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この作品が会話文形式なのは何故?設定によって文章の表現方法は変わる

まあ、俗に台本形式と呼ばれる物も広義では小説に分類されるのではないかと私は考えます。

何事も使い手次第なんでしょうね。

「先生、前に先生が言ってたっすけど、何でこの作品が会話文形式なんすか?」


「作者が地の文を書くのが面倒臭いからです。以上、説明終わり」


「何をほざいとんすかっす!じゃあ、今までの俺っちの地の文の練習は何だったんすかっす!」


「君は今の説明で納得出来ないんですか?」


「出来る訳ないっす!」


「まあ、この話の設定上でこうなっただけですよ」


「設定上っすか?でも、最初に会話文形式は駄目だって先生は言ってなかったっすか?」


「そうですね。ちゃんとこの世界にも設定されたルールがあって、それを踏まえた結果、この形式にしました」


「ルールっすか?」


「この世界は私と君しか出てきません。場所は学校の教室で、そこをカメラで撮影していると言う設定があります」


「知らなかったっす!」


「この世界に関しての小ネタは前の話でちょくちょく出てきますよ」


「えっ?覚えてないっすよ」


「それは君が馬鹿なだけでしょう?」


「ひどいっす(T_T)」


「以前に君が死にかけた事があったでしょう?」


「あの時はマジでやばかったっす。手違いで死なせてゴメンねって神様に謝られてどうしようかと思ったっすよ」


「そのまま死んでおけば、異世界テンプレ主人公になれたのに、君は勿体無い事をしますね」


「冗談じゃないっす!現実世界で親が金持ちで顔が抜群に良い俺っちが異世界に行って、一から苦労する馬鹿な話はないっす!俺っちに必要なのは理想の兄貴だけっす!」


「死ねば良いのに……」


「何か言ったっすか?」


「別に何も言ってませんよ。まあ、話を元に戻しますが、そこで【教室】、【カメラ】、【編集】の単語を出してますね。あの話で読者の皆様にこの話の設定を少しずつ、小出しにしていたのですよ」


「へえーっす」


「その為に君は死にかける必要があったのですが、意味がある事なので許して下さい」


「それで俺っちが納得出来ると本気で思えるから先生は凄いっすよね……」


「大事な事はどんな設定でも小出しにした方が良いと言う事です。一回目から盛大に設定をぶちまけられても、読者の皆様に興味を失わせてしまうだけですからね」


「納得出来るっす」


「登場する私と君のどちらが話しているのかを明確にすれば良かったので本当に楽でした。因みにプライベートではこんな口調で私は話しませんから」


「俺っちもこんな馬鹿みたいな喋り方は本当に苦痛なんすよ……」


「馬鹿には馬鹿みたいな口調で話して貰わないと困るんですから、良いではないですか。本当の事ですしね」


「……」


「脱線が長くなりましたね。何故、会話形式なのかと言うと、馬鹿な君が色々な事を私に質問するスタイルなので、この形式が一番合っていただけに過ぎないのですよ」


「合ってるんすか?」


「合ってますね。私たちの会話文に地の文を付けると、非常に読みづらくなってしまうんですよ。テンポも悪くなるのが嫌でしたからね」


「作者の力不足っす」


「否定はしませんよ。ここまで世界と登場人物が限定されてしまうと、本当に書けないですからね。君の練習には良いのではないですか?」


「無理っすね」


「要するに物語の設定を決めた上でこのスタイルになっただけです。設定を決めて、それに一人称形式があっていれば、一人称、三人称なら三人称で使い分けますね」


「使い分けるんすか?」


「まあ、説明すべき情報が多いなら個人的には三人称形式がお勧めなんですね。以前にも話ましたけど、一人称形式は本当に情景描写や人物描写がしんどいですから。しかし、読者の皆様がスラスラ読み易い、感情移入がし易いなどの大きなメリットがあります」


「でも、一人称形式でも、複数の登場人物の視点から物語を進める【〜side】を使えば、読者に色々な情報を伝えられるから良いとこ取りっすよ?」


「まあ、そうですけど、先生はその形式は罰ゲームだと思うので、やりませんね」


「何で罰ゲームなんすか?」


「主要な登場人物の内面などをその都度変えて描写していくのはかなり大変ですよ。若い男性ならまだ過去の自分を思い出して何とかしますが、その語り手が少女だとして、今時分オッサンの先生に少女の心理描写を書き続けるのは難し過ぎますね」


「男には女の気持ちは一生分からないっす」


「伝えられる情報量にさほど差が無いならば、三人称形式の方がまだ楽です。断っておきますが、個人的な見解ですので、自信のある方はこの形式をドシドシ使って下さい。要はどの様な形式でも使いこなせれば良いのですからね」


「俺っちは遠慮しとくっす」


「そもそも、君は自分の作品に女性をちゃんと出すんでしょうね?」


「出す訳ないっす!俺っちの考えた世界観はガチムキの兄貴達に溢れる理想郷っす。出す意味がないっす」


「一般の男性には地獄でしかない世界ですね。それに、男性しかいないなら人類滅びちゃいますよ」


「そうなんすか?女いないと人類滅びるなんて初耳っすよ」


「何故か、君に対してだけは純真だと言う印象が抱けないのが不思議ですよ……」


「???」


「なろうの作者の皆様にお伝えするのは自分の決めた設定に沿って、表現の仕方を取捨選択していって欲しいと言う事です」


「俺っちは一人称形式しか書けないっすけど、今度は三人称形式にチャレンジしてみるっす!」

読者の皆様の中で疑問に思われた方もおられるかもしれません。「設定が教室なのに俺っちがネトゲしてるのは何故?可笑しくない?」

基本先生は授業中以外では俺っちが教室で何をしていようが、気にしません。

タバコ吸おうが、麻薬やろうが、どうでも良いです。

基本は俺っちがどうなろうと知ったこっちゃありません。

しかし、真面目スイッチが入ると、犯罪行為や不正に厳しくなります。

説得力は全くありませんけどね……

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