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アカネイロ物語  作者: うっこ


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3/3

第3話:マグダット王国

半ば予想していた光景に、驚きよりもやはりという思いが強い二人。


多くの家々や商店が軒を連ね、マグダット王国の城下は賑わいを見せている。

大国といっても差し支えがないほどであろう。


そして二人の目の前に見える街並みは、どこか覚えがあるような街造りであった。

何よりマグダット城といわれる城が建っている場所は、自分たちが知るアカネイト城と同じ位置に建っているようにみえる。


「うーん。やっぱりそうなのかぁ」


「やっぱり? なにかありましたか?」

アカネの言葉に不思議そうに反応するカイン。


「いえ。なんでもないわ。さ、いきましょ」

カインを筆頭に、アカネやルーベンが続き、馬車から降りたアイナもアカネのもとに駆け寄っている。


「お姉さま。マグダットの街はいかがですか?」

「えぇ。とてもにぎわっている感じね」

「ですよね。この辺りで大国といえばマグダットかガイアか。どちらもザインから見たら手の届かないレベルです」


「……」

「お姉さま?」

「ん。あぁ、ごめんごめん。ちょっと考え事。なんでもないわ」

「そうですか? それならばいいのですが」

「それよりも国王様にあいさつにいかなきゃでしょ」

「そうですね。本当はお姉さまと街中を歩いてきゃっきゃしたいんですが」

「なんなのよ、それ」


アイナのはしゃいでいる姿をよそに、アカネは目の前に現れた風景には少しうろたえていた。


自分が日々見ていた土地だと思えるところに、全く違う建物が立ち並んでいたからだ。

もちろん、今ここに2つの街が並んで存在したとしたら、差異は明らかだろう。

しかし、この場所は自分の知っている場所に知らない建物が建っているようにしか思えなかった。



(うーん。予想はしていたけど本当に過去の世界なのかしら)

ルーベンを見ると彼もまた、同じような思いを抱いているように見えた。


「アカネ殿、我々は、これより国王のもとに伺います。よろしければお二人のことも国王様にご紹介したく思いますが、いかがでしょうか?」

カインの問いかけに

「そうね。ここまできたら、私たちに起きていることを解明するためにできることは何でもさせてもらうわよ」

「ルーもそう思っているでしょ?」

「え、えぇ。そうですね、こうなったら少しでも何か手がかりが欲しいですからね」


どこか通ったことのある道なりには、見たことのない家々が連なっている。

(ここは確か鍛冶屋だったかしら。こっちは食堂だったわよね……)

