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地底の未来  作者: Spumante Rock


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第6話 虚像のスタジオ ― 静かな共犯者 ―

いつも読んでいただきありがとうございます。

その夜、、

港区の小さな会議室。

香坂、桧山、迅、梓が集まっていた。

壁一面に張られた取材メモと、真っ黒に塗りつぶされた報道原稿。


それはまるで、何かを“隠す”ような痕跡。

香坂「この番組、表向きは“介護施設のデータ改ざん問題”だ。

だが実際には、**“政治家の接待”と“国仲あやの遺書”**を暴く。

富士山テレビが握り潰した真実を、俺たちの手で流す。」


迅「梓ちゃん、潜入してみてJBSテレビのスタッフはどうだった?」

香坂「怪しい奴も居ると思うけど、、正直に言ってくれ・・」


梓「それは・・・ほぼ全員が黒だと思います。」


香坂「全員だと、、!!、どーゆー事だ、、??」


梓 <<スタッフを整理すると>>

デレクター : 香坂 ひろし・・・〇

構成 : 桧山 あかり・・・●片山と繋がりを持つ

AD  : 藤崎 慎二・・・✖国民自由党と癒着

プロデューサー : 青山 康二・・・✖国民自由党と癒着

技術スタッフ : 中山菊男・・・△特に怪しい部分も無い

カメラマン : 足柄 清貴・・・△特に怪しい部分も無い

編集部リーダー : 綾瀬 樹・・・✖国民自由党と癒着

音声スタッフ : 水谷 公平・・・✖国民自由党と癒着

アシスタント : 加藤あずき(太田 梓)・・・〇


「まさか、、、ここまでとはね、、」

「桧山、お前は信じて大丈夫なんだろうな?」

香坂が訪ねる、、

「私の事情は梓ちゃんに全部公表されたじゃない。」

迅「梓ちゃん国民自由党の癒着は何で分かったの?」

「青山が国民自由党支部に電話している未来をみたわ、そのあと藤崎と綾瀬に

指示を出していた、、、あと、水谷は片山洋介から金を受け取っていたから、、」


「??・・・なんで、水谷だけ片山から金を受け取ってるんだ?」


梓「この内容や情報も100%ではない、、、私が見える未来は1時間が限界

それ以上先の未来は分からない、、、見える未来は基本自分が1時間後に見たもの」

「もちろん過去は見えない、そして他人の未来も見る事ができる、、

ただし、その人に近づかなくてはならない、、、

近づけばその人の未来1時間先が見られる、、、」


「香坂さん、だから私のメンタリズムは1時間先以降の状況は見えない、、

現状、グレーでも黒になる可能性も残ってる・・・今はまだ

不完全な情報で、行動1つで1時間先の未来なんて、変わってしまう」


迅「……つまり、全員疑って進める、、、」

香坂「それが賢明な判断だな、」


迅「この状況を把握した上で、“報道の中”偽り”を暴く”ってことですね。」

香坂「そうだ。それでもまだ、JBSはまだ独立性を保ってる。

だが、それも長くはもたない。だから急ぐんだ。」

桧山が黙って資料を見つめていた。


その表情には、重い影があった。


桧山の動揺梓が静かに桧山を見つめる。

梓「……桧山さん、今から誰かに会いますか?」

一瞬、空気が凍りついた。

桧山の手が、無意識にスマホを握りしめる。

画面には、未読のメッセージ。

『話がある。 ――片山洋介』桧山の瞳に、わずかな震え。

梓はそれを見逃さなかった。


梓「(未来が、動いた……)」目の奥に、一瞬の“映像”が流れた。

暗いホテルのロビー。

桧山と片山が向かい合う。

その直後、銃声にも似た音と、崩れ落ちる誰かの影――。


二人の対話桧山「……どうして分かるの?」

梓「……分からない。ただ、その人と会うの、やめた方がいい。」

桧山「……あの人を信じたいの、あやのことを、誰よりも後悔してる人だから。」


香坂「桧山、今回は危険だ。平泉が殺された今、次は……」

桧山「……分かってる。でも、彼が動かなきゃ“裏金リスト”は表に出ない。」


部屋の空気が張り詰める。

梓は何も言えず、ただ桧山の背中を見つめていた。


――深夜のメール――

その夜、桧山のスマホが震える。

差出人:片山洋介『会いたい。今夜時間を作ってくれ。

平泉の死には……“もう一人”関わっている。』


桧山は静かに息を呑む。

梓が感じた“未来”が、現実へと近づきつつあった。


⸻深夜の編集室。

梓(=あずき)がモニターの前で静かに呟く。

梓(心の声)「……未来は、変えらるでも、過去は変えられない。」

画面には、報道素材として流れる「介護特集」の映像。

しかしその奥に、政治とメディアの腐敗を暴く“もう一本の番組”を隠していた。


