肉じゃがもカレーも買って来る野菜の材料は一緒!(どちらにするかは書き手次第)
今回はかなり私のメンタル削られました。
自分でもめちゃくちゃ痛いことをしている自覚のある証拠なので、許して下さい。
冒頭の様な作品を今度書いてみたいと思います。
序盤だけならスラスラかけましたが、続けるとなれば、どんな作品でも本当に大変なのでしょうね。
人様が心血を注いだ作品を私がこき下ろす権利は無いです。
その方がどんな気持ちで時間を掛けてその作品を生み出したのかに対して配慮が無いとしか言いようが無いですから。
突然だが、俺は死んだ。
車に撥ねられそうになった女の子を助けようとして、その身代わりになって、どうやら死んだらしい。
天国に行けるなんて思ってなかったが、思うに天国に来てしまったようだ。
「本当にごめんなさい!」
で、先程から俺の目の前で一人の少女が土下座して謝っている訳だ。
「こんなつもりじゃあなかったの……」
「良いから、顔上げろよ」
こんな女の子に土下座させ続けるのも気が引けたので、俺は少女に告げる。
申し訳なさそうに顔を上げた少女の顔は今をときめくアイドルグループのセンターみたいに可愛かった。
「ごめん、私に出来る事ならなんだってするから……」
目の前の女の子の正体に俺はさっきから気付いている。
そう、この女の子は神様で、いわゆるテンプレってやつだ。
こんな美味しい展開で言う事は一つしかない。
だから、俺は少女に告げた。
「とりあえず、着ている服、脱ごか……」
俺の発言で時が止まった……
**
「……」
「……」
「どうでしたか?」
「何すか、これ?」
「いわゆる異世界転生、チーレム、俺TUEEEのテンプレ展開って奴ですよ」
「いや、違うと思うっすけど……最後の発言はスケベなおっさんっす」
「まあ、先生もこんな駄文を10分もの大量の時間を掛けて書いたんですから、オチくらいは付けさせて頂いても罰は当らないと思いますよ。そもそも、君が書いてくれって頼んできたんでしょ?」
「う~ん、すっげえ微妙っす」
「君も毎日練習しているようですし、今回は自分だけのオリジナル展開をするにはどうすれば良いかを考えてみましょう」
「うっす!」
「言っておきますけど、今回も真面目回なんで、顔文字は遠慮して下さいね。オチも付ける気はございませんから悪しからず……」
「了解っす」
「さて、神様転生で良く使われる神様の手違いで死んだってやつですが、君はどこか可笑しいとは思いませんか?」
「へっ?何か可笑しい所があるんすか?」
「まあ、大体この後で主人公は異世界に転生して、盗賊や魔物なんかに襲われた美少女を助けるわけですが、その時に日本の現代教育を受けたにも関らず、躊躇う事無く、悪い盗賊や魔物なんかを主人公がぬっころすんですよ」
「まあ、分からんでもないっす。どう見ても過剰防衛っすけど、無理矢理正当防衛とも捉えて貰える範囲っす」
「そうですね。百歩譲って、これを正当防衛だとしたとしましょう。しかし、彼らは主人公がその世界に行かなければ、死ぬ事は無かったのではないですか?」
「???」
「分かりませんか?主人公は本来、その世界に存在しなかった人間です。その本来存在するはずのない人間に殺された彼らは神様の手違いで殺されたのではないのですか?」
「考えてみたら、その通りっす!」
「主人公が異世界でぬっころしまくった結果、神様は土下座で大忙しですねwww」
「なんちゅう、性格のひん曲がった見方してんすかっす!」
「私が言いたい事は読者の皆様はどんな小さな矛盾も見逃さないという事ですよ。先生の様な良く言えば、目の肥えた、悪く言えば、性格の捻じ曲がった人間もなろうには居るという事を君にも理解して欲しいのです」
「何か重箱の隅を突かれている様で嫌っす……」
「良いですか?この矛盾点はかなりの人から指摘されてきている漫然たる事実なんですよ。指摘され続けているのに、一向に減る気配が無いから責められているのです」
「だったら、どうすれば良いんすか?」
「作者が矛盾を減らす努力をしていたならば、読者の皆様も鬼ではないのですから、認めて下さいます」
「具体的にお願いするっす」
「……」
「何で黙るんすか?」
「良い具体的な教材が用意出来ませんけど、良いですか?」
「何でっす?」
「教材にはこの作者の書いた作品を挙げるしかないんですよ……」
「ええっ?違う作品の宣伝する気っすか?最低っすね!」