アカネは自分の知っている建物と、頭の中ですりあわせていると

やがて城の前へとたどり着いた。


「ねぇ、ルー。この街並みや城についてどう思う?」

アカネはひっそりとルーベンに声をかけた。

「そうですね。やはり、どこか私たちの知っているアカネイトの面影がありますし、城の位置があるこの丘は同じものにしか見えません」

「……やっぱりそう思うわよね」

「城の形状こそ違いあれど、やはり私たちの知る場所と同じところに、城が建っているのでしょうか」

「とりあえず、行ってみるしかないわね」


重々しい城門の前には衛兵が警備にあたっていた。


「ザインより参った、アイナ王女率いるザイン騎士団一行である」

カインは城門でそう名乗ると、衛兵たちは一礼し

「お待ちしておりました」

と、城内に招かれ、王の間へと案内されていった。


重厚な扉が開かれると、中には40代くらいの、いかにも威厳のありそうな者が、アカネやカインたちを迎え入れた。


「アイナよ。よくこられた」

国王だと思われるその男性は、アイナを目にすると一安心しているようにみえる。

「ディック叔父様。お会いできてうれしく思います」

「無事にたどり着いて何よりだ。して、我が妹サユはきちんと公務をこなせているか?」

「えぇ。お母様は、誰にも負けないほどにきっちりとお仕事を務めております」


「そうか。それを聞いて安心した。して、カインよ。伝令より、魔物の出没が顕著になっているとか」

「はい。ここ数か月で明らかに出没する魔物の数や力が増しているのを感じます」

カインがマグダット王に進言する。

「ふむ。実はこちらでも気になることがあってだな…… と、それはひとまず置き、見かけないものたちがいるようだが」


国王は、カインたちの後方にいる、アカネたちを目にして問いかけた。


「は、国王様。このものたちは、道中我々の危機を救っていただいたものたちであります。彼女たちの助力がなければ、我々一同や、アイナ様の身も危なかったかもしれません。なにとぞ、同席を許可していただきますようお願いいたします」

「私からもお願いいたします。お姉さまによって、私たちは助けられました」

二人の発言に、驚きの表情を見せた国王は

「なんと。そうであったか」

「それは、少し詳しく話をきかせてもらえるか?」

その言葉を聞きカインが、道中で起きた、切り裂きカラスとの戦いの件を、国王に報告していった。

出来事を聞いた国王は見かけによらず、魔物相手に大立ち回りをおこなったアカネに興味を持ち

「して、そなたたちの名はなんと申す? いや、まずは私から名乗らせてもらおう。

私は、ディック=マグダット。マグダット王国の当主を務めておる。話を聞くに姪であるアイナが大変世話になったようだな」


話をふられたアカネはたちは、まずはルーベンから

「恐縮でございます。私の名はルーベン=スタッド、現状はアカネ様の従者であります。そしてこちらが」

「私はアカネ。アカネ=マグダットよ」


(マグダットですって?? 国王と何か関係が?? ……)

アカネの名乗りを聞くと、国王たちのとりまきが少しざわついた。


アカネはすっと背筋を伸ばし、凛と国王に向き合う。自慢の赤い髪が少し揺れていた。


アカネの名を聞いた国王も少し驚き気味に

「なんと。そなたも、マグダットと申すのか。……ふむ、珍しいこともあるものだな。ひとまず、アイナの危機を救ってくれたこと改めて礼を申すぞ」

国王は立ち上がりアカネたちに深々と頭を下げた。


「いえ、国王様。私たちは当然のことをしたまでですから、どうか頭をあげてください」


アカネの発言に国王は向き直り、玉座に腰をおろすと


「して、アカネたちよ。そなたたちの格好を見るに平民とも思えぬようだが、どこかの貴族か何かか?」


「……  私は……訳あって国名を明かすことができませんが、とある王国の第一王女であります」


この発言にアイナたちは驚きの表情を見せた。

しかし、すかさずルーベンが


「国王様、アカネ様の発言をお許しください。しかし、アカネ様は決して嘘は申しておらず、王女様であられることに偽りはございません」


アカネの真意をくみ取れたわけではないものの、アカネが国名を秘匿したほうがいいと考えたのであろうことは明白で、ルーベンもまた、ここが本当に過去の世界であるのならば、軽々しく国名を名乗るのは控えるべきなのかもしれないと考えはじめていた。


二人の発言を受けて、国王はアカネの目をまっすぐ見つめる。

アカネもまた、国王をまっすぐに見据え、二人の間にしばしの沈黙が流れた。


やがて

「あい、わかった。アカネよ。そなたの話は信用するゆえ、これ以上は聞かぬ。何か特別な事情があるのだろう」


どこか、緊張感ある空気が漂っていたところに、あっさりとアカネらを信用するという国王の発言は周囲をざわつかせた。


「こ、国王様、いきなり現れた見ず知らずのものたちの王族だという言葉を信用するのですか?」

「もしかして他国の間者かもしれませぬぞ」

など、とりまきからさまざなな声が聞こえたものの、国王は

「私が決めたのだ。これ以上の詮索は不要である」


国王のぴしゃりとした発言に周囲は黙り込み


「アカネたちにはまだ聞きたいことがあるが、まずは、アイナ、カインよ。そなたたちザインのことからだ。伝令からはあまり詳しいことが伝えられておらず状況がよくわからぬ」