――報道は、真実を映す鏡ではなく、権力が持つピストルであった。。。



JBSテレビ報道部、午前九時

会議室の空気は、異様なほど張りつめていた。

長机の上には「富士山テレビ介護報道改ざん問題」という台本と、

黒塗りされたデータファイルが整然と並ぶ。


香坂が深呼吸をひとつ。

その隣で桧山が腕を組み、冷ややかに会議室を見回していた。

「――この特集、表向きは“介護報道の捏造追及”だ。

だが、本当の狙いは……わかってるわね?」

香坂は頷く。

「国仲あやの遺書。それを電波に乗せる。

 メディアと政治の腐敗構造を、全国に晒す」ふたりの目が交わった瞬間、

報道という名の“武器”が、初めて火を噴く準備を始めた。


-----そのころ、スタジオ裏口

梓――いや、“加藤あずき”は新入りアシスタントとして出勤していた。

金髪のウィッグを少し直し、軽快にスタッフへ挨拶をする。


「おはようございまーす! 今日からお世話になります、加藤あずきです!」


周囲の視線が集まる。

明るく快活な笑顔の裏で、彼女の瞳は淡く揺れていた。


(……この場所、妙な気配がする)

報道スタッフの手元、PC、スマホ。

見慣れた政党マークのグループチャット。

画面の端に――“自由党広報局”の名前。

(……やっぱり)彼女は視界の奥で、淡く光る未来の断片を見た。

照明の熱、カメラの前で崩れ落ちる誰かの影。


それが“誰”なのかは、まだわからない。

ただ、支配されている感情が混じっていた。


香坂は編集室でスタッフと打ち合わせをしていた。

「富士山テレビの改ざんは序章だ。問題はその“スポンサー”だ。

 政治家の誰が、どんな金を流していたのか――」


桧山が口を挟む。

「今朝、届いた差出人が“匿名”の……このリスト、フォーマットが古い

 富士山テレビ時代の内部資料の書式と同じ、、、」香坂が息を呑む。


「まさか、内部リーク……か、、?」

桧山は、何かを隠すように笑った。

「目的が一緒なら、いいけどね、、」


夕方、JBSテレビの社員食堂。

梓はコーヒーを手に、周囲の雑談を無表情で聞いていた。

「――橘派の秘書が来てるらしいぜ。国会案件の映像確認だとか」

「マジ? 橘くにまさ? まだ影響力あるのかよ」

「“元総理”ってだけで怖いもんな……」(橘……)

その名前を聞いた瞬間、梓の視界が歪む。


息を整えながら、梓は独り言のように呟いた。

「――この局、ホント嫌な感じ……」


>>>>>>永田町


片山洋介は、その頃、国会議事堂近くの暗いビルの一室にいた。

モニターには、JBSテレビの編集データ。

そして“平泉 変死体 検死報告”のファイルが静かに開かれている。


冷たい光が片山の頬を照らす。

その眼差しには、感情の欠片もない。

ただ、計算された “ 感情 ” だけがそこにあった。


――その夜、桧山のスマートフォンに一通のメッセージが届いた。


差出人は<< Y >>

「平泉の件について、話がある」


桧山の指が震える。

(――平泉? どうして今……?)


その瞬間、別の場所で梓の頭が激しく痛んだ。

視界の奥で、桧山の姿が一瞬だけ映る。

街灯の下、誰かと対峙する桧山――

その背後に、黒い影が立っていた。

胸の奥から、強い言葉が漏れる。


「桧山さん……今から片山洋介に会おうとしてますか?」


梓は思わず呟いた。

室内の空気が一瞬、凍りつく。

香坂と迅が、ゆっくりと桧山を見た――。

その目には驚きと、微かな恐怖が宿っていた。


JBSテレビの編集室には、白い蛍光灯の光が無機質に漂っていた。

深夜のフロアには誰もいない。

ただ、モニターに映る映像だけが淡々と “国仲あや” の過去を繰り返している。


“ アナウンサー国仲あやの自殺 ”


ニュースで流れたその見出しを、桧山あかりは無表情に見つめていた。


画面越しの妹の笑顔は、もうどこにもいない。

ふと、背後のガラス越しに人影が映る。


振り向くと、そこに立っていたのは


──片山洋介だった。「……来たのね。」

桧山の声は低く、乾いていた。「お前の方こそ、早いな。」

片山はジャケットを脱ぎ、無造作に椅子へ掛ける。


机の上には封の切られた茶封筒。

その中には、平泉たかしの “検死報告書” が入っていた。

「……やったの?」

桧山は小さく息を呑んだ。

片山は一瞬だけ桧山の目を見た。

だがその瞳に、後悔も罪悪感もなかった。

「事故だ。……そう処理される。」

「信じていいの?」

「信じなくていい。ただ、これで“次の扉”が開く。」

その言葉に、桧山はわずかに眉を動かした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

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