第九十四話
ただいま帰ってまいりました朝廷でございます。
いやーお待たせして申し訳ありません。
何日か前から家にはいたのですが疲れがどっと出て今まで投稿できませんでした。
それでは久しぶりに第九十四話スタートです!
カレンに連れていかれた場所は町の少し外側にある大きな塔だった。
その塔はいわゆる物語に出てくる魔女の塔のようなもので周りに蔦が張っておりとても古めかしいものだった。
「ここにカレンの師匠がいるのか?」
「うん。何時もこの中で研究したり文献漁ったりしてる。基本的に買い物は私が行ってる。」
なるほどカレンの師匠は話に聞く限りかなり研究馬鹿な人なのだろう。
そんな事を考えているとカレンが塔の扉の所に付いているドアノッカーを使って中にいる師匠を呼んでいる。
「師匠、師匠。アレンを連れてきた。」
そう言うと塔の上の方から椅子から転がり落ちるような音や瓶が割れる音が聞こえる。更に上に付いている窓からは資料らしき紙が何枚も落ちてくる。
それから少し静かになった後にガチャっと言う音と共にボサボサの髪の女の人が出てきた。
「おかえりなさいカレン!それでアレン君って子は何処にいるんだい!?」
「私の隣にいるのが……」
「そうか!君が特殊な魔法を使ったり古代魔法を使うアレン君だね!いやー話はカレンから聞いているよ!それで先ず聞きたいんだけども、特殊な魔法や古代魔法はどうやって覚えたんだい!?ダンジョン?掘り出し物?それとも修行とかかな?あぁ後属性は何種類使えるんだい?魔法や魔術の種類は?特殊な魔法の系統は?」
そのボサボサの女の人はカレンの話も聞かずに俺に矢継ぎ早に質問を投げ掛けてきた。
それは別に良いんだけど早すぎて聞き取れなかった……
そんな風な事を考えながら苦笑いをしているとカレンが師匠さんの肩を引きずって塔の中に入っていく。
「ちょっとカレン!何をするんだい!?これは魔法や魔術研究の中で一番の発見になるかもなんだぞ!そんなチャンスをここで逃すわけには……」
「師匠。少し落ち着いてください。」
「待って待ってくれアレン君!一つだけ答えてくれたら……」
「アレン。外で少し待ってて。この馬鹿師匠を落ち着かせてくる。」
その言葉とともに扉が閉まる。
「マスターどうしますか?」
「どうするも何も大人しく待つしかないだろう。」
「それにしてもあの感じからしてマスターに質問ばかりだったように感じましたが、本当に古代魔法について詳しい人なんですかね?」
「それは分からないけど少なくとも何も知らない俺たちよりも知識は持ってると思うよ。」
俺はイウの問いに塔の上から落ちてきた書類を拾い集めながら答える。
その書類は本の写しだったり個人的なメモ書きだったり様々だが書かれている文字は殴り書き状態で読めないか、見たことの無い文字で表されていた。
しばらく待っていると扉が小さく開き中からカレンがこちらに顔を出してきた。
「もう大丈夫なのかカレン?」
「うん。ようやく落ち着いたから。ごめんねアレン。」
「いや大丈夫だよカレン。俺も色々と聞きたいことがあるからね。」
俺はそんな話をしながら塔の中に足を進める。
塔の中は幾何学模様が至る所に書かれており上に昇るための螺旋階段がついている。
階段で上がる途中の壁にはいくつも扉がついている。
そして目の前には椅子に座って本に囲まれている先ほどの女性が先ほどのことがなかったかのように振舞いながら優雅にお茶を飲んでいる。
そして俺に目の前の椅子を進めてその後に座った事を確認すると口を開く。
「さてアレン君先程はすまなかった。改めて自己紹介をば。私は元宮廷魔法研究者及び元宮廷魔術師のバーナク・F・クーロだ。仰々しい名前だがそこまでかしこまらなくていい。バーナクさんとでも呼んでくれたまえ。それで今回は私に質問があってきたようだがどんな質問だい?」
俺はその変わり身の早さに驚きながらもバーナクさんの顔を見て質問を開始する。
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