにいる事が答えだけども、結構ギリギリだったよ。」
「その裏炎帝流とかだっけ?アレンは使えるの?」
「それは分からない。また訓練してみるけど冥界種との戦いに間に合うかどうか……」
そんな会話を聞いていたバーナクさんがおもむろにカップを置き立ち上がる。
「ふむ。その話も気になるけど今は遺跡の話だ。
レン君と言う異人からも話を聞いてみたいけど、無理に異人を引き留めるのもどうかと思うしな……さてそれじゃあ私の考えの前に、アレン君の考えを聞こうか。」
そう言い、こちらに振り向く。
「はい。考えと言っても論理だった物じゃなくてただのイメージですけど、あそこは古代の人達が【禁忌】と呼ぶ存在から逃げるためのシェルター、若しくは俺達のような未来の存在を試すための試練の場だったんじゃないかと。」
「うん。私も大体同じ考えだ。どちらかと言うとシェルターの方が正解だと思うけどね。その黒い影って言うのは防衛機構で、その奥にあった部屋が神殿のようになって、逃げた人達の心の拠り所になっていたんじゃないな?」
「それじゃああの絵は……」
「それは分からない。過去の状態を未来に伝えるために書いたのか何かの予言なのか……」
俺はその後バーナクさんの塔を後にし、一旦自分の家に戻ってきた。
「マスター。」
家に着くとイウが【人化】を使い、話しかけてきた。
「おぉイウ。大丈夫か?」
「はい。マスター大丈夫です。ご心配をおかけしました。」
「いやいや大丈夫だよ。なぁイウ?」
「はい?」
「あれは何だったんだろうな……」
そう聞くとイウは少し考えて答える。
「私が考えるにあれはマスターなんだと思います。」
「あれが俺?」
「はい。と言ってもマスター自身と言う訳では無いんですけど、確かにあの影とはマスターとの繋がりを感じたんです。弱いですけど……」
俺はその言葉を頭の中で繰り返す。
「可能性か……」
「マスター?可能性と言うと【英雄】と【覇王】ですか?」
「あぁ……あれは俺の可能性って白銀さんが言ってただろ?要は俺の側面ってことなんだと思う。自分で言うのも恥ずかしいけど【英雄】と呼ばれる仲間がいる俺と、【覇王】と呼ばれる仲間を切り捨てた俺。それであそこで出てきたのは【覇王】の俺なんだと思う。だから……」
俺はそこで言葉を切って立ち上がる。
「マスター?」
「もう一度あの遺跡に行こう。」
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