「プロの方のは後が怖いし、なろうで連載されてる他の作者さんに【ちょっとアンタの作品を貸して貰える?】なんて言える訳ないでしょう……」
「そう言う事なら仕方ないんじゃないっすか?本人が気にする程、周りは気にしないもんっす」
「では、作者がなろうで発表した【魔王の美酒】を題材にして話を進めさせて頂きます」
「うわぁっす!有り得ないくらいタイトルださいっす!」
「以前、君の書いた作品をこき下ろしたから、好きな様に言って良いですよ」
「もう少し、何とかならなかったんすか?タイトルがまんま厨二っすよ。内容以前の問題っす」
「返す言葉もございません……」
「反省したなら良いっす。話を続けるっす」
「この作品のテーマは【一般の男性(年齢は問わない)が異世界で戦士となる為の動機付け】としました」
「異世界召喚物じゃあないっすか……」
「ええ……やっている事はテンプレの神様召喚に過ぎませんよ。でも、テンプレと言われない為に作品の中で縛りを入れて書きました」
「何すか?」
「主人公を異世界に連れて行くのは人間を虫けら以下としか思わない悪者である事、主人公を狡猾に騙して拉致する事、主人公を拉致する目的を明確にする事の以上の3点を考えて描写しました」
「へ~っす」
「これで先程説明した矛盾は解決出来ると考えましたからね。主人公の異世界召喚までに3話を掛けました。文字にして約7000字ってところですかね。冒頭の文章は10分で書けたのに対して、こちらは12時間近く掛かった記憶がありますよ……」
「そこまでするんすか……」
「何を言っているんですか?全然足りないくらいですよ」
「マジっすか?」
「マジです。そのお陰でテンプレ召喚とは言われて無いです」
「いや、感想貰えてないだけっす……」
「……」
「本当の事っす……」
「他にも主人公とヒロインの容姿の描写は絶対にしない、文化レベルは現代日本に劣っても、絶対に技術革新や文化革新は主人公が率先して行わないで郷に入りては郷に従うを徹底させました」
「開き直ったっす!」
「要するにテンプレ展開も工夫次第で違う物になると言いたいのです。買って来る野菜の材料は一緒でも、肉じゃがになるか、カレーになるかは作り手の気分次第って事ですよ」
「先生はタイトルセンスは壊滅的に悪いのに、何で例え話は上手いんすか?」
「放っておいて下さい……」
「じゃあ、これ以上はやめておくっす」
「最後に第3話で主人公と拉致したスルドのやり取りを紹介させて頂きます」
「痛いやつっす……」
**
「この世界は何と呼ばれる世界なのですか?」
彼の質問に対して間を置いてからスルドは大きな声で笑って見せた。
美しい女性が大声で笑う姿を初めて目にした隆之は戸惑い、自分の質問の意味を今一度考える。彼女の笑い声が二人だけの空間に木霊する。
笑い終わった後、彼女は目尻に溜まった涙を拭いながら、ようやく彼の質問に答える。
「これは済まぬ……そなたは先程、こなたの事を現実と妄想の区別がつかぬ稚児と思っておったようだが、そなたが自分の事を棚に上げておるのが可笑しくてのう……ついぞ、笑ってしもうたわ」
スルドが切れ長の瞳を細めて言葉を続ける。
「世界は世界であろうに。他にどんな呼び方が在るというのだ。他の呼び方が無い訳では無いが、所詮、地域の言葉の違いによるものでしかない。それもそなたには【世界】としか聞こえまいがのう。言ったであろう、下準備は出来ておると。そなたがこの世界で言語に困ることは無い。全ての言語が自動的に翻訳されてそなたの脳に伝達される。まさか、そなたが未だ現実を受け入れず、空想の話の中とでも思っておるのか?と疑えば、可笑しいと思うのも当然であろう。此処は紛れも無い現実じゃ。もう二度は言わぬ、諦めるがよいぞ」
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「このやり取りで、主人公がゲームや虚構の世界に召喚されたのではなく、彼が召喚されたのは紛れも無い現実であり、人間を虐げる魔人の支配する世界に連れて来られたのだと言う事を表現したかったのです。自信を持って言いますが、この手法は作者のオリジナルです」
「誰もパクらないっす……」
「では、お目汚しを致しましたが、貴方様の書く作品の参考になりましたら幸いです」
「俺っちも縛りを入れたり、テンプレも違う視点から見て、俺っち独特の作風を作ってみるっす」