カインは

「は、僭越ながら、私からお伝えさせていただきます。魔物が目に付くようになりはじめたのは、4~5か月くらい前でしょうか。最初は国境付近あたりの普段はあまり魔物を目にすることがないような場所に、市民からの魔物の目撃情報が相次ぎました。最初は、たまたまかと思いましたが、日に日に増していくその情報を受けて、我々騎士団が

現地に赴くと、想像以上に魔物の痕跡が残されていました」

「ほう」

「その後、警備をかねてその付近に駐屯を続けていると、日を追うごとに明らかに目にする魔物の数が増えていき、また、城下の街あたりからも魔物の報告が増えていきました。

当初は騎士団たちだけでなんとかおさえられていたのですが、多方面からの襲撃も増えていき、今では民たちを城下町の一角に集め、騎士団たちでは手数も足りず志願兵らも募って、城やその城下町を中心に魔物との戦いを続けております」


「ふむ。それはなかなか深刻な状況であるな」

「はい。今はなんとか騎士団長を中心に踏ん張っておりますが、今後さらなる状況変化があれば、果たして……。それゆえ、我がザイン国王の命のもとアイナ様をこちらにかくまっていただくべく参上仕った次第です」

「して、襲撃してくる魔物はどういったものたちだ?」

「魔物自体は、それほど珍しいものではありません。それこそ、先の切り裂きカラスや大猿、宝石狼、突撃うさぎなどよくみるものばかりですが、何より数と狂暴さが平時と違い……。

人を見るや否や、全力で向かってくるものたちも多いのです。普段なら戦闘に入るまでになんらかのきっかけ等があることがほとんどのはずですが……」


「ふむ、なるほど…… やはり、あの推測が当たっているのであろうか……」

「カインよ。考えをまとめたいことがあるゆえ、少々そなたたちの時間をもらいたい。しばらくの間、マグダットにとどまってもらえるか? もちろん、アイナは責任を持ってマグダットで預からせてもらう。

また、こちらでも力になれることがあれば、助力したく考えておる」


「もちろんです。国王様、ありがとうございます。それではしばらくお世話にならせていただきます」

「ディック叔父様、私からも重ねてお礼申し上げます」

「いやいや、これはザインだけの問題ではないかもしれんからな」



そう言葉を残すと、国王はアカネたちのほうに向き直り


「改めてアカネよ。そなたにはよくわからぬが何か感じるものがある。話せる範囲でよい、いきさつなど申してみよ」


「は。ありがとうございます。実は私とルーベンは自分の城の書庫にて、とある肖像画を眺めていたところ、突然の光に包まれたかと思うと、気がついたら草原にたたずんでおりました。

わけもわからずいたところ、近くでアイナたちが切り裂きカラスに襲撃されているところを見かけ、無我夢中で戦闘に加わり、ここに至った次第です」

ルーベンも口添えし

「アカネ様の発言は、全く荒唐無稽なことなのですが、すべてが事実でありまして、我々は何か魔法によってこのようなことが起きたのかもしれないと考え、アイナ様たちの助言もあり、少しでも謎解きができるようなことがあればとマグダット王国を訪れた次第です。幸い、アイナ様が魔法に詳しい知人がいるとのことでしたので」


「なるほど。話を聞くだけでは理解できない事象であるものの、そなたたちの真剣な眼差しを見るに、全くの偽りとも思えぬ。もし、本当に魔法が原因であれば、我が国には大賢者様の子孫たちもおるからな。何か力になれるかもしれん」



『大賢者様の子孫ーー??』


アカネとルーベンは同時に声をあげた。


「こ、国王様、大賢者様とは、もしかして黒竜王を封印されたという、あの大賢者様ですか?」

ルーベンは恐る恐る国王に問いかけた。


「うむ。大賢者様ということに驚いたか? そなたたちの国でも大賢者様のことは知られておるようだな。そう、あの黒竜王を封印された大賢者様である」


国王の言葉にアカネたちは、何度目かの混乱を覚えていた。

(大賢者様の子孫といえば、私たちの間でははるか昔に消息が途絶えてしまい、今では都市伝説のような形で伝えられていることのみ。今でも、血筋は受け継がれており、人里離れた誰も足を踏み入れないような場所で細々と血を紡いでいるとか、今や平民の中に紛れてともに生活しているだとか、すでに血筋は途絶えてしまっているなど、他にも様々なうわさレベルの話は枚挙に暇がないことばかり。多くの人は大賢者様は伝説の存在として認識しているだけなのに、その大賢者様の子孫ですって……)


ルーベンもまた

(大賢者様の子孫を名乗るものはこれまでも何人も存在していたが、自ら目にしたそのほとんど、いや、全てだろうか、いわゆる詐欺師であったり、ただただ名を売りたい魔導士たちによる騙りでしかないものだった。しかし、今ここでは一国の主である国王が、大賢者様の子孫がいると明言しているのだ。これは……)


「大賢者様の子孫といってもそんなにかしこまることはない。彼らはみな気さくであり、貴殿たちの話にも耳を傾けてくれよう」


国王は、アカネたちの動揺が大賢者という身分についておそれおののいているのだと思い、気を安らげるように発言した。

しかし、アカネたちは大賢者の子孫がいるという予想だにしないことに

「あ、ありがとうございます」

と、声を返すのが精一杯であった。


「さて、アイナたち、また、アカネたちも疲労しているであろう。部屋を用意させるゆえ、そちらでゆっくり休むとよい。大賢者様の子孫たちにはすぐさま使いを送るゆえ、早ければ明日にも対面できるかもしれぬな。おそらくは、彼女たちならこの話を聞いたら、一目散で駆けつけるであろう」

国王は、今までの威厳ある表情とは打って変わり、にこやかな楽しそうな表情を見せた。

「そうですね。あの子たちだったら、話を聞いたら今日中にも来てしまうかもしれません」

アイナもまた、楽しそうな顔をして国王に続いた。


「それではアイナたち一行よ。本日は、一時体を休め、また、明日より諸般の事情について検討いたそう。それぞれの部屋等はそちらのものたちの案内に従ってくれ。それでは私は今より別の公務のため

すまないが席を外させてもらう。みな、羽をのばしてくれたまえよ」

そう言い残すと、国王は部屋より退出していった。



さきほどまでの雰囲気とは異なり、アカネたちも部屋についての説明などを受けると、国王のとりまきたちは皆それぞれ散りはじめどこか弛緩した空気が流れ始めた。

そこに、アイナとカインがアカネのもとを訪れ声をかけた。

二人ともアカネに聞きたいことは同じことのようである。

「アカネ殿」

「お姉さま」

「なぜ、先ほどは……」

「どうして、ご自分の……」

二人からの問いかけに、アカネは

「あぁ。もう、二人同時に話しかけられるとわけがわからないわ。たぶん、聞きたいことは同じでしょうし、どちらかが代表して聞いて」

アイナとカインは目配せをし、カインが尋ねる。

「それでは改めてうかがいますが、アカネ殿はなぜ、先ほど、ご自分の国のことを伏せたのですか?」

カインたちからしたら当然の疑問であろう。自分たちには明かしているのになぜ、国王には伏せたのか、皆目検討がつかないことであった。


当然の問いかけにアカネは少し黙考し、言葉を選ぶように

「私が二人に語った私の出自については嘘、偽りはまったくないわ。でも、あなたたちに出会ってからここに来るまでの短い間で、私たちに起こった出来事についてどうにも考えなければならないことが多々出てきてしまっているの」

ルーベンも無言でアカネを見つめている。

「そのなかで、私の出身国のことを口にするのはどうもはばかられるような気がして。もちろん、私の国がやましいことをしているとか、そういった類の話ではないの。

でも、今、ここで述べることはよくないような気がしていて……」

アカネの言葉は抽象的なことばかりであり、今一つ腑に落ちない様子のアイナたちである。

「アカネ様のお考えがすべてわかるわけではありませんが、アカネ様の意図していることは感覚的には理解できます」

ルーベンが口をはさむ。

「もし、ここでアカネ様の出自をつまびらかにした場合、おそらく無用な詮索が次々に起こってしまうでしょう。まず、第一にアカネ様がマグダットを名乗られていることです」


この発言に、二人の顔つきも変わった。

「その他にも多くのことがあるのですが、アカネ様の名に偽りはございません……。ただ、この辺りで人々がこの名を耳にすれば王家のものと思うことでしょう。

また、私たちも今自分たちの置かれた状況に戸惑っております。果たしてマグダット王国と無関係なのだろうか、など様々な疑念があとを絶ちません」

「お二人は私たちが何を言っているのかわけがわからないと思われます。何より私たちもまだ理解ができておりませんことばかりでして……」


ここまで口にして、ルーベンは周囲に人がいないことを確認して

「アカネ様が、アカネイト王国第一王女であることは間違いありません。しかし、このことは、どうか、我々の間だけの秘密にしておいていただきたくあります」

ルーベンは二人に深々と頭を下げ、アカネもまたそれに続いた。


しばらくの間をおいたのち、アイナが

「わかりました。最初から何か特別な感じがいたしておりましたが、私が思っている以上に何か込み入った事情がおありなのですね。もちろん、お姉さまのお願いですし、私は他言しないことをお約束いたします」

カインもまた

「私の主であるアイナ様がそうおっしゃてる上に、私もまた貴殿らを疑う気持ちにはなれません。他言しないことを確約しましょう。騎士団や付き人の者たちにも固く命じておきます」


「ありがとう。そして、ごめんね。二人にはここまで、とてもよくしてもらっているのに、今は話せないことばかりが出てきているの。でも、それらが、明らかになってきて、いつかすべてを打ち明けられる日が来ると信じているわ。だから、今は、少し時間をもらいたいの」

アカネの申し訳なさそうな表情に


「はい。大丈夫です。私のお姉さまは英雄なのです。何かわけあって、私の前に現れてくれたのですよ。だって、突然現れた場所が私たちの目の前だったんでしょう。これって、運命ですよ」

イタズラな笑みを見せるアイナに

「ふふ、きっと、そうね」

と、アカネもにこやかな笑みでこたえた。

カインもまた

「ただならぬ事情があることは理解できますので、気にしないでください。むしろ事情を解決できるように手助けいたします」


「ありがとう。そういってもらえてうれしいわ」

「それに、これは、私とお姉さまだけの秘密ですよね。うふふ」

「えぇ、そういうことで、どうか私たちの国のことについては内密にお願いするわ」

アイナは、アカネと共通の秘密ができたことで、なにやら嬉しそうである。


「そういえば国王様が言っていた大賢者様の子孫なんだけど、本当にいるの?」

アカネはアイナに尋ねる。

待ってましたといわんばかりに、得意げな表情を見せるアイナは

「はい、存在していますよ。しかもとってもかわいいんです」


「か、かわいい?!」

大賢者という単語とはおよそ結びつかなそうな言葉に、アカネは少しびっくりしつつ

「そのうえ、双子ちゃんなんです。以前にお伝えしましたよね。魔法に関して協力してくれそうな知人がいること。その人こそ、大賢者様の子孫であり、私の知人のミサちゃんと、ミアちゃんです」



「あら、知人だなんて他人行儀ね。私は、アイナとは知人以上の関係だと思っているけど」

一同は声がする方向に振り返ると、二人の金髪の少女がたたずんでいた。

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